リコカツ ネタバレと感想 第6話 虹と指輪とエーデルワイス
北川景子さん&永山瑛太さん主演の金曜ドラマ、【リコカツ】の6話を視聴しました。これがまた何とも印象的で素敵なシーンがたくさんあって、その度にうっとり見入っていたのに、なぜ、あんな結論になってしまったのか、不思議でなりませんでしたわ
。以下早速ネタバレです
。
他人同士で再出発
朝
咲は、紘一の家訓を読む声で目が覚めました。慌てて飛び起きて寝坊を詫びると、紘一は、もう夫婦ではないから問題ないと寛容です。これからは他人として同居生活を送ることにしよう。朝起きる時間も自分のタイミングでよいし、食事も自分で用意する、洗い物も洗濯も、自分のことは自分でする。相手に合わせる必要はない。
そう言いながらも紘一は、咲の分も朝食を用意してくれていました。ついでだからと言い訳し、いらなければ下のネコちゃんにあげる、と説明しますが、咲は素直にありがとうと礼を言います
。そして、前から思っていたが、紘一の方が料理が上手なのだから、最初から自分で作ればよかったのに、と指摘しました
。紘一もまた自分の思い込みを認めます。料理は妻がするものという先入観があった。今考えると、自分がやった方がよかったな
。
咲が「気づくの遅~い」と軽口をたたくと、紘一は、ずっと気になっていたんだが、と真似し、咲は魚の食べ方が下手だと指摘します
。紘一は魚の骨を一気に抜き去って見せました。咲は「無駄にキレイ
」などとまた軽口を叩きます
。他人だと思うと気が楽になったのだそうです。何でだろう?
内見
不動産屋から連絡が入り、この家に興味のあるばカップルが内見しにやってきました。カーテンが古いとか、家訓がヤバいとか、センスが悪いとか、文句を連発するふたりに咲は「人んち」に対して失礼だ、と怒ります
。紘一は思わず、家を売るのが嫌なのか、と尋ねましたが、咲はそんなことはないと動揺しました
。そこへ不動産屋から連絡が来て、そのばカップルが家を買うことに決めたと知らされます。紘一と咲は話を進めてもらうことにしました。
契約は2週間後、紘一は契約の前夜に家を出て実家に戻ることにします。咲は、最後の夜は、咲が食事を用意するから二人で一緒に「最後の晩餐」を食べようと申し出ました。紘一は、楽しみにしていると答えます。
両親たちの離婚
その後紘一は青山を訪ね、警備員から不審者に間違えられながらも気にせずに、青山に咲を託しました。咲の相談相手になってほしいと頼まれた青山は、早速咲きを呼び出して、紘一は良い人過ぎるから、咲は自分も妻としてちゃんとしなくちゃいけないとのプレッシャーで辛かったのではないかと推測します。咲はありのままでいればそれでいいんだよ
。
その夜、紘一は、咲が実家に戻るのなら、この家にあるものはすべて持って行ってもらって構わないと言い出しました。咲は、そんなに入りきらないと言うので、業者に引き取ってもらうことにします。紘一がメモを取り出したのを見た咲は、以前紘一がメモした「りなっち」という文字を目にしました。りなっちって誰?まさか浮気っ!?
もうすぐ離婚すると言うのに「浮気」も何もあったもんじゃありませんが、紘一はついにそれが武史の相手だと明かしてしまいます。
自分も離婚を迷っていた咲は、両親にもう一度話し合うよう勧めました。でも武史は既に離婚届にサインを済ませており、これが最後のプレゼントだと差し出します。美登里はこれをもらうとサバサバと出ていきました。でも咲は「心の中では迷っているかもしれない、やっぱり離婚はやめようと言ってくれるのを待っているかもしれない」とその後を追いかけていきます
。咲自身がそう言ってほしいのです
。
が、美登里は既に若い立川とやり直す気でいたようです。前に進むために離婚するわけでしょ
。そう言いつつも、乳がん検診の結果が気になるようでしたね。相手が若ければ尚更でしょう
。
それからすぐに薫も離婚届をもらって出ていきました。紘一は正を心配しますが、正は覚悟を決めたようです。是非に及ばず
。
虹と指輪
咲と紘一は、両親が離婚した、先を越されてしまった、と報告しあいました。紘一は、こんな時に何を言っていいか分からないともじもじしていると、咲は、側にいてくれるだけでいい、と肩を持たせかけます。紘一はその咲の頭に自分の頭を持たせかけようとしましたが、身長差がありすぎて勢いがあまり、コツンとぶつかってしまいました
。ああ、すまない
。
この時咲は「背中に大きな穴」()が開いている服を着ていたため、紘一は自分のコートを着せかけて心配しました。これはデザインよ
~そう教えた咲は空に二重の虹を見つけます。ダブルレインボーだよ!何かいいことありそう
。
紘一はこれを科学的に説明しようとします。内側の虹は「主虹」、外側の虹は「副虹」と言い、副虹は主虹が強く輝かなければ存在しない。つまり咲さんは自分にとっての内側の光で・・・。
難しいことを言おうとせずに、僕には君が必要だ、って言えばいいだけなのにね。そこへ行くと咲は単純明快です。虹が指輪のようだと例えました。ちょうど2つあるから結婚指輪だ
。ほら、こうして。
指輪をはめた自分と紘一の手を合わせて空にかざした咲は、何か、元気出た、と微笑みました。紘一さんがいてくれてよかったと語る咲に、紘一もようやく「君がいてくれてよかった」と答えます。咲:キレイ。紘一:あ、キレイだな。
ここで咲は心から「今幸せだ」と感じたそうです。このまま時が止まればいいのに
。
雨上がりに咲いていたエーデルワイスがキラキラ輝いていたのがまた素敵でした。ちなみにエーデルワイスの花言葉は「大切な思い出」だそうです。
最後の晩餐
咲は前の晩から仕込みをし、一生懸命最後の晩餐を用意しました。でも紘一はその日急な任務が入ってなかなか帰宅できません。そこへ、あの邪魔くさい水無月がやってきて、咲の手料理をイマイチとけなしながらほとんど全部食べてしまいました。紘一が帰宅すると「武士野郎」と呼んでからかいます。紘一は、水無月をさっさと帰そうとしますが、水無月は彼を質問攻めにしました。
馴れ初めは?結婚を決めた理由は?子どもは何人欲しい??
