エール ネタバレと感想 第2週(6~10話) 運命のかぐや姫
朝の連続テレビ小説、【エール】の第2週は「運命のかぐや姫」です。今週は、もう一人の主人公~ヒロインの「音」に焦点が当たりました。でもまずは裕一と鉄男のその後から見てまいりましょうか
。以下ネタバレのあらすじです
。
鉄男が父親から殴られたのを見た裕一は何も言えずに呆然としていました。鉄男は詩を書き溜めていたのだそうです
。
そのうちの1つを見つけた裕一が、そのあまりの素晴らしさに見惚れていると、鉄男が裕一のカバンを取り上げて地面にたたきつけました。それで裕一は怖くなってすごすご逃げ出してしまいます
。
翌日、鉄男は裕一に謝罪にやってきました。裕一のカバンに入っていたハーモニカが壊れてしまったのだそうです。鉄男はこれをひもで縛って修理を試みたようで、直っているかどうか吹いてみてくれ、と促しました。音は鳴ったには鳴ったけど直ってなかった、ってことでええんですかね。
これでふたりは打ち解け、互いについて語り合いました。裕一は鉄男には詩の才能があると褒めたたえ、藤堂から言われた言葉を鉄男にも言って聞かせました。
人より ほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできるものにしがみついていけば、必ず道は開く。
でも鉄男は、毎日食うにも困る生活をしているのに、詩など何の足しにもならないとうつむきました。それで裕一は、鉄男の詩に曲をつけると約束します
。
ところが鉄男はその後すぐに家族で夜逃げしてしまいました。それで裕一は丘の上から、鉄男に聴かせるかのように、彼の詩に付けた曲を歌って「エール」を送ります
。
その裕一の家も破産寸前で、これまでに買い集めた骨とう品をすべて売り払って何とか急場をしのいでいました。もちろん「レジスター」もその1つですが、蓄音機は残したようですね
。
また裕一は、父とともに川俣を訪れた際、聖歌隊で歌う少女を目にし、川俣も悪ぐねな(悪くないな)、と感動したそうですが、その少女こそ関内音(清水香帆)でした。音はその名の通り、歌が大好きだったのです。また、大人しい裕一とは正反対で、思ったことはハキハキと物おじせずに発言する子どもだったそうです
。
そんな音を育てた両親、安隆(光石研~赤岩晴敏@弱くても勝てます)と光子(薬師丸ひろ子~ローズのママ@いだてん)はともにクリスチャンだったようですね。獣医の安隆は、軍医時代の縁故で馬具を作る会社を営んでいたそうです。安隆も光子も、音を始めとする3人の娘たちを、それぞれの個性を生かし、自由にのびのびと育てていました。特に「女だからできない」などとの差別は決してしなかったそうです。
大正デモクラシーとはいえ、まだまだ世の中は封建的でしたが、そんな両親に育てられた音は「女子ども」という表現が大嫌いで、そう言って音をバカにする職人には負けずに食って掛かっていました。
音が小学校6年生の時、担任が学芸会での出し物を指定してきます。音のクラスは女子だけだったそうですが、音はだからこそ「〇〇爺さん」とか「〇〇太郎」のような男の子を中心とした題材は嫌だと主張し、皆の圧倒的な賛同を得て「竹取物語」を披露することになりました。歌が得意で、皆の注目を浴びるのが大好きだった音は、当然自分がかぐや姫を演じると思い込んでいます。
が、ふたを開けてみたら、選ばれたのは他の子でした。その子は親が有力者だったようですね。音は「おじいさんその2」だったそうです
。
音は大いに憤慨し、教会でお琴を弾くことも忘れてしまいました。安隆は、人にはそれぞれ役割があって、誰もが主役になれるわけではないのだと諭します。それに、主役だけで芝居はできない、それを支える人も必要だと教えました。
ふたりが急いで教会へ行くと、世界的オペラ歌手の双浦環(柴咲コウ~沢渡明奈@dele)が素晴らしいソプラノを披露しています。音はうっとり聞きほれました
。
環に話しかけたいけれど恥ずかしいと躊躇していた音を、安隆が励まします。「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい」。これは聖歌隊の時と同じですね。
この言葉はその後も音の人生訓となり、また環からはたとえどんな小さなことでも目の前のことに全力投球しろと教えられたことも教訓となりました。音はお琴を辞めて歌を習いたいと嬉しそうに語り、「おじいさんその2」のたった一言しかない台詞を一生懸命練習し始めます。
その後、主役に決まった神崎良子が何かにつけて音に突っかかってきましたが、結局は物おじしない音を羨ましく思っていたことが判明しました。良子は主役などやりたくなかったのだそうです。
また音の姉、吟が14歳の誕生日を迎えました。安隆と光子は子どもたちにせがまれてダンスを披露します
。
が、そんな幸せな時は続かず、翌日安隆は出張に出かけたまま帰らぬ人となりました。子どもを助けようとして自分が電車にはねられたのだそうです。安隆は戦時中、たくさんの人が目の前で亡くなっていったのを見て、何もできない自分を歯がゆく思っていたのだそう。
葬儀を終えた光子は子どもたちとともに海に来て、それが安隆の希望だったと言って遺灰を海に飛ばしました。光子は子どもたちに、皆が安隆を忘れない限り、安隆は皆の中に生き続けると教えます
。
その光子は、安隆亡き後も馬具店を続けようとしましたが、仲介役の打越金助(平田満~七代目・有楽亭八雲@昭和元禄落語心中)が足元を見て脅してきました。陸軍は「女子ども」と商売しない、私が「世話
」をしてもいいと持ち掛けてきたのです
。しかも、職人たちも皆辞めてしまいました
。
そこで吟が陸軍との契約書を捜そうと言い出しました。契約書には軍が契約を破棄すれば多額の違約金が発生すると書かれていたそうです
。光子は早速打越に契約書を見せに行きました。後は職人を確保するだけ~となったところで、職人頭で音の天敵の岩城新平(吉原光夫)が戻ってきてくれます
。
一方、学芸会では結局音がかぐや姫を、良子は帝を演じることになりました。音が最後に父を思って歌った「朧月夜」には良子の母も感動して涙していたようです
。
来週はふたりが高校生となるようです。「エール」は続きもとっても楽しみですね。
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