【桜の塔】を見始めました~ネタバレと感想 第1話 気に入りました
玉木宏さん主演の木曜ドラマ、【桜の塔】を視聴しました。先日ここの刑事ドラマは軽すぎて面白くないなどと文句を言ったのが聞こえたのかと思ったほど()、ど真ん中でおばさん好みのドラマでした
。さすがは「3年A組」を書かれた武藤将吾氏の脚本だけのことはありまするね
。これは毎週楽しくなりそうです。以下早速ネタバレです
。
三羽烏
舞台は「桜の塔」こと警視庁。そのトップに君臨する警視総監は荒牧雄彦(段田安則~紀本平八@半沢直樹)ですが、同期でもある3人の部長たちがその後釜を狙って派閥争いを繰り広げています
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外様派
主人公の上條漣(かみじょう・れん、玉木宏~黒田龍@極主夫道)が所属している刑事部のトップは千堂大善(せんどう・たいぜん、椎名桔平~黒川森雄@同期のサクラ)です。彼は地方大学出身なため「外様派」と呼ばれており、次期警視総監レースでも一歩遅れを取っていました。
その千堂の下で働いている上條はプロファイリングを得意とする理事官です。父親の勇仁(岡部たかし~大島雄作@まだ結婚できない男)も警官で、誰からも慕われていた「良いお巡りさん」に見えましたが、上條が回想したところによると、上條が警官になりたいと語った際、それはいいが、俺のような警官にはなるな、と語ったそうです。
上條自身は現在かなりの野心家で、千堂に尽くしているのもその野心を叶えるためだという事は一目瞭然でした。犯人を検挙するためなら、証拠の捏造どころか、犯罪者未満の人間を唆して罪を犯させることすら平気でやってのけます
。
上條がこのような悪徳警官になったのは何が原因だったのでしょうか。
東大派
警務部長の吉永晴樹(光石研~関内安隆@エール)は東大出身のいわゆる「東大派」の筆頭です。3人の同期の中でも特に千堂にライバル意識を燃やしています。直近の部下には警視の馳道忠(はせ・みちただ、渡辺大知~水森祥二朗@MIU404)がいて、この馳は上條の同期になります。今のところは人当たりの良さそうな人物でしたが、本心は分かりません。
薩摩派
警備部長の権藤秀夫(吉田鋼太郎~松永弾正@麒麟がくるは薩摩派です。この権藤もまた吉永よりは千堂をライバル視していました。この権藤の下にはやはり薩摩派の新垣広海(にいがき・ひろみ、馬場徹~香田隆久@イチケイのカラス)がおり、この新垣の父は警察庁の長官をしているそうです。新垣は上條に対抗心を燃やしていました。
上條を取り巻く人々
水樹爽
水樹爽(みずき・さわ、広末涼子~大原優里@奥様は、取り扱い注意)は警視庁捜査一課の主任で上條の幼馴染です。上條がキャリアなのに対し、水樹はノンキャリですが、警官を志した動機は上條と同じで上條の父親らしい。こわもての上條に、唯一軽口を叩ける相手です。
刈谷銀次郎
元警察官の刈谷銀次郎(橋本じゅん~鴨居教授@恋はDeepに)は、どうやら上條に「汚れ仕事」を頼まれているようです。
小宮志歩
銀座のクラブでママをしている小宮志歩(高岡早紀~雨宮リカ@リカ)もまた上條の協力者のようでした。
千堂優愛
千堂の娘の優愛(せんどう・ゆあ、仲里依紗)も気になる存在です。1話では小宮が優愛の婚約者にハニートラップを仕掛け、破談に持ち込みました。ま、桜の塔に登るためにも「政略結婚」は有効な手段なのでしょうからね。それにはまず千堂をトップに押し上げねばなりませぬが。
1話のあらすじとネタバレ
1話では都内の銀行で、一般人を人質にした立てこもり事件が起きました。千堂は、警備部所属の特殊急襲部隊「SAT」の出動を要請しますが、警備部のトップは権藤です。敵に塩は送りません。それでもたついている間に、犯人は人質の足を撃って逃亡しました
。
帳場を任された上條はいたって冷静に凶器は3Dプリンターで作成した銃だと指摘します。そのプリンターは特殊で非常に高価だったことから、すぐに容疑者がリストアップされました。上條は早速水樹とともにそのうちのひとりの蒲生兼人(森崎ウィン~加西新@杉村三郎シリーズ)の住まいを訪れます。蒲生の趣味はサバイバルゲームなのだそうです。
水樹はゲームに参加して、上條に言われるまま蒲生の指紋を入手しました。上條はその指紋を、こともあろうに、凶器とまったく同じ銃に付着させて、捜一に発見させます
。これはあらかじめ千堂にも報告済みでした。上條は、蒲生が大量の改造銃を生産して密売しようとしているとの情報を組対から入手したから、今回の強盗事件で逮捕して家宅捜索すれば、その案件でも引っ張れる、と囁いたそうです
。
ところが、その蒲生を銀行強盗に走らせたのも、実は上條だったというから驚きです。上條は蒲生に電話をし、改造銃を作ったは良いが販売ルートが無くて困っていた蒲生に、1千万用意すれば、暴力団の銃器密売ルートを紹介すると伝えたのだそうです。その上、1千万を手に入れるための方法=銀行強盗についても詳細を指示したらしい
。
が、蒲生はその時の上條の声を覚えていたようですね。
感想
実際にこんな悪徳刑事がいたらたまったものではありませんが、ドラマとしては面白いですね~。上條の悪事を察して義憤に駆られる水樹も実に好ましいです
。「桜の塔」は続きもとっても楽しみです
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