黄金の日日 あらすじと感想 第46話 五右衛門刑死

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【黄金の日日】の第46話は「五右衛門刑死」です。あ〜五右衛門という人は、なんと男気のあふれる素晴らしい人物だったのでしょうか。もう涙が止まりません。以下ネタバレのあらすじです。

御座船襲撃計画

備前の多久島に戻ってきた助佐は、秀吉と一戦交えると豪語しました。陸の上では勝ち目はないが、海上でならなんとか一矢報いることができるかも知れないと語ります。秀吉が朝鮮侵略の総指揮を執るために名護屋裏の本営に下向するとの噂を耳にしたのだそうです。

正面から堂々と戦いを挑む、船ごと体当たりして御座船を沈める、と意気込む助佐に五右衛門は、もう少し利口なやり方はないものかと眉を顰めました。でも助佐は、自分たちは海賊だと語ります。我が「納屋」の船団は今は亡き利休の力を借りて作り上げた「海賊船団」なのだから、秀吉との戦はこの船団の「定め」なのだと言い切ります。利休のためにも桔梗のためにも戦わねばならないのです

助佐は、秀吉が出立する日を確認するため、そして今井に桔梗の死を報告するために堺へやってきました。美緒は自分がルソンへ行けと言ったことを後悔しますが、小太郎は、あのまま日本にいても秀次の子女たちとともに処刑されたのだから、ルソンで死ねたのはせめてもの幸いだったと慰めます💐。

一方の五右衛門は、ルソンの土産を持ってお仙の小舟を訪れました。今やお堀はすっかり干からびて地割れが起きている有り様です。お仙は、昨夜善住坊が夢枕に立って、五右衛門や助佐に頼めば、お堀の水なんてすぐに流し込んでくれると言うんだ、と訴えました。あいつらは堺を見捨てるはずがないからって!その様子を真剣な眼差しで見つめていた五右衛門は、堀の水はすぐに戻ると答えました。そうよなあ、来年の春には、この舟も堀の水に舟影を映しているかもしれん😏。

さすればその病気も良くなるだろうという五右衛門に、お仙はうんうんと頷き、ひび割れた地面をなでさすります。元の私に戻るとも。水さえ返してくれたら。待ち遠しいねえ🌸。

計画の頓挫

助佐と五右衛門は御座船出陣の日を知り、満を辞してこれを迎え撃つ用意をしていました。ところが秀吉は直前になって喀血して寝込みます😠。今でいう肺結核を患っていたのだそうです。こうして助佐の計画は頓挫してしまいました。

が、五奉行の一人=増田長盛(金内吉男)は「正体不明の武装船団」の存在を嗅ぎつけて、三成のもとに押しかけてきます。しかもそれが助佐の仕業だと主張しました。三成はやんわり否定しながら、一応監視をつけておくと答えます。長盛は、監視だけでは手ぬるい、堺の勝手放題な商法は目に余るから、ここらで厳しく取り締まるべきだと力説しました。でも三成は、堺の奉行は自分だ=余計なお世話だと跳ね除けます🎉。外からの御指図は受けとうござらん!😡

五右衛門の嘘

自分たちに監視がついたのを知った五右衛門は、まだ諦めていない助佐に「別れ」を切り出しました。子分たちが、秀吉を襲うなどと言う物騒なことをするよりも、山に戻って気楽な盗賊に戻りたいと誘ってきたとをつきます。連中は俺を頼りにしているから、戦をやめてくれればみんなで残る。単純な助佐はすっかり信じ込みました😨。ぬしからそんな言葉を聞こうとは夢にも思わなかった!😤

五右衛門は、精一杯やった、ぬしにもギリギリまで付き合った、とを重ね、怒って後ろを向いてしまった助佐にグラスに注いだワイン=南蛮酒を勧めます。別れの盃を交わしてくれぬか。五右衛門の苦しい胸の内が分からない助佐は、今はその気にならん、と断りました。出てってくれ。五右衛門はグラスを置いて出ていきます。悪く思わんでくれ。あ〜善住坊だったら絶対にこの嘘を見破ったのに、と悔しくてなりませんでしたね😭。

伏見城襲撃

五右衛門たちは、伏見城にサン・フェリペ号の特派使節が伏見城にやってくる機会を利用して、彼らの一行になりすまして城内に入り込みました。五右衛門と百足(堀礼文)、竜門(草薙良一)、蛇千代(中西良太)に梅鬼(吾桐芳雄)の5人はその夜、城内の図面とくびっぴきで志を一つにします👍。5人が一丸となって一気に突っ走る。寝所へは一人がたどり着けばいい。たどり着いたものが太閤の息の根を止める。行くぞ!

