岸辺露伴は動かない ネタバレと感想 第1話 富豪村 この雰囲気がめちゃ好き♪

高橋一生さん主演のミステリードラマ、【岸辺露伴は動かない】を視聴しました。このドラマはもともと「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画の登場人物=岸辺露伴をナビゲーターとして展開する物語なのだそうです。タイトルの「動かない」というのは、文字通り「動かない」というよりは、その英訳「Thus spoke Kishibe Rohan」(岸部露伴かく語りき)が表しているように、まさに岸辺露伴がこのように語る、という意味らしい。これも「Thus Spoke Zarathustra」(ツァラトゥストラかく語りき)に引っ掛けてあるのですね

で、実際に見た感想は、なかなか面白かったです。タイトルのこだわりからも分かるように、この岸辺露伴がまた実に細かくてうざったい(褒めてます)、まるで日本版のSherlock(あくまでもカンバーバッチの)みたいで楽しいですよね。この相棒はでもジョンみたいな好人物ではなく、むしろ、やっぱり小うるさいけどKYな女の子=泉京香なんだけど、これがまたいかにも凸凹感があって楽しめました

全3話ということですが、早くも、シリーズ化を期待したいですね。以下早速ネタバレです岸辺露伴は動かないのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

岸辺露伴

人気漫画家の岸部露伴(高橋一生~矢端竜二@竜の道)は、作品のリアリティを何よりも重視しています。今回は、ある作品のたった1シーンに登場する泥棒のリアリティを追求するため、自ら家のドアの鍵を開けて、リアル泥棒を呼び込んだほど

二人組の泥棒のひとりが露伴を知っていたようだったことから、露伴は、彼に与えられた天賦の才=「ヘブンズ・ドアを開きます。なんと露伴は、人間の心や記憶のすべてを「書物」として可視化し、それを読んだり、追加したりできるのだそうです

泉京香

そんな露伴を担当する編集者が泉京香(飯豊まりえ~藤巻美紀@あすなろ三三七拍子)です。京香は担当を変わったばかりらしく、露伴の気に障るようなことばかりして露伴を怒らせていますが、本人はまったくこれを意に介しません。それがまたいちいち露伴の癇に障っています

富豪村

ある時京香は、恋人の平井太郎(中村倫也~安良城ゴン@凪のお暇)から面白い話を聞き、早速露伴にネタとして勧めました。それは、人里離れた山奥にひっそりと存在する「富豪村」の800坪の区画がこの度300万円で売りに出されたというものです。露伴は絶対に裏があると疑いますが、京香は、ここからが肝心なのだと打ち明けました。なんでもこの村には11軒の豪邸があるそうなのですが、彼らは皆、この区画を買うことで富豪になったのだそうです

先生、取材してみませんか?

京香は、事故に遭って以来何にも興味を示さなくなった太郎のためにも、もう買う気満々です。露伴も渋々ではありましたが、一応調査をしてみました。それによると、この富豪村のあるあたりはかつて禁足地で神聖な場所とされていたらしい。

マナー

露伴と京香が出かけていくと、太郎から新しい情報が入りました。豪邸の売主はめちゃめちゃ礼儀作法にうるさいのだそうです。京香は、いつも傲慢な露伴の態度を心配しますが、露伴は、ふん、マナーがなんだ、と鼻で笑いました

その気になれば、ロイヤルファミリーの前にだって出られるね君とは違うよ

そんなふたりを出迎えたのは一究(柴崎楓雅~加藤みきお@テセウスの船)という子どもです。これがまた薄気味悪い雰囲気を漂わせていましたね~

案の定、マナー違反を犯したのは京香の方で、一究は「失格だから帰れ」とのたまいます。でも京香は引き下がりませんでした。すると一究は「再試み」(再チャレンジと言わないところがまた可笑しい)をしたいのか、と尋ねます。露伴はもう帰ろうと言い出しましたが、鏡花は是非チャレンジしたいと申し出ました

恐るべき対価

ところがこれには大きな対価が伴います。失敗すると「大切なものを1つずつ失う」という条件が付いてきたのです。京香は深く考えもせずにトライしますが、周囲に断りもせずに太郎からの電話に出たために、早くも2つめの失敗を犯しました。それで、その太郎と、飼い犬のマロンを「奪われてしまいます

京香は慌てて二人のもとへ行こうとしますが、何かの呪いをかけられたのか、動けなくなってしまいましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

露伴の本領発揮

露伴は一究の「ヘブンズ・ドア」を開け、彼の考えを読みました。それでこの富豪村が「山の神々が住む場所」だと察します

生半可な作法で侵入していい場所じゃあないッ!

一究はそんな露伴を「他人の心の中を読むのはマナー違反」と決めつけました。それで露伴の右手が動かなくなります。でも露伴は諦めませんでした。なんと露伴は一究のヘブンズ・ドアを開けた際、そこに「畳の縁を踏む」(もちろんマナー違反)と明記しておいたのです。一究は慌ててイカサマだ、と批判しますが、露伴は、ジャッジするのは一究じゃない、と言い渡しました

そして、本来マナーとは相手を不快にさせないよう思いやる気持ちだと語ります。客がマナー違反をしても、その客に恥ずかしい思いをさせないように、こちらも一緒に違反するぐらいの度量が必要だ

こうして太郎とマロンへの対価は取り消されました。それでも一究がわめいていると、露伴が止めを刺します君こそが最もマナーに違反している!

全てのマナーにおいて最大のマナー違反、それは、マナー違反をその場で指摘することだッ!

エピローグ

露伴は、諦めの悪い京香に諦めさせるため、彼女のヘブンズ・ドアにも「二度と村には行かない」と明記しておいたそうです。それでも未練がましい京香には、あのネタはボツだと言い渡しました

あんなものを描いて読者が村に行ったらとんでもない。それこそマナー違反だからな。僕が敬意を払うとしたら読者だけだ

その言葉通り、最初に捕まえた泥棒には、露伴の作品を差し入れしたようです。泥棒は受験前に親に漫画を禁じられて以来、その人生が狂ったらしい

感想

露伴のギザギザの髪形(ヘアバンド?)やファッションを見ているだけでも楽しいですし、あのエラソーな物言いはクセになりそうです。ちっちゃい「ッ」とかね。今晩の放送もめちゃ楽しみです

岸辺露伴は動かない カラー版 2【電子書籍】[ 荒木飛呂彦 ]
関連記事
 0

COMMENTS

岸辺露伴は動かない