青天を衝け ネタバレと感想 第15話 篤太夫、薩摩潜入
大河ドラマ【青天を衝け】の第15話は「篤太夫、薩摩潜入」です。これはまたなかなか面白かったですね~。以下早速ネタバレです
。
正式な武士に
栄一と喜作は、生まれて初めて「俸禄」を手にしました。喜作は早速酒を飲みに行こうと言い出しますが、栄一は、これまでの借金を返さなければならないから自粛すべきだと戒めます。その借金は既に25両にも及んでいたそうです
。
宵越しの金は持たない江戸っ子の円四郎はその真面目さに感心しながら、この度、一橋家が正式に栄一たちを岡部の阿部家からもらい受けることになったと説明しました。これは渋沢の家にも連絡が入っていたようで、栄一と喜作は二度と村に入れるなとキツイお達しがあったそうです。
円四郎は二人に、これからは「武士らしい名前」が必要だと言い出し、栄一に、その志の篤さを表すように「篤太夫」いう名を与えました。栄一は「篤太夫」は爺臭いと不満気でしたが、円四郎はとても満足そうです。本来円四郎は栄一だけ改名したかったようですが、喜作もせっかくだからとせがみました。でもそれがなかなか思い浮かばず、いろはにほへとを唱えながら最後から2番目の「せ」で「成一郎」を思いついたのには大笑いでしたね
。
一橋家は、栄一や喜作同様、実に様々な経歴の持ち主が集まっていました。栄一たちは、自分達に金を貸してくれた原が筋金入りの攘夷派だったと知って驚きます。原は吶庵とともに安藤襲撃を謀ったと聞いて、長七郎と同じだ、と囁きました。でも原は慶喜に出会ってからは、真の尊王攘夷に必要なのは、異国に乗っ取られることの無いように日本国を強くすることだと思い直したのだそうです
。そう語った川村もまた、元は小仏関所の関守、黒川嘉兵衛(みのすけ〜灰谷英介@半沢直樹)は元公儀の旗本と、代々一橋家に勤めていたのは、猪飼勝三郎(遠山俊也〜大黒屋吉兵衛@立花登青春手控え)ぐらいなのだそう。
この猪飼のエピソードがまた可笑しかったですね~。かつて小姓だった頃は、円四郎に負けず劣らず、とんでもないことをして慶喜を笑わせたらしい
。慶喜の顔を足で蹴飛ばして鼻血を出させたり、髷を結った際には顔の輪郭を傷だらけにしたりと
、枚挙に暇はないそうですが、そんな時でも慶喜はすべて自分のせいだと言って、一切咎めなかったのだとか
。それで猪飼は、一生この殿に付いていく!と心に固く誓ったのだそうです
。
猪飼が話しているところに、皆が集まってきて、我も我もと逸話を披露します。原などは「農人形」も肌身離さず持ち歩いていたらしいです
。でも栄一は、こんなに感動的な話に「盛沢山すぎてついていけねえ」と耳を傾けませんでした
。一番聞いてほしいとこだったのにねええええ
。
それどころか、まだまだ井の中の蛙を脱しきれないふたりは、自分達だけは「攘夷」の気持ちを持ち続けて、いつか皆を巻き込んで決起しようと息巻きます。
密命
その後栄一は円四郎から、薩摩藩士の折田要蔵(徳井優〜宇市@小吉の女房)を探るよう命じられました。折田は「摂海防禦御台場築造御用掛」を拝命されたのだそうです。要はお台場建設の責任者ということでんな
。折田は海岸防備に詳しいと言う触れ込みだったため、もうじき将軍後見職を降りる慶喜が京で足場を固めるために、もし折田が優秀な人材なら一橋家に引き抜きたいと考えたのだそうです。
栄一は早速「渋沢篤太夫」として折田の塾に潜入しました。折田は栄一に文書や絵図面の整理を命じ、栄一も、慣れない仕事をまずは一生懸命にこなします
。その傍ら折田の評判を探りましたが、折田は口ばかり達者で信用がならないとひどく不評でした。特に会津藩の武士たちからは「とにかく薩摩弁が分からない」と不満が続出します。栄一はそこで彼らの通訳も買って出て、最後には薩摩弁の意味をまとめた説明書まで作成して皆に感謝されていました
。
その一方で、他の薩摩藩士からは栄一が「間者」ではないかとの疑いを掛けられます。そんな栄一を助けてくれたのは西郷吉之助(博多華丸〜坂東基樹@高嶺の花)でした。西郷は折田とは古い友達のようで、口ではその大ぼら吹きを攻めていましたが、本心では彼を援護しにきたようですね。
その後栄一は休暇をもらい、一旦京に戻りました。そこで円四郎に、折田は使えないと報告します。が、円四郎は、折田が山階の宮家に出入りしていると聞いて顔色が変わりました。当時、島津久光が禁裏後守衛総督の座を狙っているとの噂があり、折田はそのために動かされていたと悟ったからです。禁裏後守衛総督こそ、慶喜が次に狙う地位でした。円四郎は早速公家たちに慶喜を禁裏後守衛総督にするよう働きかけます。
こうして慶喜は禁裏後守衛総督に任命され、京都守護職には会津の松平容保(小日向星一〜江月朝一@セブンティウイザン)が再任、京都所司代にはその弟の松平定敬(小日向春平〜小日向文世の息子で星一の弟)が就任しました。慶喜を中心とした新体制が整う一方で、体よく排除された島津久光は怒りに震えますが、大久保一蔵(石丸幹二〜桃田保男@おカネの切れ目が恋のはじまり)は、一橋家に円四郎がいる限り挽回するのは無理だと語り、今はまず薩摩の力を蓄えて将来の戦に備えるべきだと説得し京を去っていきました。
西郷の予言
薩摩藩邸に残された西郷は栄一を気に入ってくれたらしく、薩摩名物の豚鍋に誘ってくれました。日本の将来について尋ねられた栄一は、物おじせずに自分の意見を語ります。幕府には力が、朝廷には兵力がない。幕府の代わりができるのは慶喜しかいない。西郷は、薩摩ではいけないのか、と斬り込みました。栄一は、もし薩摩の殿様に徳があるならそれでもいいと答えます。徳のある方に、才のある者を用いてこの国を一つにまとめてもらいたい。
西郷は話のついでに、円四郎は先のことが見えすぎるから注意をしたほうが良いと助言しました。先のことを見通す者は非業の最期を迎えることになる。
人材の確保
関東の人選御用
その円四郎は一橋家の家老並に昇進しました。そして、前々から栄一たちが建白していた「人材の確保」が認められます。栄一と喜作は、かつての同志を一橋家の仲間として迎えたいと切望していたのです。身元が確かで人物堅固なる者を召し抱えてこい!
藤田小四郎の挙兵
一方では慶喜もまた水戸にいる武田耕雲斎に命じて、兵を300人ほど送って欲しいと依頼しました。武田はいよいよか!と色めき立ちますが、東湖の息子の藤田小四郎が攘夷を唱えて筑波山で挙兵してしまいます
。なんとも間の悪い話です
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感想
せっかく栄一たちも活躍の場をもらえそうだったのに、次回の展開を思うと今から胸が潰れそうです。
拍手コメントをありがとうございます♪
本当に、コメディみたいなエピソードでしたね〜。面白かったですね♪こん