最高の教師 最終回 ネタバレと感想 「変わらない」と諦める貴方へ
松岡茉優さん主演の学園ドラマ、【最高の教師~1年後、私は生徒に■された】も昨夜が最終回でした。この伏字が最後の最後で明らかになります。
鵜久森もあんなことになってしまったし、九条もやはり??とこの1週間ハラハラしていましたが、そうならなくて本当によかったです😭。以下、最終回のネタバレです
。
鵜久森が望んだクラスに
鵜久森が亡くなった後も、生徒たちは彼女の身に起きたことを「自分のこと」として捉え続けました👍。1人の男子生徒が、鵜久森の席に花を飾ることを思い付きます。ずっと忘れたりしないように〜その花はその後もずっと卒業式の日まで、絶えることがなかったそうです💐。
彼女の最後に直接関与しなかったとの結論が出て、ひと足先に復学した野辺と金澤も、鵜久森の席で深く謝罪します。それは西野も同様で、彼女は家裁で、事件に悪質性はないと判断されて保護観察処分となったそうで、すでに「ズッ友」から話を聞いていたのでしょうね、復学の初日には鵜久森のためにカモミールの花を持参したそうです。絶対に忘れないように🌼。
その誓い通り、2月に入って自分の進路が決まる頃になると彼らは皆、鵜久森の席へ行って彼女に話しかけていたそうです。誰かが傷つく世界を少しでも変えられるように頑張るね🤗。
"行かない選択"はない
卒業式の日が近づくにつれ、九条は、以前鵜久森が語っていた感覚〜「自分に明日が来る実感がない」を抱いていたそうです。ただ一人、九条の覚悟を知る蓮は、親友との食事会にも九条を一人で送り出してくれました。九条はそこで心から、彼女たちと蓮を危険な目に遭わせたくないと痛感したそうです。決して巻き込まれようとしないでね😤。
蓮は九条に早く寝るよう促し、卒業式当日の朝にはふたりの思い出の「大きなおにぎり」を用意します。そこで蓮は九条に「行かない選択」はないのか?と尋ねました。九条は、どうしても変えなければいけない「今」があるのだと答えます。運命を変えるために。
感情のない日々
九条は卒業式の後、1年前に突き落とされた場所で、自分を突き落とした生徒を待っていました。その生徒はやはり星崎で、またしても九条を突き落とそうとしたその手を、今度は九条が掴みます。2周目は(同じことを)させない。
〜ここから先は「星崎」の人となりを少し拡大解釈して書いています🙏〜
九条がこの事実に気づいたのは、西野が鵜久森を突き落としてしまった話を聞いた時のことでした。そうした場合、双方共に相手の顔を見るのが普通だろうに、九条はどんなに思い出そうとしても相手の顔が見えなかったのだそうです。ということは、突き落とした相手もまた九条の顔を見ようとしなかったということ👿。
九条は、それが意味するのは「感情のない人間」だという結論に達しました。他の生徒たちはそれぞれ、起きた出来事に対して心を揺さぶられていたのに、この星崎だけは、まったく何も感じていない無表情のままだったそうです。それで九条は気づきました。星崎は、九条を殺した後は、自分の命も断とうとしているのではないか?😨
九条は、星崎の中にあるのは「絶望」だけだと察したのです。この世界なんてこんなものだと達観し、なんの希望も見出せない。
星崎は素直にそれを認めました。彼が、自分は人とは違う、おかしいと気づいたのは小学生の頃だったそうです。それからはずっと自分を偽って生きてきました。一生懸命空気を読んで、目立たないようにしていたそうです。
が、そうやって生きることは虚しかった。彼はそれを「色の無い景色」と読んでいました。でも九条が2周目に入ってからは、その「白黒の景色」がどんどん変わっていったそうです💜。星崎はそれが楽しくて、九条の力になりたいと、浜岡に西野のことを話しのだそうです。九条がまた何かをぶっ壊してくれるんじゃ無いか、彼はそうワクワクしていたそうなのです😔。
でも、その結果、鵜久森が死んでしまった😱。それは星崎も悲しかったそうで、何かできないかと考えていた時に、浜岡の動画を見つけたそうです。星崎は大いに興奮し、これで自分も皆のことを変えられる!そう思って東風谷に話したのだそうです。
でも九条は「犯人探し」はするなと戒め、ひとりひとりがそれぞれにこの出来事と向き合えと諭しました。それで星崎は何をすれば良いか分からなくなったそうです😨。皆変わったのに、俺だけは変わらない。皆に合わせられない。俺なんかいない方がよかったんだ😭。
星崎は、自分が皆と違うのは、誰のせいでも無いと分かっています。親のせいでも家庭環境のせいでもなく、ただ自分が皆と違うだけ。そしてこの「無感動」な毎日を生き続けるのがとても怖くなったのだそうです。星崎は九条に一緒に死んでほしいと頼みました。でも九条はできないと断ります。私が「なんでもする」と言ったのは、生徒を終わらせるためじゃなく、彼らが変わるためだから。
おかしくないよ
星崎は苦笑しながら「俺がおかしい」とごまかそうとします。でも九条はそんな星崎の頭を撫でながら、彼から目を逸らさずに「おかしくないよ」と伝えました。誰だってそんなふうに思うこともある。実際、九条の1周目にも色がなかったそうです💦。
でも彼女はこの1年をやり直したことで気づきました。色を失って白けていたのは、世界じゃなくて自分だったと。変わらないと諦めるのではなく、自分を信じてみてはどうか?無理だと思う前に、できる、伝わると信じて、無謀に思えても挑戦したらどうか?我慢して達観するのではなく、思いを解き放ってみては?
