青天を衝け ネタバレと感想 第3話 「栄一、仕事始め」はよかったなあ
大河ドラマ【青天を衝け】の第3話は「栄一、仕事始め」です。これはまた実に面白かったですね~。まだ3話目なのに、栄一の賢さが誇らしくて、つい母の気分で見ちゃいましたわ
。そうそう、あのゑいがまた実に素敵なんだす
。
以下早速ネタバレです。
すくもづくり
血洗島村はすくもづくりのシーズンを迎えました。すくもとは藍の染料を指すそうで、刈り取った藍の葉に水を掛けながら発酵させて作るのだそうです。と一口で言っても、実際の作業はかなりの重労働でした。大人の作男たちが額に汗して働く中、栄一も褌一丁で手伝います。
このすくもを丸めたのが「藍玉」です。当時「藍」は阿波が主流だったらしいのですが、市郎右衛門はその阿波藍に負けぬ「武州藍」を作ろうと尽力していたのだそうです。竿に干した藍染の布が風にはためくのがまた美しかったですね~。
江戸へ
市郎右衛門は約束通り、栄一を江戸に連れて行ってくれました。栄一は、そのあまりのにぎやかさに江戸はたまたま今日が祭りだったのか!と声を上げたほどです。
その賑わいを己の目で確かめた栄一は、江戸は商人が中心で、武士は脇役のようだとはしゃぎました。武士が威張り散らしている血洗島村とは大違いだと嬉しかったのです。それに、その商店の暖簾が皆「藍染」なのも誇らしくて、心が浮き立ちましたよね
。実際はそのほとんどが阿波藍だったらしいですが
。
が、そこへ通りかかった武士が因縁をつけてきました。それが平岡円四郎です。後に栄一を慶喜に会わせてくれる人物なのですが、その時は二人とも知る由もありません。市郎右衛門は、事を荒立てないように、栄一を連れて脱兎のごとく逃げ出しました
。でも平岡の妻=やす(木村佳乃~梶山薫@アライブ)は栄一の言うとおりだと揶揄していましたね。
この平岡はその後、斉昭の腹心=藤田東湖(渡辺いっけい~矢藤太@そろばん侍)の肝煎りで慶喜の小姓に推挙されることになります。べらんめえでちゃきちゃきの江戸っ子の平岡と、能面のような慶喜のやりとりも、今後の見どころの1つになりそうですね
。
ペリー来航の余波
江戸
ペリーの黒船が江戸にやってきたのはそれから3カ月後のことだったそうです。黒船は蒸気船で煙を上げていたため、人々は皆これを「火事」だと思ったそうです。当時病で臥せっていた将軍家慶は慶喜を呼び、今後は何事においても斉昭の力を借りるよう命じました。
一方でそのペリーからの国書には、食料や燃料などを調達したいから開港してほしいとの依頼が綴られていました。でも幕府は、将軍が病気療養中なため、返答はできぬと回答したのだそうです。するとペリーは、翌年返事を聞きに来ると言って帰国しました。それから10日後に家慶は亡くなったそうです。
老中の阿部正弘は、来年ペリーが来るまでに幕府の対応を決めておかねばならぬと皆から意見を募りました。その中には福井藩の松平慶永=春嶽(要潤~樫野木聡@僕らは奇跡でできている)の顔も見えましたね。隠居中の斉昭を海防参与の地位に付けたことから、阿部の心中は決まっていたように思えますが、肝心の慶喜は「父の傀儡」になることを嫌って非協力的でした
。
血洗島村
ペリーの来航は、江戸から遠く離れた血洗島村にも影響を及ぼしました。かつて岡部で捕らえられた罪人=高島秋帆が免罪となり、江戸に呼び戻されることになったのだそうです。栄一の祖父の宗助曰く、高島は長崎で私財を投じて西洋式の大砲を作っていたのだそうです。今回は長崎でもロシアから通商を求められたために、阿部が高島を呼ぶことにしたらしい
。
それがかつて牢にいた男だと知った栄一は、思わず前に進み出ました。役人たちは栄一を無礼だと咎めましたが、高島は栄一を覚えていてこれを止めてくれます。あの時絶望していた高島は、栄一のあの一言に力をもらい、なんとか今まで生き延びて来れたのだそうです
。
私はこの先、残された時間のすべてを日の本のために捧げるつもりだ。お前も励めよ。
今度は高島の一言が栄一に勇気と希望を与えます。
虫害
血洗島村の藍畑で藍が虫に食われていたことが判明しました。急いで無事な葉を刈り取りますが、これでは到底足りません。そこで市郎右衛門は信州や上州に藍の葉を買い付けに行くことにしました。まずは上州に向かうという父に栄一は、なら自分が信州へ行く、と申し出ます。でも市郎右衛門は「子どもの使い」では務まらぬ仕事だと許してくれませんでした
。まだ栄一に目利きは無理だと思っていたようなのです
。
でももし先を越されて信州の藍が売れてしまったら!?
栄一はいてもたってもいられませんでした。市郎右衛門が出発した後、懸命にゑいに食い下がります。子どもの頃からずっととっさまのやることを見て学んできた。なんとしてもとっさまのため、村のみんなのために役に立ちたいんだ!!
姉のなかは栄一を馬鹿にしましたが、ゑいは栄一を信じてくれました。ゑいの心が栄一に任せろと言ってきかなかったそうです
。
栄一は母の信頼を胸に信州に向かいました。藍畑では、最初、子どもだと思って相手にされませんでしたが、栄一は、勝手に畑を見て回り、その問題をズバリ指摘していきます
。人々はその正確な指摘に舌を巻きました
。それで皆こぞってそれぞれの藍を持ち寄ってきます
。
栄一はそれらを丁寧に目利きしながら、適正価格を付けていきました。時に品質が十分でないものも、来年への投資を兼ねて、高めの代金を支払います。肥料が少ないために品質が落ちているなら、その肥料代さえ賄えれば来年は良いものができるはずだと見越してのことです
。その代わり、来年も必ずうちに売ってくださいね
。
栄一から話を聞いた市郎右衛門は、その手腕を大いに評価しました。よくやった。それでその後はともに藍を買い付けに行くことを許可します。栄一は父に認められて本当に嬉しそうでした
。
学問のめざめ
栄一が思いを寄せている従妹の千代も成長し、兄弟たちと同じように学問がしたいと言い出しました。最初はおなごに学問は不要などと断った惇忠も、千代の言い分はもっともだと反省します。おなごとて人。人としてものの「ことわり」を少しでも知っておきたいと思うことのどこが悪いのか
。
感想
いや~栄一を見ているだけでこちらも浮き浮きした気分になれます。それと好対照なのが慶喜ですよね~
。このふたりの出会いは互いにどんな化学反応をもたらすのか、今から楽しみでなりませぬ
。
これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編
拍手コメントをありがとうございます♪
Fさ~ん、これもご覧になっていましたか!(^^)/
ですよね~( *´艸`)。このドラマ、めっちゃ楽しいですよね(≧∇≦)。
あはは~いとこさんも栄一と同じ気持ちだったのですね~きっと。確かに東京は活気がありますものね。アタイは若い頃東京で働いて(遊んで?笑)いたのだけれど、今は行くだけで、いや、行くと思っただけで疲れそうですよ(^-^;。
1年間たっぷり楽しめそうで嬉しいですね~。ぜひまたお付き合いくださいませね(^_-)。こん