黄金の日日 最終回 あらすじと感想 堺炎上(50話含)
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【黄金の日日】の第50話は「関ヶ原」、51話=最終話は「堺炎上」です。あ〜ついに終わってしまいました。以下ネタバレのあらすじです。
自治再び
三成が家康の挑発に乗って出陣すると、その兄である正澄も堺を出て行きました。自分が去った後は奉行所を閉じ、堺の差配を全て助佐と会合衆に任せると助佐に伝えたそうです。三成の兄として、弟ともども堺の衆には世話をかけた、と深々と頭を下げる正澄に、助佐は彼らの武運を祈ると伝えました。こうして堺には30年ぶりに「自治権」が戻ります👍。
助佐は会合衆の面々を見渡し、ようやく自治を取り戻せた、これからは堺の復興のために一丸となろうと檄を飛ばしました。今こそ力を合わせなければ、またしても武家の餌食にされてしまう😡!他の面々はその「武家」が、豊臣と徳川にに分裂していることを危惧していました。堺の商人たちもそれぞれに関わる先が分かれている、堺はいったいどちらに付いたら良いのか?🤔
助佐は、肝要なのはまさにその点だと力説します。この世は豊臣と徳川のみならず、そこに堺を加えた3つに分かれたのだと訴えます。我々はなんとしても中立を押し通さねばならぬ!もしどちらかが押し入ってきても、その時は自らの力で押し返そう!!
三成の誤算
その後、三成は、秀頼を出馬させて徳川勢を一掃しようと試みました。が、淀君は断固としてこれを拒否します👎。その代わりに、大名たちの妻子を大坂城中に人質として差し出すよう命じました。これを知った家康は、これ見よがしに、家族のためなら家康の元をさっても良いなどとのたまいます👿。単純な大名たちはこれにコロリと騙されてしまいました。特に細川忠興は「美女として名高いたま」が誰にも取られぬよう、自害を命じてきたと豪語します。実際には、命じたのはたまではなく家来でしたけどね。
たまは、増田長盛から、人質として登城するよう命じられるとこれに従おうとするのですが、家来がこれを止めました。忠興が決して人質にはさせぬと言い残したと聞いたたまは、夫が自分に自刃を望んでいるのだと察します😨。でもたまはキリシタンですから自害は許されません。それでたまは侍女にたまを殺すよう命じるのですが、侍女は泣いて断りました。たまは仕方なく一計を案じます。ふすまに描いてあった鹿の絵を指し、あの絵を突き刺すことはできるだろうと言って、自分はその影に座ったのです。またこの侍女がたまのことばの意味を解せず、たまの言う通りにしたのがなんとも哀れでございましたね😭。
その後、細川邸には火が放たれました。もうじきたまに会えると心秘かに待ち望んでいた三成は、たまの死を聞いて愕然とします
。
その後、行長も三成に合流しました。助佐はなんとか行長を止めようとします。そもそも行長は武士ではなく堺の商人だったからです。行長もまたこのような虚しい戦いに参加するのは不本意だったようで、どうせ戦うなら堺の子として堺のために戦いたかったとこぼしましたが、そうするにはもうしがらみがありすぎて無理だったようですね😔。
こうしてついに「関ヶ原の戦い」の火蓋が切って落とされました。最初は三成の西軍が優勢でしたが、途中で小早川秀秋が裏切ったことで形勢が逆転します😡。西軍の武将たちは次々と東軍に寝返り、西軍は壊滅状態に追い込まれました。三成も行長も、そして安国寺恵瓊も、それぞれ一人で山中を彷徨っていたそうです。
堺の決断
最初の決意通り中立を保っていた堺に、西軍の島津義弘率いる薩摩軍が助けを求めてきました。最初は1600名いた兵が堺に着いた時には84名しか残らなかったそうです。彼らのために門を開きたいと言う声に対し、助佐は断固として反対しましたが、多数決で負けてしまいました。小太郎をはじめとする会合衆たちは、自分達の身の安全より彼らを助ける道を選んだのです👍。もはや助佐も反対することはできません。
門を開けると、傷ついた兵たちがなだれ込んできました。堺の人々は彼らを温かく迎え入れます💜。食事を与え、怪我の手当てをし、最後は、薩摩に帰る船も用意しました。義弘は心から感謝して去って行きます。
それからすぐに徳川軍が攻め込んできました💀。お仙はバテレンの鐘を鳴らして皆に逃げるよう警告しますが、美緒は頬を紅潮させ、昔の堺が戻ってきたようだと興奮を抑えきれずにいました😍。特に意気揚々と飛び回る小太郎の姿を見て、ありし日の宗薫のようだと嬉しそうに微笑みます。徳川勢が(一旦)引き上げていくと、勝鬨の声を上げて聞かせてほしい、と小太郎に伝えました。堺の空いっぱいに勝鬨を!小太郎もまたこれに答え、天に拳を突き上げます。俺たちは勝った!!エイエイオーッ!!
