リコカツ ネタバレと感想 第1話 結婚は離婚のはじまり!?
北川景子さん&永山瑛太さん(旧:瑛太)主演の金曜ドラマ、【リコカツ】を視聴しました。この一見完璧そうに見える美男美女が実に抜けてて可笑しかったですね~
。もっとドロドロした話なのかと想像していましたが、これなら大丈夫、楽しめそうです
。しかも、これ、この夫婦だけじゃなくて、両親夫婦も同様、否、むしろそこに根本的な原因があるという解釈も興味深く拝見しました
。
以下ネタバレのあらすじです。
典型的な吊り橋効果
主人公の水口咲(北川景子~三軒屋万智@家売るオンナ)は、5年間交際していて、そろそろプロポーズを期待していた弁護士の恋人=青山貴也(高橋光臣~岸和田徹@ノーサイド・ゲーム)から、結婚には興味がない、君もそうだと思っていた、と言われて激怒し、すぐに別れてしまったそうです。
私は今33歳。今から新しい人を探して結婚して、子どもを産むまで何年かかると思ってんの!?私の大事な5年間を返せーっ!
会社の後輩で友人の三本木なつみ(大野いと~中村小梅@同期のサクラ)はそんな咲を心配して雪山登山に誘ってくれました。そこで大声でうっ憤を晴らしていた咲は、勢い余って崖から転落してしまいます。
そこに現れたのが航空自衛隊救難員の緒原紘一(永山瑛太~中世古理市@anone)でした。
自分がいるかぎり、もう大丈夫です!
咲は頼もしい紘一に一目惚れし、紘一もまた「外見は超一流」の咲を見てすぐに「結婚」を決めたそうです
。
交際ゼロ日婚
紘一は最初のデートで咲にプロポーズしました。これこそ咲の期待通りです。一応は交際期間を置き、5~6回はデートしたそうですが、いわゆる肉体関係には発展しなかったらしい。しかも紘一は初夜もさっさと寝てしまいました
。
自衛官仲間からも「遅れてきた侍」と呼ばれるほどの超堅物の紘一ですが、咲のために都内に新居を構え、毎日4時起きで、車で片道1時間半かけて職場である駐屯地に通うことにしたそうです。
ふたりの両親
緒原家
紘一の父親=正(酒向芳~刈谷貴教@MIU404)も元自衛官だそうで、披露宴ですら全く笑わず、それどころか、紘一が思わず笑顔になったら「浮かれ過ぎだ!」と檄を飛ばしました。お国を守る男が、歯を見せるとは何事だ!!
そんな正に、妻の薫(宮崎美子~鈴木真未@オー!マイ・ボス!)は、何くれとなく気遣って、まさに「良妻賢母の鏡」のようです。
水口家
この緒原家とは対照的に「自由」なのが咲の実家の水口家です。父親の武史(佐野史郎~藤井宏明@ディア・ペイシェント)は、電通ならぬ電博堂という大手広告代理店に勤務していたことが自慢ですが、実際は経理を担当していたそうで、それも半年前に定年退職していたのにいまだにその名刺を配るという見栄っ張りです。しかも若い女性に弱い浮気性らしい。
その妻の美土里(三石琴乃)はエッセイ本が当たった「美魔女モデル」で、こちらも若い編集者にちやほやされていました。
その影響
このような真逆の家庭環境で育ったふたりは、まさに「水と油」です。母の薫を見てきた紘一は、妻は夫に従い、夫はその妻を守るものだと固く信じて疑いませんし、咲は咲で妻が外で働くことに疑問を持たず、共働きなのだから家事は分担制にしてほしいと考えていたようです。いや、そもそも分担制より自炊すら無理なレベルでしたけどね。よくあんなんで結婚しようと思ったね
。
また緒原家には「家訓」があって毎朝皆で復唱するのが習慣らしいですが、何せ職場まで遠いこともあり、紘一は朝4時に咲を起こして復唱させます。
咲は家事が苦手だと気付いた紘一は、惚れた弱みで何も言わず、彼女を外食に誘いました。が、出かける時の服装は(咲に言わせれば)ダサい普段着で、「予約した店」も、自衛官御用達の食堂です。その上、せっかく咲がコーディネートしたインテリアにまったくそぐわないカーテンを付けると言い張りました。咲はついに不満を爆発させます
。
離婚への道
最初は我慢して聞いていた紘一も「家訓」を馬鹿にされては黙っていられず、咲への不満を露わにしました。
君は人の見た目ばかり気にするんだな。それがそんなに大切か?では敢えて聞く。外見は超一流の君が誇る「中身」とは何だ?
これは咲のアキレス腱でした。美しい咲は幼い頃からその外見で「ひいき」されていると虐められてきたのだそうです。しかもそれは現在の職場でも同様で、面倒を見ていた後輩からは「パワハラ」で訴えられてしまいました。
結婚は間違いだった。離婚したほうがいいかもね!
売り言葉に買い言葉で「離婚」を口にした咲ですが、あれこれ調べていくうちに、離婚は結婚より労力がいることが分かってきて憂鬱になってきました。でも紘一は譲りません。
ある日のこと、だいぶ前から約束していたらしい緒原家での食事に出かけたふたりは、薫から衝撃の告白を聞かされます。薫は正と離婚すると決めたのだそうです。ずっと前から夫に不満はあったけれど、息子が結婚するまでは、と我慢していたのですね。
これを聞いた紘一は猛反対しました。母さんは父さんと別れたら何もできない。これまで通り守ってもらった方がいい。もう若くないのだから。
薫は猛然と反論します。人生100歳という時代、私にもまだあと40年もある。若くはないとしても終わるにはまだ早い。リセットしてもいいんじゃないかな
。
一方で、なつみから咲のパワハラについて聞かされた紘一は、自分も言い過ぎたと反省しました。雨の中町をさまよっていた咲を捜しに行った紘一は、咲を見つけて謝ろうとします。見た目ばかりと言ったのは悪かった。でも咲は素直になれず、紘一を振り切ろうとして階段から落ちそうになりますした。紘一はとっさに咲を庇って抱き、自分の背中で階段を滑り落ちます
。
咲は、もう離婚するのだからこんなことしなくていい、と強がりました。でも紘一は、まだ夫だから、と答えます。その頃緒原家では、薫が結婚指輪と離婚届を置いて出て行ったようです。
感想
確かにふたりとも安易に結婚しすぎたきらいはあるけど、これから愛を育めないわけではなさそうですよね
。どちらにもそれぞれ短所と長所があるし、いっそ見合い結婚だと思えば何も「リコカツ」しなくても良さそうな気がしました。まあ「リコカツ」することで色々見えてくるというシナリオらしいので、今後の展開が楽しみです
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