生きて、ふたたび〜保護司・深谷善輔 ネタバレと感想 第5話 "信じる"ということ
舘ひろしさん主演の社会派ドラマ、【生きて、ふたたび〜保護司・深谷善輔〜】の5話を視聴しました。口で言うのは簡単ですが、相手がどんな時でも「信じる」というのは本当に難しいことですね😥。相手のことだけじゃなく、自分も試されている気がします。以下ネタバレです。
"信じる"ということ
須藤保
警察から任意で呼ばれた須藤は、ちゃんと約束通り、翌日警察へ行きました。谷はそれでもあくまでも「参考人」として応対し、須藤が「俺はやっていない」と主張すると、時間を取らせてすまなかったと言って帰そうとします。ところがそこに、以前須藤を逮捕したと言う佐々木刑事が現れました。佐々木は須藤を「こいつ」呼ばわりし、日本刀で強盗と聞いてすぐにピンと来た😏、と須藤を犯人扱いします👎。須藤は否定しますが、佐々木は、須藤は15年前も最初はそう言って否定した、と嘲笑しました。だがお前らはやってた!😡
暴力を振う佐々木を谷が止めようとしていたところに、九條と佐々木が現れます。九條は「任意」で呼ばれたなら、今日は連れて帰りたいと申し出ました。もちろん谷は許可しますが、佐々木は後ろから罵倒します。以前須藤が殺した不動産屋の羽田の妻が自殺したのだそうです。13年刑務所にいたからって、罪が無くなったなんて思うなよ!💢
九條は、勘違いするなとのたまう佐々木に猛抗議します。彼はちゃんと務めたんだ。勘違いなんかしていない
!!でも佐々木は罵倒するのをやめません。お前の罪は軽くなるどころかどんどん重くなるんだよっ!!悪党は悪党だ!俺は死ぬまでお前のことを見てるからなっ!!
帰宅すると、須藤の幼馴染で元は恋人だったと言う三島祥子(大沢あかね)という女性が心配して来ていました。須藤が罪を犯して以来、家族や親戚、そして友人すべてと絶縁したそうなのですが、この三島だけは面会や差し入れに行き、今でも繋がっているのだそうです🌹。九條は、須藤が立ち直れたのもこの三島のおかげだと語っていました。
何かあったんですか?祥子もまた「日本刀」と聞いて不安になっていたのだそうです。俺はやってねえよ!!そう怒鳴る須藤に祥子は、ずっと心配していたと語りました。私は保がそんなことしてないって信じてるから!九條もまた声を合わせます。ここにいるみんなはお前を信じてる🌸。
須藤は嘆きます。どんなに頑張っても罪は軽くならない、俺もそう思う。だからずっとこうして疑われる。いつまでもいつまでもっ!!でも九條は「お前はやっていない」と断言しました。俺はお前を信じてるよ。昔も今もずっと。
九條は深谷にも「彼らを信じてやってほしい」と伝えます。それが保護司の仕事だ。でも深谷は納得しません。対象者がどんなに更生しても被害者はずっと苦しんでいる。だとしたら保護司は何のためにあるのか?九條は、人間には「再出発する権利」がある、と答えます。それは犯罪者も同様だ。
小山結子
小山にも信じてくれている人間がいました。それが孫の史織です👍。史織は香苗を訪ねてきて、おばあちゃんに会わせてほしいと泣いて頼みました。それに合わせて今回は、小山が息子を殺す前、史織やその弟の正人、そして香苗と和気藹々と楽しんでいた様子が紹介されました。どうやらそれは4年前の小山の誕生日だったようで、ということは、小山はかなり情状酌量されたのですね🤔。
史織たちはその時小山に「鏡」をプレゼントしました。そして史織は小山と香苗のために「竹田の子守唄」も歌ったそうです。それはいつも小山が香苗のために歌っていた歌らしい💜。史織はさすがに合唱部のリーダーだけあって、清涼感のある美しい声だったのですが、小山の息子の隆史は2Fから「うるせえ!」と怒鳴って暴れたそうです😨。その時も小山は息子を庇い「叔父さんはつらいことがあって苦しんでるだけだ」と史織に謝って慰め、また隆史に対しても謝りました。香苗が心配して様子を見に来ると、強い口調で、来るな!と叫びます。あなたはもう三井の人だから来ちゃダメ!😠
香苗がいまだに小山を許そうとしないのは、弟を殺したからではなく、そこまで追い詰められていた母に対して何もできなかった自分に腹を立てているからですよね😔。たぶんそれは史織も同じで、こちらは素直に祖母を慰めたかったに違いありません。あの優しいおばあちゃんが叔父さんを殺すなんて、よほどのことがあったからに違いない〜賢い史織はきっとそう考えているに違いありません👍。
