青天を衝け あらすじと感想 第19話 勘定組頭 渋沢篤太夫
大河ドラマ【青天を衝け】の第19話は「勘定組頭 渋沢篤太夫」です。これはまた栄一らしさが存分に発揮されて&生き生きしていて楽しいエピソードでございましたね🎶。慶喜がその顔に見惚れちゃうのも分かりますよね😻。実におかしろい😂。以下早速ネタバレです。
経済再建
栄一は早速、領地内の経済を再建することにしました👍。まずは大阪で米の入札を実施し、備中では火薬の製造を推進します。
物産所
残るは播磨の木綿ですが、これが品質では遜色ない姫路の木綿に大きく遅れを取っているのは「価値の優位性」(=ブランド)だと言い切ります。姫路は「姫路の木綿」と高らかに歌い上げ、いかにも「特産」だとアピールしているのに、播磨はちまちまと産地内で売買しているため、大阪の商人から足元を見られて買い叩かれたりしているのだそうです😔。そこで栄一は農民たちに、今後は一橋家が木綿を全て買い上げる、と知らせました。「一橋の白木綿」として大々的に打って出れば、姫路にも負けない評判になる!
栄一は彼らに、従来よりずっと高く買い取ると約束しますが、農民の一人は渋い顔を崩しません😠。武士が儲けを減らしてまで百姓に得をさせるなどあり得ない👎、と疑います。栄一もその気持ちは痛いほど分かりますが、今は信じてほしいとしか言えません。一橋家を信じてくれ!
そこで栄一は物産所を作ることにしました。そこで播磨の木綿を一括して売り買いするのです。今後、木綿を播磨の特産にするためには、できるだけ百姓から高く買取り、それをできるだけ安く売る必要がある〜栄一から話を聞かされた猪飼にはさっぱり理解できません。え?それでは儲けが出ぬではないか?🙄
栄一は、ここぞとばかりに持論を展開しました。物産所は儲けるところではない。百姓たちの「良いものを作ろう」という士気を高めるところだ。良いものを作れば良い値段で売れると分かれば、ますます良いものを作ろうと競い合う。その結果「播磨の木綿」の価値(ブランド)が確立される
。
「儲ける」ことには縁のなかった武士の猪飼はこれを理解できませんでした。それで栄一は論語を持ち出します。「富と貴きとは、是れ人の欲する所なり」〜仁をもって得た利でなくては意味をなさない。上に立つ者だけが儲けるなら、御用金を取り立てればいいだけだ。でもそれではどん詰まりになる。誰かが苦しみ不平を持てば、そこで流れが澱んでしまう
。
その様子をちょうど通りかかった慶喜が見ていました。ちょうど慶喜は「兵庫開港問題」という不毛な問題に頭を痛め、気鬱になっていたところで、それで猪飼は「話の長い栄一🐒」を慶喜に会わせてくれなかったのですけど、逆にこの「長い話」が慶喜に英気を与えてくれます💖。
銀札
栄一は慶喜に、年貢米と硝石についてはうまく進んでいるが、問題は播磨木綿だと報告しました。それで栄一は「売買の流れ」を良くするために、一橋の銀札(藩札)を作りたいと提案します。銀の切餅は持ち歩くのには重くて難儀するが、紙ならば軽くて気軽に多くの物を売り買いできる。が、いかんせん「紙」だから信用がない。これを「銭」だと思ってもらうためには信用が必要だ。しかるに一橋が責任を持って銀札を作り、それで木綿の売り買いをさせ、最後は値打ち通りの銀を払ってやれば、商人も百姓もこれを信用して、商いが活発に回るようになるはずだ。
これだけでも相当短くまとめたつもりですが、その長い長い口上のような話は慶喜の耳を素通りしたものの、その表情を見ているだけで慶喜は心が浮き立ったようですね🎶。それは彼の表情を見ていれば一目瞭然です👍。そなたは実におかしろい。是非ともその様子が見てみたい😏。
栄一は早速銀札作りに取り掛かりました。これが一橋の信用を決めるとあって、その要求は実に厳しく、決して妥協を許しません。まさかその栄一の顔が、数百年後に日本国のお札に載るとは夢にも思わなかったことでございましょう😁。
こうして出来上がった銀札を百姓や商人が使用し、最後はこれを一橋が本物の「銀」に交換しました。百姓たちは、本当に金になった、これで飯が食えると大喜びです。最初に栄一に食ってかかった百姓は人一倍たくさんの銀札を手にしてやってきました。栄一はそれをみて、たくさんの木綿を作ってくれてありがたいと礼を言います。百姓も、疑って悪かった、これからも任しておけ、と胸を叩いてくれました🍀。
"俺"らしい奉公
こうして一橋家の懐は瞬く間に潤いました。慶喜は、京のみならず江戸の渦中でもこれが評判となった、と嬉しそうに栄一を褒め称えます。それで栄一は勘定組頭に任命されました。渋沢篤太夫、よくやった👍。慶喜に褒められた栄一は胸がグルグルしたそうです😍。もっともっとお役に立たなければ!
