韓ドラ大好きおばさんの「言いたい放題いわせてヨ!」

アンサング・シンデレラ あらすじと感想 第6話 薬は諸刃の剣

2020/08/21
アンサング・シンデレラ 0
アンサングシンデレラ

石原さとみさん主演の医療ドラマ、【アンサング・シンデレラ】は6話も大いに共感させられました。も~おばさん、インタビューされましたっけ?というほど、毎回思い当たる節があるということは、それらが決して特別な事例じゃない、よくあることだってことなのですね~。以下早速ネタバレです。今回の症例は2例ですアンサングシンデレラのネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

1例目 発熱と腹痛・下痢の患者

葵たちは「高齢者のための服薬指導教室」を行った帰り、パッチワーク教室にいた小川早苗(高林由紀子~嶋澄江@リーガルハイ)が倒れたところに遭遇しました。急いで救急車を呼び、津総合病院に搬送したものの、高熱と腹痛に下痢を訴えていたため、しばらく入院することになります。葵は、普段服用している薬があるか確認しますが、小川はない、と答えました。

その後も小川の症状は一向に良くなりませんでした。年齢からしてガンも疑われましたが、検査の結果、異状はなかったそうです。七尾はこれ見よがしに「多剤耐性菌」を疑いましたが、瀬尾は、外からではなく体の中で菌が生まれた可能性の方が高いと助言しました。抗生剤を服用した結果、腸内細菌のバランスが崩れ、クロストリジウム・ディフィシルという菌が増殖して毒素を出し、腸炎を引き起こすことがあるのだそうです。

多剤耐性菌にしてもクロストリジウム腸炎にしても、原因は、本来病を治すための抗生剤の多用です。でも小川は、薬は飲んでいない、の一点張りなのです

そこで葵は、最初に小川に会ったパッチワーク教室に潜入し、事情を探ろうとしました。が、そこでは誰も小川を知らないことが判明します。パッチワーク教室に通っているというのも小川の嘘、というより葵の思い込みだったのです。

それで葵は小野塚に助けを求めました。地域の院外薬局で小川に薬を出したことがあるところを調べてもらうことにしたのです。その結果、小川はここ数年、色々な調剤薬局でずっと抗生剤のスルタミシリンを受け取っていたことが明らかになりました。処方したのは長崎医院という開業医です。

この話を聞いた薬剤師たちは、必要もないのに抗生剤をばんばん出している開業医は多い=悪徳医師だと噂しました。予防的投与などと言って「取りあえず抗生剤」を出してる医者は大勢いるのも事実です。実際、抗生物質に「予防」の効能はないのですが、特にお年寄りは心配性で、とりあえず薬を、抗生剤を出してほしい、という患者が多いらしい

葵は小川に確認に行くのですが、小川はキッパリ否定しました。特に長崎は何も悪くない、と庇います。

そしてその後小川の体調が急変しました。まだ便培養の検査結果が出てなかったため、豊中は葵に長崎医院に確認するよう促します。葵は早速長崎医院まで足を運びました。瀬野は葵に重々釘を刺しますが、葵は言わずにいられません。

不要な抗生剤を服用することのリスクをじゅうぶん分かってらっしゃったはずですよね?お年寄りに必要以上の薬を出すことは医薬界のみならず、社会全体の問題にもなっています。一枚の処方箋には医者のモラルが試されているはずです。なのになぜ?

葵の問いに長崎浩(佐戸井けん太~天満暁生@未満警察)は正直に答えました。こうなるかもしれないと分かっていながら処方した。医者失格と言われてもしかたがない

そう言いながらも一方では、小川のような人々の受け皿の役割を果たしていることも事実だと訴えます。実際長崎は小川に、この程度の症状なら薬はいらない、と説明したそうです。無用な薬はむしろ体に悪いのだとも教えました。それでも小川は譲らなかったそうです。

先生にご迷惑はおかけしませんから。お願いします。お願いします

そう何度も頼まれて、長崎は断り切れなかったのだそうです。小川もまた、長崎は小川の我儘を聞いてくれただけだと語りました。

小川は定年まで会社で事務をしており、退職後は中古のマンションを買って独り暮らしをしていたそうです。これからは趣味や旅行をしてのんびりしようと思っていたのに、いざ、趣味のサークルに出かけてみると、既にそこにはコミュニティーができていて入り込めず、普通の主婦との会話にもなじめなかったのだとか。

朝起きて、お花に水をあげてお掃除と洗濯をして、お昼を食べて、パッチワークをして、晩ご飯を食べて寝る。ずーっとその繰り返し。気付いたら誰ともしゃべらない日ばかりになっていました

小川はある時風邪をひいて総合病院に出かけたら、散々待った挙句、聴診器を当てられただけで話も聞いてもらえずに帰されたそうです。その帰り道、明かりがついていた長崎医院を見つけ、吸い寄せられるように入ったら、長崎は親身になってあれこれ聞いてくれたのだそう。小川はそれが涙が出るほど嬉しかったと語りました。それ以来何かあると長崎医院に通うようになったらしい。大して具合が悪くなくても薬を出してほしいと頼んだのは、その薬が世の中と自分をつないでいるような気がしたそうです。

葵はその話に愕然とします。薬を正しく渡すことが患者のためだと思っていたのに、長崎医師は正しくない薬を出して患者を救っていた

でも刈谷はキッパリ否定しました。かつて刈谷は大手の調剤薬局で、20代で副店長を任されていたそうです。一人一人に時間をかけて親身になって話を聞くから患者からの評判もよかったそう。その近くの病院は大量の薬を処方していたので、売り上げも良く、そのまま行けば最年少での店長も狙えたらしい。

