青天を衝け あらすじと感想 第29話 栄一、改正する
大河ドラマ【青天を衝け】の第29話は「栄一、改正する」です。「明治維新」の一言で片付けてきたこの「改正」がこれほどワクワクする事業だったとは思いもよりませんでした😻。
またあらすじに行く前に、前回のエピソードに関して、いつもお世話になっている鷲谷城州さんからためになる記事を送っていただいたのでご紹介いたしまするね🌹。
『青天を衝け』第27回―「藩」はどうなったのか?
皆さんこんばんは。今回は令和3年の大河ドラマ『青天を衝け』第27回に関しての楽しむためのヒントを解説...
では以下、29話のネタバレです。
100年先の未来
新政府とは名ばかりで、明治2年が終わろうとしてもまだ薩摩だ長州だと内輪揉めをしていました👿。そのため制度も整わず、外国からは文句の言われ放題、金もない、ともはや「日本の危機」を迎えていたそうです😔。それを助けたのが徳川の幕臣=栄一だったというのが実に痛快でございましたね。幼い頃より父から「東照大権現様」の素晴らしさを教わってきた栄一は、目の前のことだけにこだわらず、100年先の未来を見据えて励まねばならぬ!と豪語します
。
栄一は、今ある大蔵省や民部省、外務省などの垣根を越えて「日本に必要な物事」を考え&決定&実行できる係が是非とも必要だと訴えました。人員は他の省との兼務に加え静岡藩から更なる人材を召し抱えることにします👍。100名を超える旧幕臣はこうして「新しき世」をまとめるためにこそ異国で学んできたのです。直参、舐めんなよ、この野郎。
大隈は「洋学通」なら佐賀も負けぬと息巻きますが、伊藤は、アメリカは「United State(合衆国)」というでっかい政府を開いたと例に出し、日本には「天子様」がいるというのに、未だに藩やら徳川やらに縛られて1つにまとまれないのが恥ずかしい、と加勢してくれました👌。味方を得た栄一は目を輝かせ、出自に関わらず、人心を一致させ、新しき日本を打ち立てねばならぬ!と声を大にします。そうじゃ、それにはわしら若いもんがやっちゃらんとな!!😁
頭の固い岩倉や大久保を説得するのは大隈に任せ、栄一は早速改正掛を設置しました🎶。
改正掛
そこにもまた頭の固い者たちがやってきます。特に酷かったのは玉乃世履(たまのよふみ〜高木渉、阪本洋二@私の家政夫ナギサさん)という長州出身者です。玉乃は、掛をまとめるのが「旧幕臣」だということへの不満を隠そうともしませんでした😡。栄一が大きなため息をついていたところに、頼もしい仲間がやってきます💜。杉浦と前島、そして赤松則良(上村海成〜楡野草太@半分、青い)です。
早速会議を始めると、皆口々に意見を言い始めました💢。租税に飛脚、殖産興業、戸籍に鉄道、電信とまさに喧喧囂囂でしたが、栄一はそれが嬉しくてならないようです😻。血洗島での番付エピソードを思い出しますね🌸。
でも玉乃はこの様子に苦虫を噛み潰したような顔をし、早速大隈に直談判に行きます😠。あんな「百姓上がり」の言うことは聞けない。これじゃあなんのために命懸けで幕府を倒したのか。あんな男の下では働けない!😡
そこへ栄一が入ってきて、早速まとめた意見を報告しました。まずは藩札を調査するのが先決だ。それから全国の測量をする。栄一は、幕府が天保に作った国の絵図を基に「地図」を改正するつもりなのです。それと同時に租税の勘定帳も統一し、東京横浜間に鉄道を通すための測量も始めなければならない。
時が足りねえ!
