エール ネタバレと感想 第22週(106~110話) ふるさとに響く歌
朝の連続テレビ小説、【エール】の22週目は「ふるさとに響く歌」です。着々と皆が幸せになっていきますね~。以下早速ネタバレです
。
鉄男
映画の主題歌
福島県民体操の作曲を頼まれた裕一は、体を動かしながらそのイメージを膨らませていました。音は聖歌隊での活動を続けており、19才になった華は看護学校に通っていたそうです。
鉄男には映画の主題歌を書いてほしいとの依頼が舞い込みますが、そのテーマが「家族の絆」だと聞いて二の足を踏んでいました。鉄男は幼い頃に家族と別れて以来、家族との縁が切れてしまったからです
。
たまたま智彦のラーメン屋で出会った池田にこの話をすると、池田は、そういう時は「想像力」で補えばいいと教えてくれました。それでも鉄男はこの仕事を断ったそうです。どうやら鉄男に気があるらしいコロンブスの杉山は()、裕一に相談をしました。
母校の校歌
裕一は鉄男に、ふたりの母校である「福島信夫小学校」の詩を書いてみないかと誘います。校長から裕一に校歌を作ってほしいとの依頼があったのだそうです。しかも校長は鉄男が作詞した「湯の町エレジー」の大ファンなのだそう。
校長は、裕一とともに校歌のお披露目会にやってきた鉄男に、生徒の前で話をしてやってほしいと頼みました。
前の晩、何を話せばよいのか悩んでいた鉄男に、裕一は、鉄男の家族について尋ねます。鉄男は家族で夜逃げした後、山奥で家族4人ひっそりと暮らしていたのだそうです。父親は飲んだくれて働こうとしなかったため、鉄男が一家を支えていました。
それがある時、弟の典男がいなくなってしまったのだそうです。鉄男が心配していると、母親は鉄男にも家を出ていくよう促したのだそう。お前はお前の道を行け、二度と帰ってくんな!
それで鉄男は、藤堂にもらった新聞記者の名刺を頼りに家を出て今に至っているそうです。鉄男はそれ以来ずっと、母を捨てたことを悔やんでいたそうです。弟も守れなかった。
裕一は、もう自分を責めるのはやめてよ、と慰めました。
翌日鉄男は、校歌を歌ってくれた子どもたちの前で、自分の過去をさらけ出します。辛かった時代を乗り越えられたのは、この小学校で出会った人々がいたからだと語りました。夢を諦めるなと励ましてくれた恩師の藤堂や、今でも大切な友人の裕一や久志がいたからこそ今の自分がいる、と感謝します。
弟との再会
校歌を歌う前、楽譜を忘れたと言い出した、どうやらいつも落ち着きがないやんちゃな子ども=三上明夫もこの話には感動しました。家に帰ると、床屋の父にこの話を語って聞かせます。明夫の父は顔色を変えました。その人の名前は?!
明夫の父は、鉄男の父の典男(泉澤祐希~車竜造@少年寅次郎)でした。典男はすぐに古山家に駆け付けてきます。鉄男は、何も言わずに鉄男を見つめて突っ立っていた彼を見て、すぐに典男だと気づきました
。典男か?兄ちゃん!
典男は、かつて自分が家を出た時の心境を語りだしました。彼は鉄男が父から典男を庇って我慢していると気づくと居ても立っても居られなかったのだそうです。自分が消えればいいと思い立った典男は、無賃乗車で盛岡まで逃げ延びました。
そこで出会った夫婦が典男を引き取ってくれたのだそうです。彼らは理髪店を営んでおり、典男にも技術を仕込んでくれました。典男は修行の末10年前に独立し、福島に店を出すことにしたのだそうです。今は妻やふたりの息子と暮らしているそうです。
生きていてくれてありがとな。
鉄男は典男の無事を喜ぶ一方で、母を捨ててしまったことを悔やみました。するとこの話を横で聞いていたまさが、それは違う、と否定します。
母親にとっては、子どもたちがどこにいようと、元気で自分の道を生きていてくれたら、それが一番の幸せなのよ。あなたたちは、十分親孝行してっから。
その夜は典男の家族がやってきて、皆で楽しいひと時を過ごしました。いきなりふたりの甥から「鉄男おじちゃん」と慕われた鉄男は「家族の絆」を噛みしめます
。鉄男は東京に戻るとすぐに映画の主題歌の仕事を引き受けました。それ以降も「東京だョおっ母さん」などの家族をテーマにした曲をたくさん作ったそうです
。
浩二
恋心
次は浩二の縁談です。浩二は「畠山林檎園」の一人娘、まき子(志田未来~見崎茜@クロスロード)にほのかな思いを寄せていました。が、ある日、そのまき子が東京へ行くと耳にします。父の畠山(マキタスポーツ~平塚平志郎@立花登青春手控え)が言うには、まき子は戦死した恋人の事を未だに引きずっていたため、思い切って福島を出た方が良いと考えたのだそうです。
浩二は、自分が口を出すことではないと、それまではずっと断っていた見合いまで引き受けてまき子を諦めようとしたのですが、音がこれに一役買います。音は、裕一がいつまでも戻ってこないので寂しくなり、後を追いかけてきたのです
。華は、華ももう19だから一人で大丈夫だと言ってくれたそうです。
音は、浩二とまき子が互いに好意を抱いていると見抜き、浩二の後押しをします。彼女は東京に行きたがっているわけではないわ。本当はあなたに止めてほしいんじゃないの?
浩二はどうやら一人娘のまき子と結婚するには、自分が婿に入らなければならないことを気にしていたようですね。古山家を継ぐと約束したから。
グダグダ言わない!
音は、やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい!と昔、安隆に言われた言葉で浩二を励ましました。
浩二はついに決意します。東京へは行くな!俺の側にいてくれ!!
まき子は涙を流しながら、頷きました。ずっと一緒にここでリンゴの花が咲くのを見てくれる?
まさも快く浩二を送り出してくれます。
ふたりの結婚式では、裕一が万感の思いを込めてスピーチしました。僕が家族でいられたのは何もかも浩二のおかげなんです!自慢の弟です!!
高原列車は行く
裕一が福島に残っていたのは、浩二から農業会の歌「高原列車は行く」を作ってほしいと頼まれたからです。あ~この歌も古関さんの作曲だったのですね~。音がまた素晴らしい高音でこれを歌いました
。
東京へ戻った裕一たちはこのレコードをかけながら、浩二が送ってきたリンゴと一緒に入っていた記事の切り抜きを見つめています。そこには「福島から全国へ」と題されて、浩二とまき子、若いリンゴ農家夫婦の夢が綴られていたそうです。
感想
幼い頃から、ちょっとぼんやりした兄の裕一に代わって、早めに大人にならざるを得なかった浩二が、ここに来てようやく幸せをつかんだのは実に感慨深かったですよね。あの夜のお父さんも大いに喜んでいたようです
。
またこれは余談ですが、最初の頃はどうしても違和感が否めなかった「福島弁」も最近は皆さん本当にお上手で感心しきりです。福島弁は何を言うにも下からずり上がるようなイントネーションなのですよ
。だから今回登場したマキタスポーツさんが、風貌はばっちり福島県民でしたが(
)、その言葉だけ上からのイントネーションだったのが目立ちました。福島県民ならあそこで「おや?この人だけ発音がきれい
」と気づいたはずです
。
などと見どころいっぱい?で楽しんでみてきたエールも、あと2週で終わりだそうです。最後まで応援していきますよ~来週の放送も楽しみです
。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
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