韓国ドラマ【赤い袖先】を見始めました(1&2話ネタバレと感想)
韓国ドラマ【赤い袖先】を見始めました。幼い頃、あの「宮廷女官 チャングムの誓い」でクミョンの子役を演じたイ・セヨンちゃん(カン・シヨン@医師ヨハン)が、今度は大人の女官役=ヒロインとして登場です。番宣では「歴史上最も切ないラブロマンス」とのことだったので、無粋なおばさんには不向きだとパスしようとしたのですが💦、まあ見るだけ見てみようと一応覗いてみましたの🐒。
実際に見てみたらこれは「イ・サン」の物語だったと知り、がぜん視聴意欲が湧いてきました😍。いや、本当に見たいのは、サンの父親=思悼世子(荘献世子)の話なのだけど、以前からずっと疑問ではあったのですよね🤨。なんであんなひどい境遇で育ったはずの「イ・サン」が、誰からも讃えられる名君となったのか🧐。(ま、それは英祖も同じなのですが💦)
でもって、この「赤い袖先」のサンは、期待通りと言っては語弊があるけど、やっぱり「思悼世子の息子」ということで英祖から苛められておりました😤。別に「いじめ」が見たいわけじゃないのですが、息子をあんなふうに殺した父親が、その息子の孫だけ可愛がるって、どう考えても不自然ですよね🙄?これまで結構この辺の時代劇はたくさん見てきたつもりなのですけど、そこら辺がず〜っと納得いかなかったのですよね😔。
でもこのドラマは、もしかしたらその辺が裏テーマになっている=幼少期のその残酷な思い出が、サンの人格形成にどのような影響を及ぼしたのか、も描いているのではないか、と思ったわけです🐒。ま、単なる思い過ごしかもしれませんけど😅。
すっかり前置きが長くなりました。内容の方はあっさり短めのネタバレです😁。
最初の出会い
時は王世孫だったサンが12歳の頃(イ・ジュウォン〜ジュンヨプ子役@キマイラ)、ヒロインのソン・ドギム(イ・ソラ)は東宮付きの見習い女官(センガクシ)として働いていました。家が貧しいのか、金儲けには目がなく、仲間に物語を読み聞かせて(伝奇叟遊び)は金を稼いでいたようです。最初に読んでいたのって「薔花紅蓮伝=チャンファ・ホンリョン伝」でしたね😈。
でも性格はなかなか良さそうで、皆から好かれていたようでした。それは尚宮も同様です。そうそう、小さい時は尚宮と一緒の部屋で過ごすのですよね🤗。ちゃっかり者だけど賢いドギムは担当のソ尚宮(チャン・ヘジン〜チュンスク@パラサイト)からも可愛がられていました。
その年、サンの祖母にあたる暎嬪イ氏(ナム・ギエ〜チン・グムスク@自白~Confession)が亡くなりました。暎嬪は女官として入宮した後、英祖の寵愛を受けて側室となり、思悼世子を産んだ女性ですが、(事実はどうあれ)その思悼世子の処刑を英祖に頼んだと伝えられています。
これまた「事実」は定かではありませんが、英祖はサンに「暎嬪を祖母と認めることはすなわち罪人である思悼世子を父と認めることだ」という理由から、病床の暎嬪と会うことを禁じていました👎。この時サンは伯父である孝章世子の養子となっていたのですよね。
サンはでもその少し前に、父を死に追いやった祖母を恨んで暴言を吐いていたことが悔やまれてならず、一目会って謝罪をしたいと考えていたそうなのです。が、その願いはついぞ叶わなかったのだそう😭。
一方でドギムは、何度禁じられても「伝奇叟遊び」を止めぬばかりか、友人を庇ったその度胸を見込まれたらしく、提調尚宮(女官長)のチョ尚宮(ペク・ジヨン)から暎嬪の弔問に夜、しかもひとりで行くよう命じられました。そこへサンもまた祖母の死を知って夜中に別れにやってきます。
ふたりは暎嬪の屋敷へ向かう道でばったり出会います。サンはともかく、ドギムは(見習いなので)サンの顔など知るはずもありません。サンが「東宮(世孫)のお付き」だと聞いたドギムは、自分は今はセンガクシだけどいずれは正5品の尚宮になる身だから、科挙も受けないサンとは格が違うと威張りました。
ドギムは正式な弔問ですから門から堂々と入れますが、サンはお忍びなので入れません。ドギムは、なんとしても暎嬪に会いたいと訴えるサンのために、一緒に塀を乗り越えることにしました。
