黄金の日日 あらすじと感想 第21話「善住坊処刑」に涙!

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【黄金の日日】の第21話は「善住坊処刑」です。昔母が大騒ぎしていたのでこうなることは知ってはいたのですが、あ〜それにしても腹立たしくて切なくて仕方なかったですわおのれ〜宗久めっ!!今に見ておれ!!。以下ネタバレのあらすじです😠。

懐かしき友

長浜で瓦焼きに励んでいた助佐の元にお仙がやってきました。というより、近くで「行き倒れの女」がいると聞いて駆けつけたら、それがお仙でした😵。お仙は、善住坊が加賀から堺に戻ってきたと知らせに来てくれたのです。なんでも、加賀の門徒衆から鉄砲と硝薬を手に入れてほしいと頼まれたらしい。助佐を頼って堺に来たのに、その助佐が堺にいなかったので、お仙が助佐を呼びに来てくれたのだそうです。あいつにはぬしだけが頼りだから🍀。助佐は、慣れない道をか細い女の足でよく来てくれた、と感動しました。もちろん助佐は堺に飛んで帰ります

その頃善住坊は、お仙の舟で助佐が来るのを待っていました。そこで以前お仙に言われた「天文19年戌年生まれの女に殺される」という占いを思い出しています。織田方の役人に捕まって首を刎ねられるよりは、いっそ女子の手にかかって果てた方がましじゃ、などと色男ぶっていると、自分の名を呼ぶ声がしました。

助佐かと思って外へ出ると、そこには「風魔の四郎」と呼ばれる修験者が立っています。この男は徳川の間者で、梢の仲間でした👿。四郎は善住坊を捕まえて「蟾酥(センソ)の丸薬」(別名「ガマの油」)を飲ませて眠らせ、今井の館に運んできました。家康は、信長に協力的な宗久を退かせて兼久に家督を継がせたいと考えており、信長を狙撃した善住坊を盾に宗久を脅そうとしたのだそうです💀。兼久はまんまと罠に掛かりました。息子から脅された宗久はすぐに美緒を呼んで善住坊を捜させます。おそらくはこの屋敷のどこかにいるはずだ。見つけたらわしに知らせるように

美緒はすぐに善住坊を見つけましたが、宗久には知らせず、善住坊の縄を解いて助佐の元へ送り届けてくれました👍。ずっと心配して堺中を捜していた助佐は、泣きながら駆け寄ってきた善住坊を抱きしめます❣️。心配したぞ!!美緒の姿を見た助佐は、代官所に知られたのかと心配しますが😨、美緒は「とにかく一刻も早く堺を離れた方が良いと勧めました。礼を言う善住坊には「礼など言われたら恥じ入るばかりだ😔」と謝罪して去って行きます。

もう会えんかと思ったぞ!😭

それから助佐は小西の店へ行き、善住坊が望むだけの銃と硝石を都合してきました。善住坊は嬉しそうにニコニコ笑って、これで加賀の門徒衆にも顔が立つ、恩が返せると喜びます。お仙は、なにはともあれ互いの無事を祝おうと酒を用意してきました。助佐は大きく頷きながらも、善住坊の無茶をたしなめます。善住坊は、国友村の鉄砲は秀吉に抑えられていたので、頼まれたからには堺に来るしかなかったのだと言い訳しました。お仙は「お人好しだ」と呆れます。助佐は「我ら」も人のことは言えぬ、と苦笑し、改めて、息災でよかったな、と涙ぐみました😿。善住坊も目に涙を浮かべながら「また迷惑をかけたのう」と微笑みます。助佐は「今更何を言うんじゃ」と笑いました。飲もう!💝

酒の肴は「浅ましい兼久」の話題でした。助佐は、自分たちには宗久や美緒がついているし、今の助佐は信長御用達の青瓦を焼いているから、いざとなったら、それを盾に善住坊を守ることができる、と豪語します💦。お仙は、助佐も頼もしくなったと感心しました。善住坊はありがたい、と涙ぐみます。助佐は「皆で呂宋に行くために稼いでいるんだ」と笑いました。善住坊は毎晩のように呂宋の夢を見るそうです。お仙は「ノーラもかい?😏」とからかいました😁。

