天使にリクエストを-人生最後の願い 最終回 ネタバレと感想 聖母バラッド
江口洋介さん主演の土曜ドラマ、【天使にリクエストを-人生最後の願い】の最終回「歳暮バラッド」を見終わりました。最後までほんわか温かくて良いドラマでしたね。以下早速ネタバレです
。
和解
和子が救急車で病院に運ばれてきました。三井の火葬に参列していた修悟たちはすぐに駆け付けますが、さすがに娘の時恵だけは来られずに、後でひとりでやってきます。時恵は、三井は和子にとても感謝をしていて、わずかな遺産の寄付を言い残したと申し出ました。
私もできるだけ島田の活動を支えたいと思ってます。
和子はこの一言で、三井の最後の願いが叶ったのだと察しました。
また三井の葬儀には高津川も来てくれました。そこに修悟がいたのを見た高津川は時恵とのことを心配しています。時恵は、もう三井の美味しい蕎麦が食べられなくなったと語った高津川に、いつでも島田に会いに来てやってほしいと告げました。私でよかったらいつでも蕎麦を打ちますから。
高津川はこれでふたりの復縁を確信し、修悟に笑いかけます。良かったな、修悟!
修悟は時恵と暮らす家を探し、籍も入れるそうです。
和子の正体
これにはまったく頭が回りませんでした。なんと和子は寺本春紀の実の祖母だったのだそうです
。
和子が余命短いと知った修悟が今久保に調べさせたところ、和子はかつて「オモチャのさわや」という会社の経営者だったのだそうです。かつては関東に何十店舗もあったオモチャ屋だそうですが、もともとは小さな玩具店だったのを、大学を出て後を継いだ和子がチェーン店にして大きく成長させたのだそうです。それも、シングルマザーだった和子が息子に跡を継がせようとしたかららしい。それが和子の夢だったそうです。
ところがその息子(「佐藤」と呼びます)は違う「夢」を抱いてしまった~それが訪問看護だったのだそうです。佐藤は同じ夢を持つ尚子(羽野晶紀~荒木さだ@スカーレット)に出会い、一緒に事業を始めることにしたのだそうです。それを知った和子は猛反対し、おそらくはそこで絶縁状態になったらしいです
。子どもが夢を持って実現しようとするのは本当に素敵なことなのに、当時の和子にはそうは思えなかったらしい。
その後、佐藤夫婦は春紀を授かり、順調に事業を進めていましたが、ある時トラブルが起きて資金繰りに困ったことがあったそうです。それで佐藤は母親の和子を頼ったらしいのに、和子は助けてくれなかったのだそうです。佐藤は落ち込むあまりに心を病んでしまい、自殺をしてしまったのだそうです。それは寺本がまだ物心がつく前だったそうです
。
一方で和子は、胃がんが発覚して入院治療中に、最初の依頼人だった大松幹枝と知り合いました。その時和子は既に末期だったらしく、積極的治療はできなかったそうです。それで和子は最後に遺産を受け取ってほしいと尚子を訪ねてきたのだそうです。
でも尚子はそれを断り、息子が今訪問看護師をしているから、もし何かあったら息子を呼んでやってほしいと伝えたのだそう。尚子は、和子と同じように女手一つで子どもを育てることがどれだけ大変か今なら分かる、息子の春紀がどんなふうに育ったか見てやってほしいと言ってくれたそうです
。
寺本(春紀)を立派に育てることが尚子の意地でもあったらしい。
寺本の夢を知った和子は大松幹枝のことを思い出し、「サイレントエンジェル」を作ることにしたのだそうです。そして修悟を見つけて依頼をした。その決断は大正解だったと今は満足していたそうです
。
その和子は今、ガンが腹膜や肝臓に転移していたそうです。和子の事情を調べ上げた修悟は、なんとかして和子に名乗りを上げさせたいと考えましたが、和子はもう十分だと語りました。
テラちゃんがあんな素敵な青年になってたんですもの。テラちゃんに もう何も言わないで。これが私の最後の願い。
寺本
寺本は、亡き父が死ぬ前に買ってくれたのが「さわや」のおもちゃだったことから、和子が自分の祖母ではないかと気づきました。その問いをさりげなく尚子にぶつけると、尚子は正直に答えます。そうよ。佐藤和子さんはあなたのおばあちゃん
。
母から事情を聴いた寺本は和子に対して怒りを抱いたようですが、修悟は、人間は過ちを犯すものだと諭します。
間違いを正そうとしてまた間違ったことをするのが人間だ。でも間違いをした分だけ、人のことを思えるようにもなる。それが自分を思うことにもつながる。俺はこの活動を通してそう教わった。死を見つめることが、生きることにつながるようにな。
修悟は、和子の願いは、最後まで寺本に真実を明かさないことだと教え、その願いを叶えてやってほしいと頼みました。それができるのはお前しかいない。
でも寺本はこれに逆らいました。和子にはこれまで通り優しく接しながら尚子の経営するデイサービスに連れていき、そこで和子が自分の祖母だと皆に紹介したのです
。
佐藤和子さんはサイレントエンジェルを設立した方です。昔はおもちゃを作って世の中の子どもたちのために働き、今は、世の中のおじいちゃん・おばあちゃん、そして最期の時を大事にしようとしている方々の力になろうとして下さっている、僕の尊敬する、大好きな僕のおばあちゃんです!
周囲からは、どうりで似ていると思ったなどという声が上がりました。和子の嬉しそうな顔ったらありませんでしたね
。
寺本は、自分が描いたエンジェルカーの絵を印刷したチラシを皆に配ります。寺本はこれから和子の意志と財団を継いでいくのです。
最後は寺本のリクエストで「さすらい」を歌い、海をバックに、和子を真ん中にして5人で写真を撮りました。
感想
超高齢化社会の日本において「訪問看護」は本当に大切な役割を果たしているのですよね。それを寺本のような若者が真剣に向き合っている姿には大いに励まされました。まだまだ日本も捨てたものじゃありませんね。
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最終回も良かった〜
こんさん❤️的確でドラマチックなコメントをありがとう❣️
私は貴方のような文才がないので、共感できる文章を読ませていただくと本当に嬉しくなります。
テラちゃんが和子さんのことを「尊敬できる、大好きなおばあちゃん」と言ってくれた時にはもうじわ〜っと涙が出ました😂
サイレントエンジェルの活躍をシリーズ化して、いろんな人の幸せエピソードをやってほしいです。