天使にリクエストを-人生最後の願い ネタバレと感想 第2話 捨て子ブルース

江口洋介さん主演の土曜ドラマ、【天使にリクエストを-人生最後の願い】の第2話は「捨て子ブルース」です。1話を見た時は正直申し上げてイマイチぴんとこなかった~雰囲気だけは悪くないと思って見ていたのですけれど、2話に入ってグーンと良くなりましたね。思わずもらい泣きしてしまいました。以下早速ネタバレです天使にリクエストをのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

人違い?

幹枝の告白

幹枝は山本組長に「ごめんなさい」と何度も謝りました。組長は、人違いかもしれないから、なんで捨てたかを話してみろと促します。幹枝は悲しい過去について語りだしました

母と、的屋をしていた継父とともに静岡市に住んでいた幹枝は、中学を卒業すると近くの食堂で働き始めました。そこで稲田貴男という静岡大学に通う学生と友達になります。幹枝は少し働いてお金を貯めたら、東京へ行って勉強したいと考えていたそうです。

ところがその後、おそらくはその継父の暴力が原因で、母が急逝してしまいました。ケダモノのような継父は幹枝に手を出そうとしたため、幹江は家を飛び出します。そこで偶然稲田に会ったのでこの話をしたところ、稲田は自分の下宿に来るよう勧めてくれました。新しい仕事と住む所を探さなくちゃ

それからの数日間は、幹枝の人生の中で一番幸せだったそうです。稲田は幹枝がラジオで「にあんちゃん」という話を聞いていたのを知るとすぐに本を持ってきてくれるような優しい青年でした

それなのに、その稲田を継父が襲って半殺しの目に遭わせたそうです。継父は警察に捕まったそうですが、稲田の母は、息子が襲われたのは幹枝のせいだと幹枝をなじりました。ヤクザ者の娘なんかと関わるから、こんなひどい目に遭ったんでしょう!

幹枝はもう二度と稲田には会いませんでした。が、しばらくして幹枝は妊娠していることに気づいたそうです

黙って話を聞いていた組長は、父親は的屋だ、と決めつけましたが、幹枝は、それだけは絶対に違う!と否定しました。あなたはあんな人の子どもじゃない!!

組長は、それでも捨てたじゃないかと嫌味を言います。幹枝は何度も何度も謝りました。本当はあなたと一緒にいたかったのよ!

その後幹枝は東京へ行き、働き口も見つけて結婚もしたそうですが、子どもが生まれなくて離婚したそうです。それからは今までずっと一人だったのだそう

死ぬ前にどうしても会いたくなったけれど、それも自分の身勝手だとすまながる幹枝に組長は、幹枝がしてくれたことと言ったら、名前の「克美」を書いた紙を置いていったことだけだと語りました。すると幹枝は、そんな名前は付けていない、と反論します。

「人違いだったってことか?

組長の子分たちが怒りだして拳銃を取り出しました。組長は島田に見なかったことにしてくれと頼み、自分も幹枝を見なかったことにするから、と伝えます

もうひとりの子ども候補

息子がヤクザの親分じゃなくて良かった、と皆が密かに思っていると、幹枝が、実はもうひとり息子の候補がいるのだと言い出しました。なんでも岐阜の僻地で地域の高齢者を看取る在宅医療の診療所をやっている医師で山岡浩司というそうです。

会うだけでいいんです。会えばきっと分かります

そうは言っても組長は分からなかったじゃないかという言葉はぐっと抑え、島田は翌日その診療所を訪ねることにしました。が、幹枝は夜中に喘息の発作を起こします。寺本は、このままでは酸素も足りなくなる~と心配しますが、相手は医者ですから、その点は安心です

それで島田は一路岐阜に向かいました。連絡を受けていたらしい山岡は島田たちが着くのを外で出迎えてくれます。山岡が幹枝の治療を終えると、島田はまっさきに山田の「名前」について尋ねました。山田は、名前を付けてくれたのは施設の人だと答えます。