紘一と咲が渋々答えると、水無月はもう1つだけ、と言って、なぜこんな古いマンションを買ったのか、と切り出しました。水回りとかヤバそうじゃん。紘一は、ふたりで気に入って買った、咲が「リノベーション」をしてさらに良い家になった、自分はこの家を気に入っている、と豪語します
。水無月は、また怒られた、と帰ろうとすると、咲のみならず紘一も後を追ってきました。紘一は失礼なことを言った、咲が担当する水無月の作品を心待ちにしているから、これからも先をよろしく頼む、と頭を下げます
。
水無月が帰ると、紘一は、咲の料理を食べたかった、とこぼしました。咲が、あるもので何か作ると言うと、紘一は「焼き魚」を所望します。咲が焼く魚は、毎回焼き具合が違っていて、紘一はいつも緊張していたそうです。咲が一生懸命焼いてくれたのが伝わってきて、紘一はそれが嬉しかったのだそう。いつの間にか、この焼き魚が「うちの味」になっていた。
咲はついに「離婚するのやめる?」と切り出します。離婚する理由がないような気がしてきた。でも紘一は100個は優にある、と反論します
。でも実際にふたりで挙げてみたら、5つしかありませんでした。しかも、肝心の「家」の問題ではなく、朝食の好みや料理の腕前、服装やインテリアの趣味に「顔がうるさい」など(
)、くだらないことばかりなのです
。
紘一は「離婚の理由を100個思いつくのに一生かかる」と言い出しました。でも一度決めたことだから、残りの95個はLINEで絶対に送る、と約束します。
カーテン
その夜、咲がオーダーしたカーテンがようやく届きました。咲は、今さら遅いと嘆きますが、紘一はつけようと言ってくれます。つけ終わったカーテンを眺め、この家には君の選んだカーテンが一番似合う、と感嘆しました。自分のようにインテリアに疎い人間にも分かる。とても落ち着く。素敵だ。素敵な家だ。
咲は「参ったか」とやり込めました。紘一は「参った、全面降伏だ」と答え、この家を売るのはやめようと言い出します。咲はここに住むべきだと言うのです。たとえふたりは別れても、この家が無くなってしまうのはとても寂しいから、君が住み続けてほしい。結婚式で君を幸せにすると誓ったのに、それができなかったせめてもの気持ちだ。
自分は思いを言語化するのに時間がかかる。すまない。最後にこのカーテンをつけることができてよかった。
紘一は家を出てその足で離婚届を出しに行きました。咲は、やはり離婚を思いとどまってほしいと必死で後を追いかけていきましたが、既に遅かったそうです。
もう君の夫ではない。今までありがとう。幸せになってくれ。
感想
相手が家族だと思うと「期待」や「甘え」が出て腹を立てることでも、これが「他人」だと思うと気にならないということってよくありますよね。それこそが「同居」を成功させる秘訣なのかもしれません。ふたりともせっかくそこに気づき始めたのに、一度離婚を決めたからって離婚しなくちゃいけないなんて、紘一は頭が固すぎますよね
。こうしてみると、離婚を熟慮する期間が設けられている韓国の制度はなかなか理に叶っていますね
。
追記:「エーデルワイス」が出てきた理由
自分で書いておきながら、なぜあそこで「エーデルワイス」なのかずっと気になっていました。そしたらね、米津さんの主題歌「Pale Blue」に「枯れたエーデルワイス」という歌詞が出てくるんだって。あ~だからなのか、とようやく納得です(笑)。