一方の喜作も軍制所調役組頭に昇進したそうです。喜作はこの昇進に満足するも、栄一の「勘定組頭」には大いに不満でした。せっかく武士になったのに、また金勘定では百姓時代と変わらないと憤慨します。でも栄一は、これが俺には合っている、と答えました。それがまた喜作の癇に障ります。今、慶喜は、金のことより長州のことで苦しんでいる、自分はそんな慶喜のために命を捨てる覚悟でいると息巻きます。あろうことか、今では命を捨てて世に名を残したいと語った長七郎の気持ちがわかると宣いました💦。栄一は、死んだら何にもならないと反論しますが、それでも、ともに一橋家の役に立とうと喜作を送り出します😿。
ほか
これだけでも相当楽しかったのですが、他の点にもあっさり触れておきまするね🐒。
兵庫開港
日米修好通商条約が締結して7年が経過したと言うのに、いまだに日本は開国を先延ばししていました。ハリー・パークスは兵庫を開港させろと迫ります。アーネスト・サトウは、それには「勅許」が必要なのだと説明しました。パークスは、それなら幕府はすっ飛ばして直接朝廷と交渉しろと檄を飛ばします👊。
これを聞いた幕府では、いっそのこと勅許を得ずに開港しようと言い出しました😨。そこへ慶喜が乗り込んできて、とんでもない話だと一喝します💢。間に挟まれた家茂は身の置き所がなさそうで気の毒でしたね😿。
慶喜が勅許を賜りたいと孝明天皇に会いに行くと、公家たちはそれを批判し、朝廷を無視するよう語った幕臣を罷免しろと喚きました。その上、将軍は辞職しろと言い出します。慶喜は、それが薩摩の意見だと言うことを百も承知していました。それで慶喜は、これほど言っても勅許がもらえないとあれば、責任をとって切腹するしかないと語気を荒げます😠。また自分亡き後、その家臣が朝廷に対して兵を挙げることがなきにしもあらずだと脅しました。お覚悟を。
孝明天皇は人払を命じ、慶喜に本音を明かしました。将軍や幕府を憎んではいない。憎きはいまだに抵抗を続ける長州だ。外国のことは慶喜を信じて任せる🍀。
こうして孝明天皇はようやく勅許を出してくれました。これを知った川路は、ようやく苦労が報われたと喜びます。その一方で家茂は己の無能さを痛感し、将軍職を辞すると言い出しました😨。慶喜はこれを必死で説得します💦。その家茂も、これまでの心労が祟って、病に伏してしまうようです😿。
薩摩の暗躍
また長州の陰で、薩摩が暗躍しています。その代表が五代です。五代は西洋と武器の取引をして、薩長同盟を後押ししました。そこに岩倉具視も絡んでくるようですね。一方では大久保一蔵が春嶽の元を訪ね、もはや幕府を見限るべきだと主張しました。春嶽は「有能な慶喜」を頂点にして、幕府ではなく、全国の頭脳を集結させると言う大久保の考えは橋本左内の考えだったと振り返ります🍂。でもその橋本ももはやこの世におらず、幕府内で彼の考えを踏襲するものもおりません。
感想
来週はいよいよ慶喜が将軍になるようですね。でもそれは栄一にしてみれば絶対避けてほしかった😨。円四郎が生きていたら何て言うかな。また土方歳三も何やらまた絡んでくるようでしたね。続きが楽しみですね🎶。
拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、これは文句なしに楽しかったですね〜。栄一は実に「おかしろい」です(爆。また慶喜も実に楽しそうで和みました(笑。こん