黄金の日日 あらすじと感想 第20話 聖母昇天

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【黄金の日日】の第20話は「聖母昇天」です。あ〜これはまたなんとも痛ましいことになってしまいましたね😿。そして助佐はやっぱり素晴らしかった👍。以下早速ネタバレです黄金の日日のネタバレ感想行きますよ〜( `ー´)ノ

ルネサンス

ドラマの冒頭で興味深い絵図が流されました。脚注を頼りにググってみたら、ヒットしたのでまずはそれをご案内しておきまするね🎶。

天主焼失150年後に出版 城下町も描かれ貴重

フランスの古書に安土城の絵図

ナレーションによると、ポルトガル宣教師のガスパル・クエリヨは、安土城の46メートルにも達する天守閣や壮麗な金殿玉楼に驚嘆し、その優れた建築技術はヨーロッパの最も壮大な建物にも引けを取らない、との書簡をイエズス会総長に送ったそうです。とはいえ、これを「日本のルネサンス」と定義するのはいささか違和感を覚えずにはいられんのですが🙄、"ルネサンス"という言葉の本来の意味は「再生、復活」であることから、今回のもう1つのテーマ「復活祭」に掛けたのだとしたら、さもありなんです。

天守閣の瓦を巡って

塗金屋瓦

信長の城の天守閣で用いる瓦作りを請け負った宗久は、美緒を遣わして「塗金屋瓦」を手配させました。焼いた瓦に漆を塗り、その上にさらに金箔を貼って作るこの黄金色の屋根瓦こそ、この七重の天守閣に相応しい、と美緒は、普請奉行の丹羽長秀に自慢げに説明します。これを作れるのは日本広しといえども、今井が「日本一の瓦師」と折り紙をつけた沢秋斉しかいないのだそうです。長秀は、信長はきっとこの黄金の瓦を気にいるに違いないと太鼓判を押しました。

青い瓦

ところが信長は、偶然訪れた羽柴屋敷の普請場で見かけた「青い瓦」に心を奪われました😻。助佐は人足を雇い(親方と呼ばれていました😁)、長浜で大量の瓦を焼いてはせっせと運んできていたのです。信長はこの青い瓦こそ、新しい城にふさわしいと確信しました。助佐はかしこまって、これは唐人の一観という瓦師が焼いたものだと説明します。信長は助佐から1枚瓦を貰い受け、横でおろおろしながらこの様子を見ていた長秀に渡しました。筑前め、拾い物をしおったの😏。信長はその後長秀に、天守閣の瓦は「空に溶け、湖水に溶ける紺青色でなければならぬ」と申し渡したそうです🎉。

今井vs助佐

この話は早速秀吉に伝えられました。秀吉は苦笑いをしながら助佐を呼び、目立ちすぎてもよくなかった😅、と言い渡します。助佐はてっきり叱られるのかと俯いていましたが😨、さにあらず、秀吉から、信長の天守閣は助佐の青い瓦で上葺きするになったと聞いてびっくり仰天します😵。あ、あ、あの一観の瓦を、あ、あ、安土城の天守閣に??😱

本当でございますか!?

半分泣きそうになりながら、声をひっくり返してそう言った助佐の顔を、秀吉もまた満面の笑みを讃えながら両手で包んで激励しました💝。でかしたな、助佐っ殿の目に留まったぞ!!!助佐はたまらずに泣き出します。あ〜よかった!よかったっ!!😭

一方でこの話を長秀から聞かされた美緒はさっと顔色を変えました😨。そして相手が助佐だと知ると複雑な表情を浮かべます。助佐の成功は嬉しいけれど、これには今井のメンツがかかっているのです。宗久は、いざとなったら腹を切る覚悟でいたらしいのです。

義父の覚悟を知っている美緒は、なんとかして双方顔の立つようにと奔走しました。まずは助佐の留守を狙って一観を買収しようとしますが、ああ見えて一観はとても義理堅く、恩人の助佐を裏切ることはできぬと、美緒の誘いを断ります👍。こうして助佐の留守に美緒の話を聞いていること自体裏切りだと憤慨しました😠。

でも助佐は違いました。助佐は、この話を聞いた時点で宗久や美緒の立場を慮り、青瓦を全て今井に譲ろうと考えていたのだそうです。自分は瓦を作り、今井に収めさせてもらえれば十分だ。なんと懐の大きいことか😻。これででも、宗久はますます助佐に頭が上がらなくなってしまいまするね😼。

将来への伏線

佐吉もまた助佐の懐の大きさには感銘を受けています💜。佐吉は、人前で三河弁を使うねねが嫌でたまらないのだそうです😓。それを聞いた助佐は、自分はちっとも気にならないと答えました。堺では、方言どころか外国語も飛び交っているので、いちいち気にしていたら付き合えないのだそうです。佐吉はそんな助佐を大いに尊敬しました。

またそのねねは信長から、ねねのような素晴らしい女性は「禿げ鼠」にはもったいない、たとえちょこちょこ浮気をしようと、そこは大名の妻としておおらかに構えていれば良いとの手紙をもらったそうです。これはねねを立てたんじゃなくて、秀吉を庇った(将来的にも庇う)のですよね〜男同士で😎。

"縁"

人間が生きていく上で「縁」は欠かせぬものであり、その「縁」にも「良縁と悪縁」があるのではないかと思わずにいられませんでしたね。もちろん、それを決めるのは互いの「人間力」なのではないかとおばさんは信じておりまするが