誰かに笑われてもいい。馬鹿にされてもいい。理屈や根拠がなくてもいい。まずは自分だけが自分の思いを信じる。そうすればきっと「変えよう」と動けるはずだから。
九条のこの言葉も星崎の心には届きませんでした😔。彼は頭では理解できても「心が動かない」と正直に答え、ひとりで柵を飛び越えます。その手を九条が掴みました。そこへ蓮も駆けつけます。言ったろ?ヤバい時は絶対助けるって!😏
またクラスメイトも皆で走ってきました。浜岡から星崎の名前を聞き出した相楽が、いつか何かをしでかすのではないかと心配し、卒業式の今日は特に皆に声をかけて星崎と九条をずっと捜していたのだそうです👍。相楽は汗だくになりながら、鵜久森のことが悲しかっただろう?と詰め寄りました。だったら、俺たちのために死ぬな!😡
九条は、これでもまだ星崎の世界は虚しいか?と尋ねました。星崎は分からないと答えながらも、今皆の後ろに輝いている真っ赤な太陽は一生忘れないと思う、と答えます。九条は、生きていくにはそれだけで十分だ、と教えました🌹。
おばさんは、途中までこの星崎という子はサイコパスなのではないかと考えていましたが、今回じっくり話を聞いているうちに可哀想に思えてきました。以前、自分の行動で相手がどう動くか分からないほど馬鹿じゃないだろうと思ったけど、たぶん、むしろ知能が高すぎて先が読めてしまうことで、色々なものがつまらなく思えてしまったのかもしれませんよね。そんな状態から抜け出そうとして「他人を振り回す」行動に走ってみたものの、やっぱり最後は満たされない。
この星崎を救ったのはクラスメイトでした。それもただの同級生ではなく、鵜久森の生き様と死に様(覚悟)をその目で見てきた仲間です。こうした辛い体験を分かち合った彼らなら、星崎を叱ることもできるし、励ますこともできる。星崎もまた、普通の同世代なら、どうせ分かり合えないと心を閉じてしまうところ、彼らとなら、鵜久森を介して生まれる心からの言葉がある
。
最高の教師は生徒たち
こうしてすべてが終わったかに思えた時、今度は浜岡が現れて、九条の背中を刺しました😱。浜岡は、たぶん、父親からも追い詰められて行き場を失ったのでしょう。九条のせいで人生が変わった!と九条を罵倒する浜岡を、男子生徒たちが皆で取り押さえました💢。他の生徒は皆で九条の名を呼びます。
九条は沈みゆく意識の中で、この1年を思い返していました。私は生徒に教えられた。白けることなく本気で向き合えば、きっと誰かが答えてくれる。私にとって最高の教師は生徒だった。
九条は病室で目を覚ましました。彼女は生きていたのです🎉。おそらくは側につきっきりだったであろう蓮が、九条にその事実をわからせようと伝えていると、子どもたちが駆け込んできました
。先生っ
!!その中には鵜久森の笑顔もあったそうです🌹。九条は改めて皆に卒業おめでとうと伝えました。
2周目の人生から1年後、私は生徒に託された。この世界を、これからも生きて変え続けることを。
教頭の我修院も今年度の締めの漢字として「刻」をあげています。新年度へ向けて心機一転!するのではなく、今年1年間学んだことをしっかり「胸に刻んで忘れない」という意味です👍。
まとめ
人はそれぞれ違って当たり前〜誰もが分かっているはずの事実が、本当は誰も十分に理解していないのだということをあらためて思い知らされました。「違い」を理由に苛めたり、苛められたり、他人に「違い」を悟られまいと殻の中に閉じ籠り「諦めて」しまう人間もいる。その全てが「自死」につながりかねないのですね。
大切なのはその「違い」を理解すること。理解し、理解されるためには、互いに言葉を尽くさねばならないということ。歳をとるとそういうことが億劫になってしまいがちだけど💦、おばさんも若者に負けずに、そうした努力を忘れないようにしたいものです。
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