半径5メートル ネタバレと感想 第3話 私はこれを捨てられません
【半径5メートル】の第3話「私はこれを捨てられません」を視聴しました。あ~これには大いに共感いたしました。おばさんはどちらかと言うと、昔から要らないものはどんどん捨てる方ですが、それでも昨今の「断捨離」ブームには疑問を感じずにいられません
。物を捨てればハッピーになる、捨てられないのはまるで罪悪でもあるかのような言われようは、やはりどこかいびつに感じられてならなかったからです
。だって、どうしても捨てられない物ってあるよ、やっぱり
。
以下ネタバレのあらすじです。
カリスマミニマリスト
なんだか分かったような分かんないような称号ですが、要するに「断捨離が上手な人」を指すらしく、今回、風未香はそのカリスマミニマリスト=舞子についての記事を書いたのだそうです。舞子は「捨てる勇気を持つうちに夫が必要でないことに気づいて捨てた」と語ったそうです。人生変えたいなら、まず捨てる!
そういう風未香はでも「物を捨てられない」そうです。が、風未香の母、祥子(いしのようこ~横峯悠子@鴨川食堂)は娘の書いた記事をきっかけに物を捨てられるようになったと喜んでいたのだそうです。ところが・・・
。
祥子は、夫の和彦(小林隆~弥次郎@立花登青春手控え)が結婚後、最初のボーナスで買った思い出のテーブルまで捨てていました。これを知った和彦は激怒しますが、祥子は、家に一番長くいるのは自分だ、夜しか帰ってこないような和彦に文句を言う権利はない、と斬り捨てます
。テーブルには風未香も思い入れがあったため、風未香は何とかしてテーブルを取り戻そうとしました。祥子はこれをリサイクルショップで売ったのだそうです。
絶対に捨てられない物
一方の宝子は、次の企画として「私はこれを捨てられません」はどうかと提案してきました。宝子は風未香の記事が「捨てることは素晴らしいと決めつけた提灯記事」だと見抜いていたようですね。風未香は記事の中で、私たちは今まで「本当に必要な物」を選んできたのだろうか、と問いかけていましたが、実際の風未香の部屋は「捨てられない物」であふれていたからです
。宝子は早速「本当に必要なもの」は何かを考えさせることにしました。
その手段が無人島体験です。そこへ1つだけ持って行ってよいと言われたら何を持参するか~宝子は寝袋を、風未香は「絵本」を選びました。風未香はいずみようじ(塚本晋也~倉田靖典@MIU404)の大ファンで、特に「すぅとまぁ」という絵本は宝物なのだそうです。実際にスマホと絵本のどちらか選べと言われると、ちょっと迷って絵本を選んだほどです。
宝子はいずみと友人だったらしく、風未香をいずみの家に連れて行ってくれました。いずみの家にも物があふれていて、いずみは偶然その中かから古ぼけたぬいぐるみを見つけて、新しい作品のインスピレーションを得たそうです。普段は決して必要のないそのぬいぐるみが作品に命を吹き込みました。果たしてこれは「捨てるべき物」だったのでしょうか
。
いずみは「世の中に偶然はない」と言い切りました。
本質を見抜く
宝子は、風未香の両親がなぜ、テーブルを捨てた捨てないでそれほどもめたのだろうかと謎かけをしました。風未香は和彦から、和彦のテーブルへの思い入れを聞かされてその気持ちを理解します。そしてある日のこと、これまた偶然、否、必然、リサイクルショップからのメールが届きます。風未香はこれで思い出のテーブルを見つけました。
早速、買い戻してアパートに運んでもらった風未香は、テーブルの裏に幼い子供が描いた絵を見つけます。風未香は早速両親を呼んで、この絵を見せました。風未香が、これは妹の描いた絵だろうと尋ねると、ふたりは声を揃えて、違う、これは風未香の絵だ、と答えます。これはあなたが大好きだった「すぅ」よ。祥子と和彦は笑いながら、昔はこうやってテーブルの下に寝っ転がって、100回は見たな、と懐かしそうに語りました
。
風未香は祥子に、このテーブルを捨てた時に、本当にスッキリしたのかと尋ねます。祥子の答えは風未香の想像を超えていました。なんと祥子は和彦に復讐するためにこのテーブルを捨てたのだそうです。祥子は自分なりのマイホームを思い描いていたのに、和彦は勝手に一人でこのテーブルを買ってきたのだそうです。私は一緒に選びたかった。私の気持ちも大切にしてほしかった。
一方の和彦は、捨てられたテーブルをわが身の如く感じたそうです。会社でも用済みだと肩身が狭かったそうで、家でもそうなのかと悲しかったらしい。風未香は和彦に、会社だけじゃない何かを始められると励ましました。和彦はそうだなと笑い、もうテーブルにしがみつくのはやめると約束します。祥子もまた本当に言いたいことが言えたから、もうどうでもいいと言い添えました。でもテーブルは風未香がもらうことにします。
祥子と和彦は、広くなったリビングダイニングで一緒にヨガを始めたそうです。
風未香は「物を捨てれば幸運が舞い込む」などという表面的な提灯記事を書いたことを反省し、今度は舞子がなぜ夫を捨てたのか、その葛藤を探るべく取材をすることにしました。
オバハンライターオークション
一方で宝子は、2折班のスタッフにある椅子を展示します。スタッフはまず「見た目」で判断し、その後は宝子が添える説明書きに翻弄されて行きました。初めは「ミラノの家具デザイナーが100年前に恋人だけのために作った世界に一つだけの椅子」。次は「この椅子を手にした者は必ず『運命の人』と出会い、結ばれる」、そして最後は「この椅子を手にした者で五年以上生存した者はいない」です。
最初の2つまでは皆買う気満々でしたが、最後の「呪い」で断念しました。宝子は「人は何に惹かれて物を買うのか」を確認したかったそうで、今回の説明は全部嘘だった、と語りましたが、編集長の大沼亜希(真飛聖~村木みか@その女、ジルバ)はそうではないと見抜きます。その推理通り、嘘は最後の1つだけだったのだそう。ちなみにその椅子はいずみが宝子にプレゼントしてくれたそうです。宝子がその逸話を知ったのは「その椅子イイね」と言って、もらった後だったらしい
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感想
何か「ブーム」が起きると、皆、我も我もと付和雷同的に真似したがるけど、一度はちゃんと立ち止まって、それは本当に自分がしたいことなのかを胸に手を当てて考えてみることも必要ですよね。来週は「一度は男として結婚したことがある」海老原香織とその子どもに焦点があてられるようです。続きもとっても楽しみですね
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