島田は安心したように、幹枝はずっと楽しみにしていたのだと伝えました。自分が泣く泣く捨てた子があなたのような立派な人に育っていることを喜んでいました

が、山岡は「人違い」だと明言します。山岡が有名になって以来、母を名乗る人が度々現れ、数年前には本物の母親にも会えたのだそうです。その時はDNA鑑定もしたそうで間違いないそうですが、その女性は既に亡くなったそうです。

また違ったか

山岡が「また?」と聞き返したので、島田は山本組長の話をしました。山岡は山本がヤクザになったことは知りませんでしたが、施設ではいつも庇ってもらっていたと懐かしそうに語ります。

そこで幹枝が目覚めたと寺本が知らせに来ました。島田は山岡にをついてほしいと頼み込みます。山岡はこれを承諾してくれました

帰り道

親子の名乗りを上げた後、島田は幹枝を東京に送っていきました。山岡は彼のクリニックにいてもいいと誘ってくれたそうですが、幹枝が断ったのだそうです。

帰りの車の中で幹枝は「歌が聞きたい」と言い出しました。アカシアの雨がやむとき

亜花里がスマホで検索し、その歌を歌い出すと、幹枝は「息子」が赤ちゃんの頃を思い出していたそうです。アカシアの雨に打たれてこのまましんだら、冷たくなった私を見つけてあの人は涙を流してくれるだろうか

真相

島田は仕事を終えてバーで飲みながら、本当は山岡が息子だったに違いないと推理しました。突然現れた母親を嘘でしか受け入れられなかったに違いない。いや、わかんねえ

それからしばらくして、山本組長から電話がかかってきました。なんとなんと、本当はこの組長が実の息子だったのだそうです!?

組長は、幹枝の安否を尋ね、もし死んだら手厚く葬ってやってほしいと頼みました。金が無かったら言ってくれ

組長は、これから死のうとする人間に自分の罪まで背負わせたくなかったのだそうです。組長は島田の過去も調べたらしく、大変だったな、と声をかけました。ありがとう。頼んだぞ

人間の最後の願いをかなえる財団法人

別れ

島田は幹枝を見舞いに行き、図らずもその最期を看取りました。幹枝は、死んだらあの子の側で幸せを祈れる、と島田に感謝して息を引き取りますとっても満足そうだった

島田はナースコールをしながら、幹枝の名前を呼び続けました島田、泣いてた( ;∀;)。あんた、二人に会って、分かってたんだね?そりゃそうだよ、分かってるよな、子どもなんだから。

新たな出会い

島田が幹枝のために泣いていたのを見た主治医の川端は、身寄りがない偽名の患者がいるのだが、家族を捜してくれないかと島田に持ち掛けました。島田はそっけなく断ろうとしましたが、レールは敷かれてしまっているようです。島田は既に和子から、「人間の最後の願いをかなえる財団法人」を創りたいから、手伝ってほしいと誘われていたのです

あなたは親の気持ちが分かる。死を見つめた人の気持ちもね。そんな探偵他にはいない

島田は、嘘をついただけだと答えましたが、幹枝にはその嘘が分かっていたのですからね。組長も島田も、そして山岡も、幹枝を悲しませまいとしてそれぞれ嘘をついたのだということも。幹枝の話を聞いた亜花里が、島田は亜花里にとって稲田のような人だと語っていたように(でも子どもができるようなことはしていない・笑)、島田は本当はとっても優しい人間なのです。

感想

人はいつか必ずあの世に行くものだけれど、和子が言うように「他人には迷惑かけたくない」と小さくなって死んでいくのではなく、死ぬ前だからこそ、めいっぱい好きなことをして旅立ちたいものです。死ぬことを忌み嫌うのではなく、死も豊かに迎えるために、そんな財団ができたら人生はもっと素晴らしいものになるなあ。そうやってどんなに辛くても頑張って人生をまっとうした人にこそ「安らかな時」(=死)が与えられるのではないでしょうか「死」は頑張って生きた人に与えられる最後のご褒美かもしれない

関連記事
 0

COMMENTS

天使にリクエストを-人生最後の願い