でも他人はそう簡単に行きません。マイプレイスの星野夫妻は夜、深谷を訪ねてきて、小山が息子を殺したとなぜ言ってくれなかったのかと批判しました。ふたりは昔、子どもを亡くしたことがあるのだそうです。流産です。その後も、子供が欲しかったけれどできなかったらしく、二人にとっては、せっかく授かった息子を殺すなど、考えられなかったのでしょう。深谷は決して弁明せず、小山を雇い続けるのが無理だというなら、強制はしないと伝えました。
古澤唯行
信田のところで働いていた古澤唯行(前田航基〜後藤三生@おかえりモネ)の保護観察期間が終了しました。信田は古澤を気に入り、これからもここで働けと勧めます。お前はいい職人になれる!待ってるぞ!!が、その古澤は、職場の人々が皆でプレゼントした大工道具一式をゴミ箱に捨て、彼らからの電話には一切出ぬばかりか、信田の番号を着信拒否にしました😨。
元結婚詐欺師で、今はクラブで働いている本城麗子(小林綾子〜佐野真理子@コウノドリ)は、人間はそう簡単には変わらない、真面目なふりをして早く仮釈になっても、また舞い戻ってくる奴をたくさん見てきた、と語りました。でも信田は、あいつはそんなやつじゃない😤、と言い張ります。あいつは本当に更生したんだよ!そう言いながらも、もう協力雇用主なんてやってられない、とぼやきます💦。でも、そういうそばから「俺はやめねえぞ!😡」と力説しました。負けたくねえんだよ、バカ野郎!そりゃあ裏切られたかもしれないけど、あいつはきっとどこかで、別のとこで頑張ってる、おれはそう信じる!!そしたら俺たちの勝ちだろ?😏
本城はそんな信田をかっこいいと称えました。
平本啓一
平本啓一(小越勇輝〜高橋涼太@サバイバル・ウェディング)はかつての深谷の教え子です。ラグビー部のエースだった平本が強盗するなんて信じられない、深谷はそう嘆いて、平本にも何度も手紙を送っていました。でも平本はその手紙を全て読まずに棚に積んでいたそうです。弁護士の佐山からその理由を尋ねられると「変わりたいからだ」と答えました。再婚した母が身元引受人になると聞いた時も、そこには戻りたくないと語ります。できれば一人で住みたいそうです。平本は、かつての輝かしい時代の記憶すらも封印したがっていたようでした🤔。
8050問題
美晴は同僚の久保浩平(時任勇気〜マイロ@24JAPAN)とともに8050問題の当事者を取材しました。母親は85歳、父親は87歳の両親が53歳の息子をもう21年も面倒見ているそうです😱。母親は、自分たちが死んだら息子はどうなるのかと思うと死ぬに死ねないと嘆きました。父親も、もし妻が死んだら、自分一人では到底無理だと訴えます。
編集長の田村智子(飯沼千恵子〜石山のぞみ@クロスロード)は、こうした問題を放っておいたから小山結子の事件のような悲劇が起きてしまったのだと憤慨しました。これでようやく美晴が真実を悟ります😨。あの小山さんが息子を殺した?美晴はもうすっかり小山に懐いていて、もしマイプレイスを辞めさせられたら再就職を探すのを手伝う、また料理を教えてもらうと張り切っていたのですが😔。
感想
家族の問題は家族で解決しなければならないと、その問題を抱え込んでしまうことがそもそもの問題なのですよね。家族の問題だからこそ、冷静にも客観的にもなれなくて、結局は放っておくことになり、そのうちに何年も何十年も経ってしまい、もうどうしようも無くなってしまう。
小山のところもそうですが、85歳と87歳のご夫婦も、息子が小さい頃ならまだしも、50を過ぎたいい大人を、今さらどうして良いか分からないのでしょうね。その息子の方も引きこもり始めたのは32歳ですか。何年かしてどうしても外で働けなかったのなら、せめてボランティアをさせるとか、家で家事や料理を手伝わせるとか、何かできなかったのかと本気で悔しくなりますわ😤。
今回唯一救いだったのは福島庄司の父親=和之が自分の態度を反省し、庄司の職場を見に来ていたことでしょうか🌸。
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