五右衛門は拳を突き出して、仲間の名を呼びました。百足、竜門、梅鬼、蛇千代。地獄で会おうぜ😏。

皆、喚声をあげて走り出しました。真っ先に赤い着物を纏った竜門が絶命します😨。お頭〜っ💢!梅鬼は、なんとかして五右衛門を寝所に行かせようと、串刺しになりながらも仁王立ちになって敵の行手を遮りました😭。あまりの壮絶さに怯えた相手が後退りするほどです。蛇千代は鉄砲隊の餌食となりました😠。百足は持参した爆弾に火をつけて加え、敵もろとも自爆します😱。その間、五右衛門は仲間達の声に背中を押されながらひたすら寝所を目指しました

あと少し、もう少し〜そう走り続けてようやく目の前に虎の絵が描かれた襖の前までたどり着くのですが、そこで網が降ってきて、五右衛門の体は絡め取られてしまいます。しゃしゃり出てきた長盛に、秀吉は襖の奥から声をかけました。何か物音がしたようだが。長盛は「ネズミ」がいたが捕らえたから安心して休むよう伝えます。なんだネズミか、とあくびをして床に着いたその秀吉の気配を五右衛門が察して、射るような目で睨みつけます😡。あ〜なんたる無念っ!!

おのれ、秀吉っ!!

ひとりにはさせぬ!

自宅にいた助佐の元に、五右衛門を含めた5人が伏見城を襲撃して捕まったとの知らせが届きました😔。弥次郎は、五右衛門の素性がわかれば助佐にも役所の手が伸びるから、すぐに逃げろと勧めます。4人は討ち取られ、五右衛門だけが生捕になったと聞いた助佐は、テーブルに置かれたワインを見て、ようやく「大切な友の真意に気づきました。そうだったのか!😨

わしは逃げぬ。どうしてわし一人が逃げて良いものか!わしは動かぬ。この堺から一歩も動かぬぞ!

五右衛門の口上

五右衛門は、取調べの席でも、一切助佐や堺との関わりを口にしませんでした😭。

手前、そもそもは石川五右衛門とて、滋賀の片里に住みなしおる者でございます。幼き頃より無用の武芸をたしなみ、闇の夜の巷に出でて往来の人を脅かし、あとは欲心起こりて勢田の橋に出でて水を飲み、盗跖長範に勝り、国に盗人の司となり、近在所々に入りて夜ごと寝耳を驚かす盗賊とは相成りました。

堺?堺などへは足を踏み入れたこともございませぬ。いいえ、船にも乗ったことはございませぬ。船だの海だの、大嫌いの大苦手でございます。なぜかとお尋ねで?はい、手前、泳ぎができませぬゆえ😏。ははははははは!

じっと一箇所を見つめて、そう不敵に笑った顔とその笑い声が今でもまだ目と耳に焼き付いています。五右衛門は釜煎りの刑を言い渡されました。

別れ

善住坊に続いて、またしてもお仙が五右衛門の最期を看取りに京都の七条河原まで出かけることになりました。助佐はお仙を訪ね、自分は行けないと伝えます。どうしても行けぬ😭。助佐は唇をかみしめて涙を必死に堪えています。お仙は、そうだろうとも、と理解を示しました。いいさ、私がぬしの分まで見届けてきてあげるから🌹。

助佐は竹筒を差し出して頼みます。もし刑場で許しが得られたら、こいつを一口五右衛門に飲ませてやってくれ。お千はその匂いを嗅いで、すぐに南蛮酒だと気づきました😲。いいとも。

刑場にはたくさんの人が集まっていて、五右衛門が連れられてくると大きな歓声が上がりました。その頃助佐は自宅からじっと港を見つめています。三成の部下は、五右衛門は助佐の配下だから助佐を捕まえようと進言しますが、三成は助左衛門は決して逃げぬと言い切りました。逃げぬと分かっている者を捕まえる必要はない😠。