刈谷はでも一方で処方に疑問を抱いていました。こんなに大量の薬を本当に渡しても良いのだろうか?でも改善しようとはしなかった。そんな時事故が起きたそうです。責任を感じた刈谷は患者に謝罪しましたが、患者は平気だと答えたそう。それで刈谷は患者を喜ばせるために薬を渡しても患者は救われない、と確信し、調剤薬局を辞めたそうです

葵は小川の退院に際し、服薬指導に行きました。薬は出ていないのにと不思議がる小川に、安心するために薬を処方してもらうのは間違っている、と指摘します。今まで通りの穏やかな生活を送り、何かの時は頼れるかかりつけ医に相談すればいい

葵は長崎を訪ねて、小川に会いに来てほしいと頼んだそうです。長崎は小川に、私のせいでこんなことになったと謝罪し、今後は正しく薬を処方すると約束しました。必要なことがあったら、またいつでも来てください。薬剤師さんも頼りにするといい

小川はそれからパッチワーク教室に参加し、充実した毎日を送っていたようです

2例目 月経困難症の患者

刈谷は相原に、初めて、ひとりで服薬指導をするよう命じました。患者は月経困難症の遠野倫(山谷花純)です。相原は保険適用の低用量ピルを渡しましたが、遠野は飲みたくなさそうでした。担当医が男性だったので、よく話を聞けなかったのだそうです

相原は、それじゃあ自分が、と張り切り、名刺を渡していつでも相談に乗る、と豪語しました

ところが、その言葉を当てにした遠野が早速電話をかけてくると戸惑ってしまいます。薬が効かないといわれたからです。相原は、それは医師に聞かないと分からないと、逃げ腰でした

そうですよね、薬剤師さんに聞いてもやっぱり分からないですよね

葵は相原の応対が気になって事情を聴こうとしますが、相原は何でもないと答えます。それから自分で月経困難症について調べ始めました。そんな相原に瀬野は、薬剤師は患者を見るものだ、と教えます。相原はそれで遠野のインスタを見て遠野の暮らしぶりを分析しました。そこで大きなヒントを見つけます。遠野は色々なサプリメントを飲んでいたのです

その後遠野が再び来院し、新しい薬を渡すことになりました。そこで相原が遠野にサプリのことを聞こうとした時、遠野はその相原の目の前で倒れてしまいます。

葵と刈谷は相原に任せたのが間違いだったと悔やみますが、相原は、葵が耐性菌のことで大変そうだったから相談できなかったと言い訳しました。葵は、患者にとっては自分の苦痛が一番で、病気に重いも軽いもないのだと教えます

薬のことで困っている患者さんが頼りにできるのは、目の前にいる薬剤師しかいないんだよ

相原は遠野の病室を訪ねました。すると遠野はすっかり自棄になっていました。どうせたかが生理痛なんで、気にしないでください

その後もインスタを調べていた相原は、もう1つ、薬が効かない原因を見つけていました。ハーブティーです。遠野の飲んでいたハーブティーにはセント・ジョーンズ・ワートが含まれていました。これは一定の薬の効果を弱めることがあるので要注意のハーブなのです。相原はそれを遠野に伝えました。

また相原は遠野の生活習慣にも言及します。遠野は朝食を食べずにサプリで済ませたり、睡眠も食事も生活リズムがバラバラなのだそうです。月経困難症は他人から理解されにくい病だが、だからこそ、自分自身も体調の変化に気を配り、薬だけに頼らず、生活を見直してほしい

遠野はだからこそサプリやハーブティーを取り入れていたんですよね~きっと。でもその前に基本的な生活が崩れていたのでは焼け石に水だったという訳で。女性の生理はとってもデリケートだから、たとえ男性の医師であってもその辺をきちんと説明できないといけないのにね

お薬のことも生活習慣のことも、困ったことがあったら何でも言ってください

遠野は嬉しくて泣き出してしまいました。その後のインスタからは、規則正しい生活をしている様子がうかがえたのは言うまでもありません

販田は、これで相原は辞めない!と確信したそうです

感想

抗生剤ではありませんが、一時期精神安定剤の処方が問題になったことがありました。東日本大震災の直後、特にお年寄りたちの不安が消えず、開業医が精神安定剤を処方したことがきっかけです。うちの母もご多分に漏れず、一番弱い薬だと言われてデパスを処方されました。しかも医師は当時、不安が治まらないようなら、1日に数回飲んでもいいと指導したそうです。

その後、厚生省の指導により、デパスの処方が制限されることになりました。毎日好きなだけデパスを飲んでいた母は、まさにはしごを外された状態になり、それからしばらく禁断症状に苦しむ羽目になりました。

ほぼ1カ月、毎日本当に頑張って離脱したのもつかの間、その後ガンになってまたエチゾラム(デパスの別名)を処方されたため、同じような禁断症状に悩まされて本当に大変でした。このガンの時はデパスで中毒になったとハッキリ伝えたんですけど、エチゾラムは別の薬だから大丈夫と言われたのですよ。今にして思えば、ガンに対する恐怖に苦しむよりはマシだと判断されたのかもしれませんが

その2つが同じだと知ったのは、母に再び禁断症状が出た時です。訪問看護師からそれを聞いた時に心底驚いたのは今でも忘れられません。母は、ドラマの小川と同じように決してふたりの医師を責めず、むしろ感謝していました。医師も人間だから仕方ないと思いつつ、やっぱり割り切れなかったおばさんなのです


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これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編

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