一時代の終焉
戦いに負けた三成、行長、そして恵瓊の3人は、武士として切腹することも許されず、六条河原で処刑されました😨。その報告を聞いた助佐は、リュートを奏でてその魂を弔います。その3人は処刑の前に訪れた僧侶に対し、皆ことごとく「十念」を断りました。三成は「この世に未練はない」と語り、行長は、その首に十字架を掛けて「自分はキリシタンだ」と豪語し、そして恵瓊は、自分は坊主だから、乞食坊主の十念など受けずとも、自分の経文で極楽往生してみせる!と笑ったそうです😏。
3人の無念の最後を聞いた美緒は、堺人としての意地も分かるが、もう誰にも死んでほしくない、と本音を語りました。誇りを捨ててでも皆に生きていてほしい。
助佐の決断
一方の家康は堺を潰すと公言しました💀。助佐もまた最後まで戦う覚悟をしていると、そこに高山右近がやってきます。しかも家康の使者として現れました😲。助佐に大坂城に来て家康に会ってほしいと言うのです。皆は、行ったら殺されると止めましたが、助佐は右近に従いました。
家康は助佐に、もはやイスパニア・ポルトガルの時代は終わったから、今後はエゲレス・オランダとの交易を開始すると伝えました。それには前者の垢がこびりついた堺の港は閉じなければならぬと語り、納屋衆や会合衆は江戸に移転するよう命じます。命令を聞かなければ、堺を焼き払うと言い渡しました。助佐は、自分一人では決められぬと言って持ち帰りました。
助佐からこの話を聞いた面々は、最後まで戦おうと意気込みますが、助佐は皆でルソンに行こうと提案します💕。堺というのは単なる「土地」ではなく、堺衆と世界中を駆け巡る船、そして自由な商いができる場所が揃った場所を指すと豪語します。それがルソンだというのです。と同時に助佐は、大阪や江戸へ行きたいという人々の自由も認めました👌。
小太郎と美緒の決断
小太郎は、心の中では助佐と一緒にルソンへ行きたかったのだけれど、自分は宗薫と江戸に行くと言って、ルソン行きを美緒に譲ろうとします😢。宗薫もそんな息子の胸中を知って、美緒にもそう伝えました。それで美緒は、自分も一緒に江戸に行く覚悟をします。小太郎には死ぬまで本当の母親でいてやろうと思ったそうです💜。
また美緒は、助佐と会い見えるのはこれが最後と覚悟を決めて、思いの丈を打ち明けました。終生、慕い続けて悔いのない人と私は出会った。女に生まれてこの年まで、秘めたる人のいたことを幸せに思う。どうかいつまでもお変わりなく。
助佐も、ついに😍!30年来、ずっと胸に秘めてきた己の思いを打ち明けます👍。30年間、この言葉は決して口にすまいと心に決めていた。現世にてはこれが今生の別れとなろう。今なら言っても誰の咎めも受けぬだろうから、聞いてもらえるだろうか。美緒がどんなことかと尋ねると、助佐はその目をじっと見つめながら答えました。今度生まれ変わってくる時には、手前の女房になってくださいまし。美緒は感動のあまり涙して俯きますが、すぐに顔を上げると笑みを浮かべて答えます。はい。必ず🌹。助佐も目にいっぱい涙を浮かべ、かすかに微笑みながら頷きました。
ルソンへ
美緒はその言葉通り、小太郎や胸薫とともに江戸へ向かいました。助佐は、堺中を歩き回って、置き去りにされた人々はいないか見てまわり、彼らを残らず船に乗せます👍。最後は子供たちとワンコも連れてきました。右近もまた助佐と一緒に街づくりがしたいと語って一足先にルソンに渡ったそうです🌸。
が、お仙はもう弱りきっていて船には乗れないと断りました。いつも「誰か」のために生き、最後まで独り身だった助佐のために、お仙は遥灯台に火を灯し、最後は私が見送ってあげる、と語ります。それからすぐにお仙は助佐の腕の中で息を引き取りました。
助佐は仲間とともに堺に火を放ちます。ここを誰にも奪われてなるものか💢〜それが堺の誇りです。
最後の船にはふたりの助佐が乗っていました。堺の誰かが助佐の名をもらって子供につけたらしいのです。ま〜そんな子供を置き去りにしちゃいかんだろうに💦。船の舵を取りたいと語る「助佐」の中に、助佐はきっとかつての自分を見たことでしょう
。沈む夕日を眺めていたその脳裏には、これまで出会った愛しくも大切な人々が浮かんでは消えていきました
。
まとめ
いや〜実にロマンに溢れた壮大なドラマでしたね〜💕。次から次へと展開が目まぐるしくて、この1年、飽きるということがなかったです。本当に面白かった😍!大満足です👍。
素晴らしい感動的なドラマでした。
こんさん、今晩は。とうとうこの日が来てしまいましたね。
助左が奏でるリュートの音色と3人の最後。
3人3様にカッコよかった決め台詞でした。
たまさんの息をのむ別れ方(悲しいのに美しい)
ゆるぎなき助左の生き様、堺への熱い想いと30年間胸の奥に秘めた思い。
来世への契りを誓い見つめ合う喜びの瞳、涙誘われました。
そして、アツい男たちを見送って来たお仙さんの最後の燈明。
エンディングに流れる登場人物、、、、
名残惜しかったです。
よくもこれほどの役者さんが揃ったものです。
私にとっては毎回のこんさんのブログの凄さと共に最高傑作!
これぞ「大河」
終わった後に流れた鎖国の文字を見つめながらぼーっとしてました。
PS:有難うございました。