良縁

羽柴屋敷に瓦を運んでいた助佐の前に五右衛門が現れました。五右衛門はあちこちモニカを捜しまわったらしいですが、結局見つからず、もう疲れ果てて助佐に会いにきたのだそうです🌹。もうあいつは死んだと思うことにした。助佐は笑顔で五右衛門を誘います。お前も青瓦を焼いてみないか?金を貯めて一緒にルソンへ行こう!🎶

五右衛門も、それも悪くないと思ったようで、笑顔でうなずきます。そして、高槻へ瓦を届けに行くという助佐の代わりを申し出ました。こう見えて元飛脚番だから、多少の口上も言えるぞ😏。五右衛門は心底助佐の役に立ちたいと考えていたのだそうです。

五右衛門が向かった高槻では「復活祭」の宴が開かれていました。ご馳走を用意しているから食べていくよう勧められ、そうしようと思ったところで、思いもよらぬ姿を見かけます。モニカです😨。

悪縁

モニカは「乞食」に間違えられるほどみすぼらしい格好をしていました。でも右近は優しく語りかけます。今日が復活祭だと知っていて来たのか?私がお御堂に案内しよう🍀。五右衛門は恐れ慄いて逃げ出しました。だいぶ走って舟に戻ったはずなのに、そこにモニカが現れます😱。モニカは、復活祭に高槻へ行けば五右衛門に会えるという「お告げ」に従ってやってきたのだそうです。ようやくお前に会えた!お前に会うまでは死ねなかった!!

五右衛門は、泣くな、泣くな、今殺してやる、と近づいてモニカを抱きしめました。五右衛門は、そもそも出会ったのが間違いだった、教会の鐘を切ってふたりを近づけさせたのは「悪魔」だった、と後悔しますが、モニカは何も悔やんではいないと答えます。お前に会うたことも、今(こうしてお前の手によって)召されていくことも。

五右衛門に首を絞められて息絶えたモニカが後ろ向きに舟の上に倒れ込むと、もやい綱が外れました。五右衛門は、モニカが五右衛門の代わりに助佐の元へ行ってくれるのだと解釈します。助佐は五右衛門を長浜に連れていくために待っているはずなのです。助佐に伝えてくれ。もう2度と再び同じ船には乗れぬ。長浜へは行けなくなった😿、と。モニカ、伝えろ!モニカ〜っ!!

モニカの遺体を乗せた小舟は、五右衛門の希望通り、長浜へ行く助佐の舟とすれ違いました🌸。しかも助佐が見たのは「美しいモニカ」です。同乗者は舟もモニカも見ていないと聞いた助佐はモニカの死を察しました😨。そして、そのモニカが五右衛門を2度と戻れぬ世界へ連れ去ってしまったに違いない、と思ったそうです😭。

感想

以前パーデレは、五右衛門、あるいはモニカと五右衛門を「悪魔」呼ばわりしていましたが、ふたりが行くべき道を見失ったのはそもそもそこに問題があったように思うのですよね😔。もしあの時パーデレが二人の味方になって、親身に導いてくれていたら、モニカもあそこまで罪悪感を抱くこともなく、よって五右衛門も、もっとおおらかにモニカを愛せたのではないかと思うのですよ。少なくとも助佐の態度はそうでしたよね。これじゃあどっちが「聖職者」だか分かりゃしない😠。

罪を犯した自分を恥じたモニカは「地獄」へ行くしかなかったし、五右衛門も、そのモニカの希望を叶えるには殺すしかなかったのでしょう😿。とはいえモニカは実際は高槻に来る前に既に死んでいたのではないでしょうかね。モニカは「お告げ」によって「復活祭の教会」にやってきたと語っていましたから、彼女(の魂)もまたキリストのように「復活」したんじゃないのかしらね🌹。

あ〜モニカがもう少し強い女性だったらね〜。たとえ顔に痣ができても気にせず明るく&強く生きようとしていれば、五右衛門は、さらにもっと気にしなかったと思うんですよ。厳しいことを言うようですが、やっぱりモニカの「愛」はまだまだ未熟で、相手を幸せにするそれではなかったような気がするざんす。モニカがもっと早く右近のような本物の信者に出会っていればよかったのに😔。

これはあくまでもおばさん個人の感じ方なので、そう思わない方ももちろんいらっしゃって当然ですが、おばさんはそんなふうに感じました🐒。明るくおおらかな助佐のおかげで、人生を一からやり直そうとした五右衛門(できるかどうかは別として💦)が、また悪魔に魅入られてしまったようで本当に残念でなりません😭。五右衛門にしてみれば、モニカを不幸にした悪魔は自分だと思い込んでいるでしょうからね。本当は(不器用なだけで)とっても優しくて情の厚い人間なのに、ホント、五右衛門が不憫でなりませんわ😿。

黄金の日日 (新潮文庫)
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COMMENTS

こん
Fさんへ
2021/08/16 (Mon) 09:47

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、こんにちは〜( ´ ▽ ` )ノ。

本当に助佐は素敵な人物ですよね〜。誰もが応援したくなる気持ちがわかりまするね。あはは、「男同士で庇う」はついイケズを言ってしまいましたわm(_ _)m。続きもとっても楽しみですね。こん

黄金の日日