麒麟がくる あらすじと感想 第27話 宗久の約束
長谷川博己さん主演の大河ドラマ、【麒麟がくる】の27話は「宗久の約束」です。これはまたなかなか面白かったですね~。駒がまたまた大活躍です
。
以下早速ネタバレです。
義昭と信長
ふたりは美濃の立政寺で対面しました。黄色い衣をまとった信長は1千貫もの金を、他に刀や鎧などとともに献上します。すべてはこの上洛に伴う戦に役立ててもらおうという配慮なのですが、義昭は、これだけあれば1万人の貧者が1か月は暮らせる、と感激しました
。
「麒麟がくる平和な世」を待ち望んでいる光秀はこの言葉を好ましく思いましたが、信長は呆れ果ててしまいます。特に義昭は献上された太刀を見て、怯えたような顔をしたから尚更です。あれが武家の棟梁か。
光秀は、幼い頃より僧侶として生きてきた義昭が、よくぞ戦を伴う上洛を覚悟した、と称えます。義昭を生かすも殺すもすべては信長次第だ、とも付け加えました。もちろん信長も幕府を再興して「大きな国」を作るという願いは変わっていません。
信長自身は、妹お市の嫁ぎ先である浅井の出方を確かめるため、長政に会いに行くと語り、光秀には京へ行き、三好の手勢と朝廷の意向を調べてくるよう命じました。信長が義昭を奉じて上洛した際の朝廷の反応を知りたかったのです。
駒の願い
京では既に藤吉郎が心理戦を展開していました。信長が十万の兵を率いて上洛してくるとの噂を流していたのです。三好はもとより、一般の民もこれには大いに怯えていました
。
京に到着した光秀は早速駒に会いに行きます。伊呂波太夫から朝廷の意向を聞き出すためです。駒は、光秀との再会は喜んだものの、義昭の上洛によって京がまた戦渦に巻き込まれることをひどく憂えました。もし信長が義昭を伴って上洛するなら、京の町に火を放たないと約束してほしいとまで詰め寄ります
。
その後伊呂波太夫に会いに行くと、太夫は、朝廷は、織田が勝利さえすれば義昭を将軍にするだろうと請け合いました。が、問題は「勝利」できるかどうか。三好にはバックに堺の会合衆が付いているため、兵や武器には事欠かないというのです。その中心人物が今井宗久だと聞いた駒は、ハッと思い当たりました
。宗久は駒に「丸薬」を分けてほしいと申し出ていたからです。
宗久さえ三好と手を切れば、三好は戦ができなくなると聞いた駒は、早速、宗久に光秀を会わせることにしました。
今井宗久
駒から話を聞いた宗久は、信長が堺にとって敵か味方か分からない、と語ります。それで駒は、もし今の状況のまま信長が勝利したら、会合衆を攻めてくるかもしれないとやり返しました。
宗久は光秀に会い、信長の影のフィクサーと噂の高い帰蝶が最も信頼しているのが光秀だと聞いている、と語ります。そして、この戦は織田が有利だと考えてはいるが、織田方に協力するには条件があると申し出ました。それは京に火を放たぬこと。そして堺を守ること。
この条件を呑む証として、上洛の際には鎧兜を着けないでほしいとも言い添えます。
光秀の決意
案の定、織田家の家臣はこの条件に猛反対でした。柴田勝家や稲葉良通は、光秀が余計な口を出すなと言わんばかりです。でも義昭は大賛成でした。それこそ義昭の求める「麒麟がくる世」に相応しいと喜びます。
内心は反対していた信長も、義昭の意向に従うことにしました。ここで信長は光秀に、義昭が将軍になった後の身の振り方を尋ねます。光秀は、義昭に仕えるつもりだと答えました。すると信長は、残念ではあるが、今後はそれ相応の扱いをする、と語ります。信長は、光秀にとって自分は二番手だと思ったということざんすね。
宗久の言葉は真実で、信長が六角に攻め入ると、六角と三好の連合軍はあっけなく退散していきました。こうして信長は約束通り鎧兜を着けずに京に入ります。
感想
最初はどうあれ、信長の光秀に対する「苛め」ともとれる言動は、案外ここから始まったという解釈(シナリオ)なのかもしれませんね。いや~光秀はまっすぐな性分だから、藤吉郎のように目端を利かせて信長にもおもねるなんてことはできなかったのでしょうからね
。来週の放送も楽しみですね
。