青天を衝け ネタバレと感想 第4話 番付表はよかった
大河ドラマ【青天を衝け】の第4話は「栄一、怒る」です。これがまたとっても楽しかったですね~。栄一の「番付表」も良かったし、慶喜と円四郎の絡みもめっちゃ楽しかった
。以下早速ネタバレです
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鎖国への疑問
栄一は、今、商売に夢中です。どうやったら良い藍が採れるのか、どうしたら百姓たちや渋沢の家が儲けられるのか、阿波に負けない藍を作る方法はないか、暇さえあれば思いを巡らしています
。
惇忠はそんな栄一に、浜田弥兵衛の本が手に入ったから、暇なときに読めばいいと勧めました。早速借りに行った栄一はふと、この弥兵衛のようにかつてはたくさんの日本人が海外でも商いをしていたのに、今はどうして鎖国をしているのか、との疑問を抱きます。
惇忠は、今から300年ほど前、日本がまだ混乱していた頃、「伴天連による布教」が日本の魂を乗っ取ろうとしたからだと答えました。たとえ異国と交わっても、日本古来の誇りを失ってはいけないと教えます。栄一もまた、日本男児として誇り高くあるべきだと誓いました。
お小姓
平岡円四郎は、いまだに「若造のお小姓なんぞ嫌だ」と不満に思っていました。その慶喜はそんな円四郎に「諍臣」(そうしん≒直言の臣)になってほしいと頼みます
。円四郎が意外な言葉に驚いていると、ほかの家臣から早く食事の支度をするよう命じられました。
支度と言っても調理するわけではなく、飯をよそうだけなのですが、いつも妻によそってもらっている円四郎は、その見よう見まねでてんこ盛りにします。慶喜は呆れて、本当に給仕の仕方を知らないか、それともこの仕事に不満があるのか、と尋ねました。
円四郎は、不満があることはあるが、それよりも自分は下町に住む旗本の四男坊なため、風流な役目は似合わないのだと本音を打ち明けます。すると慶喜は、そうか、と語り、家で飯は食わぬのか?と尋ねました。円四郎が飯をよそうのは妻だからその真似をしたのだと答えると、自ら進んで給仕の仕方を教えます。
円四郎が納得がいったらしいのを見た慶喜は、そうか、よかった、と語り、自分のお椀から飯粒を少し取って「農人形」にお供えしました。慶喜は斉昭から「コメの一粒一粒は民の辛苦なのだから、食事のたびにこれを忘れぬように」と教わったのだそうです
。熱心にその人形に手を合わせる姿に、円四郎は心から惚れこんでしまいました
。その惚れっぷりには妻のやすも焼きもちを焼くほどです
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藍の番付
一方の血洗島村では、渋沢家が付き合いのある藍農家を招いて宴会を開くことになりました。今年は不作だった割に上々の売り上げがあったのだそうです。栄一は是非この宴会を仕切らせてほしいと名乗り出ました。思いついたことがあるんだ
。
なんと栄一は、その宴会での席順を藍の出来によって決めました。相撲の番付のように「大関」から「前頭」まで格付けをしたのです。最も出来が良い藍葉を育てた若手の権兵衛(永野宗典~木嶋涼太@知らなくてイイこと)を「大関」に任命しました。権兵衛は、市郎右衛門から肥料をケチるなと言われていたのを守って〆粕を多く与えたのが奏功したそうです。いつもは上座に座って皆から敬われている角兵衛(渡辺哲~黒松の権蔵@ぬけまいる)は一番下の「前頭」でした。
栄一は、努力は必ず実ると言い、みんなで切磋琢磨して武州藍を日本一にするという市郎右衛門の望みを叶えようと檄を飛ばします。
が、角兵衛の仏頂面を見た宗助は、くだらないことをする、と栄一を叱って番付表を破きました。でもその角兵衛自身は権兵衛に近づき、どこで〆粕を買ったのか、と尋ねます
。来年こそはわしが一番良い藍を作って大関になる!!栄一、面白れえじゃねえか!
これで皆が大いに盛り上がりました。栄一は昔から変わったヤツだが、目は確かだ
。
ペリー2度目の来航
ついにペリーが二度目の来航をしました。江戸には砲台が設けられています。ペリーは日本が開国する気はないのかと気色ばみました。一方の幕府では、井伊直弼らが開国を主張しますが、斉昭は猛反対です。高島秋帆は外国との貿易は日本にも利があると語ったそうです。阿部は迷った挙句、日米和親条約を締結しました。
長七郎からこの知らせを聞いた惇忠は、夷敵は打ち払わねばならぬ!と豪語します。われら百姓も何ができるか考えねばならんっ!!
理不尽な御用金
栄一は、市郎右衛門の名代で岡部の陣屋に出かけることになりました。市郎右衛門や宗助からは武家の言うことを聞いてはいそうですかと頭を下げていればいいと教え込まれますが、栄一にそんなことはできません。何せ利根は500両もの金を差し出せと命じたのです
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栄一は誰に何を言われても「名代で来たから即答はできぬ。持ち帰って市郎右衛門と相談する」の一点張りでした。それで宗助が身を挺して栄一を庇います。私から厳しく言い渡しますから!!
帰宅した栄一は、500両という金が百姓にとってどれほどのものか、お武家はちっともわかっていないと怒りました。藍葉を百姓からかご1つ約30文で買い取り、百姓はその金で生計を立て、俺たちはその葉で人足を雇って藍玉を作り、それを1つ1両ちょっとで紺屋に売る。女子衆が育てているお蚕様は、ひと月寝ずに繭を取って、一掴みがせいぜい1文だ。それを安易に500両とはひどすぎる!500両という金は、決して、名代の俺がへえへえと承知してよい金ではないと俺は思う
。
栄一は、百姓を守る武家に尽くすのは道理だが、年貢とは別に御用金を、しかも暇なし命じてくるのはどのような道理なのか、と憤りを隠せません。(守ってもくれない武家に尽くす必要があるのか?
)
栄一は、せめてもの復讐に、500両の金の中に小銭をたくさん入れました。それで利根に「金のありがたみ」を分からせようとしたのです。でも、利根はその話を聞かず、中身すら確認しませんでした。栄一は雨の中で呆然とします
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感想
父母が顔を見せると喜ぶというまだ幼さの残る慶喜が、ちゃんと農家の苦労に感謝しているのがまた素晴らしかったですよね。彼ならば栄一の無念を理解してくれるはずですね。春嶽も慶喜を大いに買っていたようです。続きもとっても楽しみですね
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