それから話題は五右衛門に移ります。お仙と助佐は、どこへ行ったのか見当がつかないと心配しますが、善住坊は、一段と嬉しそうな顔をして、あいつはルソンには未練があるから、その時がきたら絶対現れるあいつが呂宋に来ないはずがない!、と断言しました。

とそこへ兼久がやってきます😨。てっきり捕まえにきたかと思いきや、兼久は、美緒に裏切られてはもうおしまいだ=諦めるしかない、と伝えにやってきたのだそうです😲。実際、信長狙撃の犯人はまだ明らかにはされていないそうなのです。今さら密告する者もおるまい。どこへでも好きなところへ逃げろ。達者で暮らせ!🌹

助佐は立ち去ろうとする兼久に桔梗の話を伝えます。善住坊が加賀の国で桔梗を立派に育てたと宗久に伝えてほしいと伝言したのです😠。兼久は、必ず伝えると約束しました👌。

裏切り

翌日、助佐と善住坊は秀吉に荷駄を運ぶふりをして出かけました。すると目の前に役人が立ちはだかります。助佐は秀吉への届け物だと通行証を差し出しますが、役人は「杉谷善住坊はどっちだ?」と尋ねました。信長公狙撃の下手人として召し取る!!😡

助佐は必死で善住坊を逃がそうとしました。善住坊も、荷駄の中の鉄砲を手にして抗います。助佐はすぐに捕まりましたが、善住坊は港まで逃げて船に乗り込みました。早く船を出せ!俺を呂宋まで連れて行けっ俺は絶対に呂宋にいくっ!!!!助佐、助佐はどこだっ💢!?必死の抵抗の甲斐なく、彼もとうとう捕まりました

それからしばらくして、代官所に拘束されていた助佐を美緒が救い出します。助佐はなんとか宗久を通して善住坊の命乞いをしようと考えていましたが、美緒は、既に安土に連れて行かれて処刑された、と伝えました😱。その上で、善住坊を代官所に密告したのは今井宗久だ、と教えます。善住坊を殺したのは信長ではない。今井の者たちがよってたかって善住坊を殺してしまった。あなたも恨むなら今井を恨みなさい。今井を、宗久を、敵になさい。

美緒はいかにもやるせない面持ちで去って行きます。助佐は唇を噛み締めました😡。

真の友

助佐がお仙の舟に戻ると、お仙は雑炊を煮ていました。これを食べたら安土に連れて行ってほしい、善住坊が迷わず冥土にたどり着けるようにおまじないをしてやりたいのだと語ります。善住坊は、処刑はされたけれどまだ生きているという噂を耳にしたのだそうです😨。鋸引きに遭っているそうだ💀。

安土の街道に晒し者にされて、その道を通る旅人に、竹の鋸で寸刻みに首を刻まれながら生きていたらしい。そう語るお仙の声は涙でくぐもり、助佐も「酷い!💢」と泣きながらかぶりを振りました。ふたりは早速その場所へと急ぎます。途中で遭った旅人から「ここを行くと鋸引きをさせられるから行かぬ方が良い」と止められると、その足にますます拍車がかかりました💨。

処刑場には太い丸太の柵が立てられていて、その中の土地に善住坊が首だけ出して埋められています😨。その横には血のついた竹の鋸が置いてありました💀。番人はいかにも残忍そうに、女からやれ、と命じます。断ったら同罪だ!😏

善住坊の顔からは一切血の気が失せていました。それでも二人を認識すると、何かを言いたそうにします。助佐はその口に耳を近づけて聞き取ろうとしました。ハリーナカヨ。それはルソン島でふたりが竹細工を売った時、市場で皆にかけた言葉=いらっしゃいませ、だったそうです。ハリーナカヨ。助佐は泣きながら繰り返しました。ハリーナカヨ。ハリーナカヨ🌸。

助佐は不思議がるお仙に説明します。お仙は頷きながら「占いは当たったね」と声をかけました。善住坊は「頼む」と答えます。お仙はうんうんと頷きながら、竹の鋸でまず自分の指を切り、その血を善住坊の額につけて「おまじない」をしました。私は「天文19年戌年生まれの女」だもの。善住坊は苦しみながらも精一杯の笑顔を浮かべて二人の顔を交互に見つめます。最後の時を惜しんでいたお仙は意を決して「楽におなり」と善住坊の首に当てた鋸を一気に引きました💢。善住坊〜っ!善住坊〜〜っ!!助佐は涙が止まりません。お仙も泣き崩れました