暎嬪の遺体の前で土下座し、涙を流して謝罪するサンにドギムは、暎嬪ならサンの気持ちを分かってくれている、と慰めます。ふたりが歩いてきた道には両側にろうそくが灯されていたのですが、どんなに風が吹いても消えなかったのは、暎嬪がサンを歓迎していたからだと伝えました🌹。
女範
とそこへ、思いもよらぬ人物がやってきます。英祖(イ・ドクファ〜薛仁貴@大祚栄(テ・ジョヨン))です。英祖もまた妻である暎嬪の出棺を見送れないと言われたため、夜中に出張ってきたのだそうです。側室になればある程度までの栄光が手に入るとはいえ、結局最後は「妾」でしかないのですね。
でもチョ尚宮は後にドギムに、女官は宮中で死ぬことは許されないが、王の寵愛を受けて側室になれば別だと教えていました。ちなみにドラマのタイトルとなった「赤い袖先」は「王の女=側室」の証なのだそうです。
ドギムは窓からサンを逃して、自分は英祖と対峙しました。哀悼にやってきたと聞いた英祖は暎嬪との思い出を語り、夜中に来てくれた礼だと言って、暎嬪自身が記した「女範」をドギムに贈ります💐。文字通り、女性が守るべき規範を記した書物です。
王のタブー(禁書)
英祖は、自分の母がムスリ(奴婢)だったという根強いコンプレックスに生涯苦しんでいました。その事実は「すべてをありのままに描写した史記」に「冊母婢也」と表現されています。英祖はこの史記を「禁書」に指定し、誰も読まぬよう厳命していました👻。
が、サンは書庫でこの本を読んでいました。これを(本物の)お付きのドンノ(チェ・ジョンフ〜ヨム・スンフン@智異山)に見つかって注意されますが、サンはそのまま書庫に置くよう命じます。
一方のドギムはソ尚宮から、もし世孫である東宮が廃位もしくは崩御することになったりしたら、仕えている女官は王宮を出なければならないと教えられていました😨。そんな時に世孫が禁書の「史記」を読んだと耳にします。サンの廃位をもくろんでいた英祖の側室の淑儀ムン氏(コ・ハ)が、英祖に告発しようとしていたのです👿。
英祖は激怒し、サンを廃位すると息巻きます💢。惠嬪ホン氏(カン・マルグム〜キム・ヒジン@マウス-ある殺人者の系譜)は懸命に息子を庇おうとしますが、英祖の怒りは鎮まりません。
ドギムは急いで東宮の書庫へ行き、くだんの「冊母婢也」が書かれたページを破り取って、英祖に命じられてこれを探していた役人の前に放り投げました👍。この場には、やはりサンを救いたくても何もできずにいたドンノがいて、ドギムの行動を見ています。
書庫を探させて持って来させた史記には、そんなわけで「冊母婢也」のページがありませんでした😁。英祖は「賢い孫」が英祖の不名誉を破り捨てたと誤解して大喜びです😍。サンはてっきりこれがドンノの仕業だと思い込んで彼に礼を言いますが、ドンノは、真相を知りながら、自分がやったと嘘をついて点数を稼ぎました。
数年後
幼かったドギムが宮中を走っていくうちに、すっかり大人になりました。ここで思わず「チャングムの誓い」を思い出し、「なるよなるよ〜
」と見ていたのはおばさんだけじゃありませんよね😉。
サン(イ・ジュノ〜チェ・ドヒョン@自白)もすっかり成長し、翊衛司(イグィサ)の護衛=カン・テホ(オ・デファン〜ソン・ジュンソン@一度行ってきました)らを率いて民を襲う虎を退治しに行くほど逞しくなりました。
サンとドギムは、たまたま池の近くで再び遭遇するのですが、互いがあの時の相手だとは気づきません。しかもドギムはサンにぶつかって池に落としてしまったから大変です。どうやら、妹たちの間でも「かなり厳しい兄💀」として悪名高いサンはドギムに「反省文」を書くよう命じました。書くことも読むことも得意なドギムは簡単な罰でよかった、と喜びますが、どうやらそう甘くはないらしい😈。
その上(また)サンと出会ったというのに、彼が東宮とは思わず「無礼者」扱いします。ま〜コレ、いつまで続くんでしょうか💦。そしてサンは相変わらず「罪人の子」扱いされていました😔。