五右衛門の刑の執行が言い渡されると、お仙が必死に叫びました💢。お願いします!お願いがございますお役人様!!!!五右衛門はその懐かしい声に驚いて振り向きます。お仙😲!お仙は「末期の水」を飲ませてやってほしいと嘆願しました。お慈悲でございます!役人は「さっさと飲ませろ」と許可してくれます。

お仙は、倒れていた五右衛門を抱き起こして、竹筒を差し出しました。これを口にした五右衛門はすぐに気づきます。これは😨!お仙は「お前に飲ませてやってくれ」との助佐の言葉を伝えました。あいつが?お仙はうなずいて残りを全部飲ませます。五右衛門もすっかり飲み干しました🌸。

堺の男にはうってつけの死に水だね、そう語るお仙に五右衛門は「よく来てくれた」と礼を言います。お仙に見守られちゃ、無様な死に真似はできねえな😏。あいつには見たままを伝えてやってくれ。堀の水はあいつが戻してくれる。俺にはできなかったが、あいつがやってくれる。お仙は深く頷きました。

役人がいい加減にしろ、と催促します。五右衛門は、彼らの手を振り切りながら、自分の足で、一歩一歩、お湯が煮えたぎっている釜に近づいていきました。

その頃堺では、助佐が「別れの盃」を飲み干しています。助佐は空のグラスを床に叩きつけて割ると、意を決して「開かずの扉」を開けました。そう、そこには「堺の鐘」が収められていたのです。助佐からそれを聞いた五右衛門は、最近モニカが出てこないのはこの鐘が鳴らないからか😏、などとうそぶいていました。助佐がここを開けたのは、ついに亡くなったと言うフロイスの言葉がその背中を押してくれたのかも知れませんね。恐るるな、助佐っ!!神が守ってくれる!

助佐は満身の力を込めて鐘を打ち鳴らします。それはすぐに堺中に響き渡りました。美緒や三成にも聴こえます。三成の部下は「ご禁制の鐘を鳴らした😤」とまたしても大騒ぎしましたが、三成は「構うな💢」と厳命しました。覚悟の上でついておるのだ。

聴こえるか!聴こえておるか!?五右衛門っ!!五右衛門、すまぬっ!!

助佐の願いが天に届きました。鐘の音は、ついに、何度もよろけながらも釜に立てかけられた梯子を上り切り、煮えたぎったお湯を見つめていた五右衛門の耳に届きます。モニカ😲!五右衛門の顔に穏やかな笑みが浮かびました🌸。そうか、迎えに来てくれたか。五右衛門はここで後ろを向いて笑い、背中から釜に身を投じます😨。助佐のつく鐘の音は、そんな五右衛門を天に導くかのように、いつまでも、いつまでも、鳴り響いていました

五右衛門よ、安らかに(/_;)

感想

朝一番でリアルタイムに視聴しました。見終わった時は本当にしんどくて、しばらく動けなくなったほどです😭。これを書くにあたり、そのセリフを一言一句間違いなく書き留めたかったので、またもう一度見ました。でも2度目は、五右衛門が、心から大切に思っていた助佐やお仙の愛に包まれて旅立ったのだと確信できて、最初に見た時の無念さが少しだけ和らぎました

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COMMENTS

こん
Fさんへ
2022/02/27 (Sun) 18:11

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、早速ありがとうございます(^^)/。

も〜本当にしんどかったですね。朝から見ようかどうしようか迷ったけど、ついつい見てしまってからは朝食を食べる気にもなれず、しばらく呆然としていました。

そうそう、あの刑場と鐘の音、モニカ、そして堺の状況がうまくミックスした脚本がまた見事で胸を打ちましたよね。辛かったけど素晴らしかった。このドラマに出会えて幸せでしたね。またFさんとご一緒できたのも嬉しかったですよ。ってまだ残りがありますけどね(笑。

こうなったら最後までしっかり見届けましょうぞ( `ー´)ノ。こん

こん
みちるさんへ
2022/02/28 (Mon) 16:51

拍手コメントをありがとうございます♪

みちるさん、こんにちは(^^)/。

本当におっしゃる通りで、とっても悲しかったけれど、五右衛門はどこまでも素敵すぎでしたよね(/_;)。みちるさんが3人の大ファンだった訳が分かりますよ。本当にかけがえのない友情ですよね〜。きっと善住坊と五右衛門は天国で助佐を見守ってくれていますね( `ー´)ノ。こん

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