人間にとって最も大切なもの

事を成す事

今井家では、宗久が座敷犬を抱いていました。兼久は、寂しかったら、加賀にいる桔梗を引き取ってはどうかと声をかけます。「善住坊が手塩にかけて育ててくれいたたそうです、父上の子を😎」

宗久は顔色ひとつ変えず、人に最も大切なのは情けではなく「事を成すことだ」と教えました。もっと非情になれ。親を捨て、女房を捨て、子を捨て、そして事を成せ。情に流されてはならぬ。助佐も同じだ。情に流されていてはあれ以上にはなれぬ💀。

兼久はうすら笑いを浮かべて立ち去ります。

でも助佐はそうは思いません。助佐がここまでこれたのはすべて「情」のおかげであり、これからもそれは変わりません(と信じます)。助佐は「情」のために命を落とすことになった善住坊の心を無にせぬために、自ら鉄砲と硝石を加賀国に運んでいました👍。そこでどこからともなく助佐を呼ぶ善住坊の叫び声が聞こえたそうです🌹。助佐は、善住坊が手伝いに来てくれたのだと感じました善住坊の魂が来てくれた!。よし、一緒に行こう!なあ?加賀国まで押してくれ!俺たちはいつも一緒だ!

助佐の顔に迷いは微塵もありませんでした

感想

昔母から、善住坊は鋸引きの刑に処せられて、道ゆく人に首を切られたのだと聞いた時、なんと酷い事をするものだと思ったのは記憶に残っていたのですが😱、最後は愛する人の手で送られたということは今回初めて知りました💜。お仙や助佐の情の深さに感動し、そんな彼らと友情を育んできた善住坊だから、加賀国の人々の頼みも断れなかったのだと、悔しくて悲しいけれど納得しました。だから最初に「織田方に殺されるよりは」なんてことを考えていたのでしょう。それほど危険な帰郷だったのですからね😔。

唯一の救いは、兼久が善住坊を見逃してくれたことでしょうか👍。おばさんは、誰がなんと言っても、受けた恩を忘れるような宗久より、ぼんくらの兼久の方がまだ人間的にはずっとマシだ、と確信しました。卑劣なお前などワンコにですら見捨てられるわっ😡!も〜コイツは絶対に布団の上で死なせたくないわ〜宗久、覚悟しいや!

黄金の日日 (新潮文庫)
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こん
Fさんへ
2021/08/23 (Mon) 07:20

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、こんにちは〜( ´ ▽ ` )ノ。

んね〜本当に辛いエピソードでしたね〜(/_;)。うんうん、兼久があんな風になっちまったのは、あの人でなしオヤジのせいだったのですね〜( `ー´)ノ。ハリーナカヨには私も涙が止まりませんでした(;_;)。こん

ゼータ
2022/08/14 (Sun) 22:34

善住坊の最後

韓ドラ大好きお姉様、こんばんは。
黄金の日日のあらすじを検索していてこちらに辿り着きました。
このシーンずっと助佐が最後に鋸を引いたと記憶していたのだですが
お仙なんですね、しかも血のおまじないなんて良いシーンですよね。
ご存知がどうか不明ですが、
北斗の拳のジャギを見るたびこの話しを思い出します。

こん
ゼータさんへ
2022/08/16 (Tue) 07:05

忘れられませんね

ゼータさん、早速ありがとうございます。

このエピソードは本当に強烈で2度と忘れられませんね。そうそう、お仙なのですよ(/_;)。今でも思い出すだけで胸が痛くなります。

北斗の拳は、テレビアニメで少し見ただけなのですが、あれも好きでしたね〜。ジャギさん?は残念ながら存じ上げません。自分は幼い頃は少年漫画が大好きで、デビルマンとかタイガーマスクとか夢中になって読んでた口です。北斗の拳の頃は少女漫画に移行していました(爆。

大砲のシーンも書いたと記憶しているので、ぜひまた遊びにいらしてくださいませ^_−☆。こん