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罠の戦争 ネタバレと感想 第10話 阿修羅のごとく

草彅剛さん主演のドラマ、【罠の戦争】の10話を視聴しました。これを見ていて思わず、向田邦子さんの「阿修羅のごとく」という作品名を思い出しました😲。内容が似ていると言うわけじゃないですよ、ここで描かれている人々がまさに「阿修羅」のようだと言う意味です🤔。阿修羅は、善なる神=帝釈天と戦う悪神ですが、最後には戦いに敗れて、仏教を深く信仰することから「善悪を兼ね備えた存在」とも言われているのだそう。果たして鷲津の最後はいかに??

以下ネタバレのあらすじです罠の戦争のネタバレ感想いきますよ〜( `ー´)ノ

竜崎の罠

泰生の仇を討つという目標があった時の鷲津は、目の前に立ちはだかる悪に闘いを挑むヒーローでいればよかったのですが、その泰生の事件が解決して「具体的な目標」がなくなった途端大義を口にするようになりました。弱い者を守るために戦う!でも、以前鴨井も語っていたように、たくさんの「弱い者」を守るためには「強い力」が必要です。

本来なら、地道で誠実な活動を積み重ねて「信頼」を得、少しずつ力を得ていかねばならぬものを、鷲津はたまたま「共通の敵」を倒そうとしていた竜崎総理にうまいこと利用されてしまいました😈。鶴巻には敵わぬものの、表向きは日本でいちばんの権力を握る竜崎の広告塔にさせられた鷲津は、あっさり「権力の虜」になってしまいます。

従来の鷲津ならもう少し思慮深く立ち回ったのだろうけれど、分不相応な権力を握らされてすっかりいい気になった鷲津は、こともあろうにその竜崎に「取引」を持ちかけました🐵。その取引も、実は竜崎が先に垂らした「餌」に食いついただけなのに、鷲津はそんなことすら気づかない😵。

鷲津は「副大臣のポスト」をチラつかされると必死になって鶴巻の弱みを探り出しました。新空港建設の利権に絡まる鶴巻の不正をつかんだ鷲津は、喜び勇んでこれを竜崎に差し出し、その代わりに「副大臣のポスト」を要求します。竜崎は即答を控え、直接鶴巻と交渉しました。これはでも、以前も同じ手を使われたことは記憶に新しいのですが、権力に目が眩んだ鷲津はまたしても同じ罠にハマってしまいます😔。

ザ・政治

鶴巻は、今度こそ引退を宣言し、鷲津が狙っていた副大臣のポストは、こともあろうに親友の鷹野に与えられました😨。竜崎にしてみれば、鶴巻の影響力は利用してこそ価値があるのですよね。闘って痛手を負うより、恩に着せて使う方がずっと効率がいい😈。

誤解を恐れずに申し上げれば、以前の鷲津も似たようなことをしていたんですけどね😓。決して正面からはぶつからず、さりげなく弱みをちらつかせたり恩に着せたりして、自分の思い通りにことを運ぶ。その時はでも決して「悪意」があったわけじゃなくて「賢いやり方」だったんだろうけど、野心を持つようになった今は、その賢さ(理性)すら失ってしまいました。というより、嫌味な言い方をすれば、むしろ以前より「正直」になったのかもしれません💦。

恥知らず

こうしてすっかり本能がむき出しになった鷲津は、蛍原や鷹野、そして可南子にも暴言を吐きました😤。その様子を見ていた泰生からは「かっこ悪い、最低!よくぞいった!と罵られてしまいます👍。でも、最愛の息子のその言葉も、今の鷲津の心にはたいして響いているようには思えません😔。

そんな鷲津を鶴巻が嘲笑います。気持ちいいだろ?力を使って誰かを救うのって😁。

最初は善意から誰かを救っていたのが、逆にその気持ちよさが忘れられず「誰かのため」を言い訳にしてその「気持ちよさ(快楽)」を求めるようになるというのです💀。今の鷲津は鶴巻となんら変わらず「権力の虜」と化しています。むしろそれを自覚していない分、鶴巻より始末が悪い👎。

竹の花

そんな鷲津に、ついに蛯沢が牙を向きました待ってました!。鷲津は偽善者だという怪文書をばら撒いたのは、他ならぬ蛯沢だったのです。蛯沢は、兄の陳情の件を無視したのは鷲津だと知っていましたが、それでも「これからはより多くの陳情に耳を傾けたい」と語った鷲津の言葉を信じたそうです💜。兄の件があったからこそ、それを悔いているからこそ、良い政治家になろうとしているなら、自分もまた鷲津を支えたい、そう決意していたのだそう🌹。

それが、こともあろうに蛯沢の憧れの女性蛍原にまで疑いの目を向けた鷲津を、蛯沢は決して許せませんでした。少し前までは鷲津を「ぐいぐい伸びて、しなやかで折れない竹」に例えて褒めていたのを「今や権力という花に夢中」とこき下ろします。そして、竹は花を咲かせるのに数十年から120年ほどかかるが、その花を咲かせた後は竹林ごと枯れる、と言い渡しました。まるで、これまで地味に生きてきた鷲津がようやく花を咲かせた途端に消えてなくなる、と言わんばかりです😱。

まとめ

ニーチェの格言でもお馴染みの、こうした「闇を覗いた者は自分もまたその闇に覗かれる(飲み込まれる)」というドラマはこれまでもたくさん見てきました。同じ草彅さんの「銭の戦争」も然りですよね。

ただ今回の「罠の戦争」は、あの銭の戦争よりずっと描写が辛辣な(=救いが見えない😔)気がします。権力というものは金よりももっとずっと強い魔物なのかもしれません。ずっと彼を支えてきた秘書たちの言葉は届かなくても、鷲津にとって「何よりも大切な家族」なら、彼を引き止められるのではないかと期待していたのですけどね〜。果たして鷲津は「善」に戻れるのか否か〜最終回が楽しみです😎。

「罠の戦争」オリジナル・サウンドトラック
「罠の戦争」オリジナル・サウンドトラック
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