黄金の日日 あらすじと感想 第4話 北征前夜

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【黄金の日日】の第4話は「北征前夜」です。こう言っては何ですが、昨年の大河ドラマで物足りなく思っていた部分(歴史的な詳細)を、このドラマが見事に解消してくれている気がします。それで再放送したんかな。以下ネタバレのあらすじです黄金の日日のネタバレ感想行きますよ~( `ー´)ノ

大鉄砲

船に大鉄砲こと大筒を積んで戦うという発想は、日本では、信長が最初だったそうです。その信長から依頼を受けて大筒を製造したのは堺の今井宗久。今井は当時、武器製造から交易、薬種、回船、倉庫業など幅広い事業を展開していました。信長は宗久を代官の松井友閑の補佐役に任じたそうです。信長が天下を統一できたのも、この国際商業都市=堺、ひいては今井宗久との出会いがあったからに他なりませんね。少なくともスピードアップさせたことは間違いないでしょう。

グローボ

助左はその宗久の手足となって働きながら、その心を遠い異国の地へと飛ばしていました。日比谷の礼拝堂から鐘の音が聞こえてくるたびに、助左の胸は郷愁でいっぱいになり、もしかしたら自分には異人の血が流れているのではないかと思ったそうです

そんな助左は「グローボ」というこの世の模型、いわゆる地球儀(英語ではglobe)が礼拝堂にあると聞き、居てもたってもいられなくなりました。それでも伴天連のところには行きにくいと迷い、善住坊に相談したところ、そういうことは五右衛門に頼めと勧められます。最近は美緒が教会でボランティアをしているので、五右衛門はその護衛をしているのだそうです。

助左は早速五右衛門に頼みました。善住坊曰く「金の亡者」の五右衛門は、礼拝堂では見たことが無いから、司祭の部屋にあるのではないかと答えると、快く案内してくれます。五右衛門はそこにある金目の物が目当てだったのです。どーりでお礼はいらないはずだ

司祭室に忍び込んだ助左は、初めて見るグローボに目を輝かせました。その傍らで五右衛門は、金目の物を詰め始めます。助左は慌てて五右衛門を止めようとしました。と、そこへ美緒やモニカがパードレ(神父)のルイス・フロイスとともにやってきます。五右衛門はさっさと逃げ出しました

助左から事情を聴いた美緒は、グローボが見たいなら自分に言ってくれればよかったのに、と呆れます。でもフロイスは助左を気に入りました。助左はフィレンツェにあるダヴィデ像によく似ているのだそうです。

フロイスはご朱印状をもらうために信長に会いに行く予定でした。モニカや美緒に加えて助左も同行するよう勧めます。グローボは信長への献上品だったのだそうです。フロイスは都へ行く船の中で、助左にグローボを見せながら、ジパング(日本)はここだと説明しました。アジアからヨーロッパの国々を指し示された助左は、いちいち頷きながら、食い入るようにグローボを見つめます。これが南蛮の国々か!

フィレンツェも、ヴェネツィアも、ネーデルランドも堺と同じ商人たちの手で作られた。そこには王はおらず、会合衆のような街の人々が自治を展開している。金で傭兵を雇って町を守っているのも同じ。そこに住む人々は皆誇り高く、若い人々は戦乱も飢えも知らず、自由にやりたいことをやって生きることができた。今を楽しめよ。明日の日の定かならねば

が、それらの町はすべて50年ほど前に他国の支配下に置かれ、市民の自由は奪われたと聞いた美緒は、堺もそうなるのではないかと心配しますが、フロイスは、すべては神の御心だ、と教えます。我々人間には明日のことは分からない

信長との対面

信長はフロイスに敬意を払い、2時間近くも話をしたそうです。フロイスが宣教のためには日本に骨を埋める覚悟だと知ると、ますます尊敬の念を強くし、望みの朱印状も快く出してくれました。フロイスが持参した銀の延べ棒は断り、グローボと帽子だけで充分だと語ったそうです。

美緒とモニカは二人の話を少し離れたところで熱心に聞いていました。そこへ一人の兵士が近寄ってきてふたりに無礼を働きます。これに気づいた信長はすぐに近寄っていき、問答無用でその兵士の首を刎ねました。信長は眉一つ動かしませんでしたが、助左やフロイスは目をまん丸くして驚きます

その助左もまた信長の目に留まりました。信長は助左のことを思い出すと、まだ侍になりたくないか、と問いただします。助左はもちろんなりたくないと答えました

朝倉討伐

信長は朝倉攻めを計画しました。それを聞いた光秀は、まずは浅井に知らせなければと進言しますが、信長はそれには及ばないと答えます。浅井はお市の婿で、ともに天下一掃を誓い合った仲、たとえ朝倉の味方をしたくてもしないだろうし、だからと言って信長に加勢もしなくてよい、と勝手に解釈していたのです。朝倉討伐は公儀へのご奉公。ただ見ていてくれればいい

信長は奇襲を考えていたので、小荷駄隊の護衛は堺で請け負うことになりました。大津から浅井の領内を抜けて越前の敦賀に鉄砲や弾薬を届けねばなりません。宗久は、それならば傭兵で十分だと約束し、兼久にその陣頭指揮を命じました。

ところが、以前堺に戻って以来ずっと酒に溺れていた兼久は、こともあろうに助左に陣羽織を着せます。そして助左が乗る馬の轡は自分が持つと豪語しました。傭兵の斎藤も呆れ果てますが、それでも酒が抜ければ正気に戻るだろうと、助左に言うとおりにしてくれと頼みます

信長は3万の兵を率いて今日を出発し、琵琶湖畔を北へと急ぎました。助左率いる荷駄隊もその後を追います

感想

浅井は大丈夫と信じていた信長に対し、光秀は不安に思っていたようですね。また信長の庇護を受けていると見せかけて、実はその失脚を企んでいる義昭の動向にも注目ですね

黄金の日日 (新潮文庫)
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こん
Fさんへ
2021/04/27 (Tue) 08:00

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、アタイはついついこれを「青天を衝け」と比べちまいます。ドラマの出来ではなくて、その「時代背景」と人々の心でしょうか。あの時代に世界を駆け巡る夢を抱いていた、と聞くだけで胸が熱くなりますよ~( *´艸`)。返す返すも、栄一は慶喜に会えて=視野を広げてもらえて良かったですよね(爆。こん( ̄▽ ̄)