新規事業
特に目立って取り上げられていたのが「生糸の生産」と「郵便事業」です。
生糸の生産
大隈はフランスから、国産品随一の生糸の質が悪いとクレームをつけられたらしいのですが、そもそも生糸はどうやって製造するのか、あれは化学か工学か?と悩んでいました🤔。杉浦も「白い虫を鍋で煮る」とか言い出します🙄。栄一は「何を言っておるのか?!」とふたりを一刀両断にしました🤣。ふたりとも「お蚕様」を育てたことがないのか!?😡
も〜そこからは栄一の独壇場でした🤣。というより、いつも独壇場ではあるんだけど、この時は他に知る者もいなかったので、皆口をぽかんと開けてその説明に聞き入ります😐。生糸の質が悪いのは「桑の葉」の質が悪いからだと言い切った栄一に、大隈は「養蚕事業」をすべて一任しました👍。
それがまた新たな人材の登用につながります。惇忠です❣️。惇忠は今、生糸の生産性を高めようと試行錯誤していました。著書もしたためたそうです。それを知った栄一は惇忠を新政府に誘います🎶。が、惇忠は「新政府は平九郎の仇💀」と耳を貸しませんでした。栄一は、俺たちだって異人を焼き殺そうとした、戦は人を狂わせる、と反論します。もう侍の世はごめんだ。これからは壊すのでは無く作るんだ。俺は、この国を救うためならなんだってやる。
惇忠もついに分かってくれました。そしてその惇忠の参加をきっかけに、玉乃も心を開いてくれます🎉。これまでずっと栄一の働きぶりを見てきて、ようやくその才能と努力を評価してくれたのです👌。
郵便事業
前島も問題提起します。政府が飛脚問屋に対して払った「通信費」は月に1500両。でも前島の構想では、同じ金額で東京から京都、さらに大阪までの区間に毎日定刻に各1便の飛脚便を仕立てることができるそうです。これに一般の通信も取り扱えばその送達料が得られるため、その1500両はそのまま他に回すことができる💝。
こうして郵便は国家事業となりました。郵便という言葉が決まったのもこの時だそうです。1870年から郵政が民営化された2007年まで、実に140年間近くも続いたのですね。また郵便といえば前島密だと思っていましたが、杉浦もそうだったのですね。前島が「飛脚」を基にして作り上げた郵便制度を完成させたのが杉浦だったのだそうです。
その郵便制度を使って栄一は慶喜に手紙を出します💌。この郵便をはじめとし、日本を新しく生まれ変わらせるために粉骨砕身してまいります!慶喜の顔にうっすら笑みが浮かびました🍀。
火種
それでも大久保利通は「旧幕臣の活躍」が面白くないようで、改正掛を潰しにかかります👿。最初に大隈が民部省から追い出されました😨。でも代わりに井上馨(福士誠治〜真田貴弥@先に生まれただけの僕)が上司になってくれたのは頼もしかったですね👍。
栄一は「上を通さずに勝手に決めるやり方」を批判する大久保に、断固食ってかかりました💢。新政府に金がないのは確かで、このままでは「建武の中興」の二の舞になりかねない。我らの役目は新政府の懐を守ること〜そのために粉骨砕身しておるのでございます!😠
新政府が途中で潰れかねないと憂えていたのは岩倉も同じだったようで、こちらは西郷のことを気にしていました💦。旧幕臣への文句ばかりを連ねる大久保に、薩摩は薩摩の中でも揉めていると嫌味を言います。岩倉は大久保とともに西郷を説得に行くようですが、どうやら西郷は「戦」が足りぬと主張しているようで😨。
"お殿様"
栄一は「租税守」として立派な屋敷を与えられました。うたは大いに喜びますが、千代から「驕ってはならぬ」と叱られます👍。栄一の「出世」を喜んだのはでもうたのみならず、市郎右衛門も同様でした🌹。市郎右衛門はゑいとともに屋敷を訪ねてきて、これからは栄一を「お殿様」と呼ぶ、と断言します😂。でも栄一に揶揄われるとすぐにボロが出ちゃうのには笑っちゃいましたが。お前に剛情呼ばわりされてたまるかっ!😡 はっ!😨
泊まるよう勧められたのも断って、ゑいとふたりで月を見ながら歩くふたりがまた良かったですね🌸。ふたりともどんなに安心したことか。
感想
その父との別れが近づいているようです😿。でも一方では五代とも再会してそれがまた新たな道につながるようですし、来週の放送もめちゃ楽しみですね❣️。
拍手コメントをありがとうございます♪
Fさん、いつもありがとうございます(^^)/。
そうそう、鷲谷さんは歴史にお詳しいのでいつも勉強になります^^。
ドラマもめっちゃ面白かったですね〜。ふふ、伊藤博文がまたイケメンで。そのうち歌い出しそうでニヤニヤしてます(爆。
それで思い出したんですけどね、今年の夏の甲子園大会で、開会式に山崎育三郎さんが呼ばれましてね、「栄冠は君に輝く」を熱唱したんですのよ。ちなみに普段はやりません。も〜アタイは一人で大喜びでした( *´艸`)。こん