青天を衝け ネタバレと感想 第8話 慶喜、吠える

大河ドラマ【青天を衝け】の第8話は「栄一の祝言」ですが、おばさん的には、これまでずっと物静かだった慶喜が、今回初めて声を荒げたシーンがより印象に残ったので、勝手に変えさせていただきました。斉昭のようにいつもぎゃんぎゃん怒鳴っているとその迫力も薄れますが、いつも静かな人の一発はずしんと心に響きまするね

またあらすじ行く前にお知らせがあります。NHKBSプレミアムの「英雄たちの選択」という番組で、今週は渋沢栄一さんを特集するそうです4/7(水)の午後8時からの放送です。ある意味ネタバレにはなってしまいますが、ドラマをより深く味わうためにはもってこいですよね

以下ネタバレのあらすじです。まずは「祝言」の方から参りましょうかneko_onpu

血洗島村で

千代とともに

栄一は、惇忠と山に登った際に味わった情熱を千代に語り聞かせました

険しい山を越えないと見えない景色がある。青い青い空だ。藍の青とも谷の水野青とも違う青にこぶしを突き上げて立った時、俺は俺の道が開けた気がした。俺は百姓として藍を作ると同時に、大いに戦ってこの世を変えたい。おれはその道をお千代とともに進みてえ一緒に歩んでくれ

決闘

千代は栄一の突然の求婚に驚き恥じらいながらも喜んで承諾し、熱っぽく夢を語る栄一の話に耳を傾けていました。と、そこへ喜作が乗り込んできます。長七郎からの文に、千代と結婚するために戦う相手は長七郎ではなく栄一だと明記してあったのだそうです。さすがに鈍い長七郎も気づきますよね。栄一も千代を好いていたのか!

こうして千代を巡って決闘が始まりました。そこへ喜作を見初めたというよし(成海璃子~小夏@昭和元禄落語心中)も応援に駆けつけてきます。喜作さん、気張って!喜作さん、がんばれ!

一方では千代も、こちらは栄一を応援しました栄一さん、負けないで!。これまた喜作には打撃ですが、勝負は喜作が勝ちます。ちょうど惇忠がやってきて、喜作の勝利を宣言しました。ここでこの惇忠だけが、状況をまったく分かっていません

勝ちを譲る

でも喜作は栄一に潔く勝ち=千代を譲りました。栄一を弟分と呼び、まだまだ不出来だから、千代のようなしっかり者の女房が必要だと諦めてくれます。惇忠は驚いて千代の気持ちを尋ねました。もちろん千代に異存のあるはずありません。惇忠は初めてふたりの気持ちに気づきます。なんだ、お前たち、思い合っていたのか

祝言

喜作とおよし

一部始終を見ていたおよしは、早々に引き上げていった喜作の後を追って(たぶん)握り飯を差し出しました。喜作は、それが自分を見初めたおよしだと知ると、満更でもない笑顔を浮かべてこれを受け取ります。こうして二人はまもなく祝言を挙げたそうです

栄一と千代

その年の冬、千代は中の家の渋沢家に嫁ぎました。さすがに養蚕業が盛んなだけあって、正絹の白無垢が千代の美しさを一層引き立てておりましたね。親戚から近所の人から大勢が集まって、それはそれはにぎやかな宴が催されたようです

幕府で

大老・井伊直弼

家康が説明してくれたように、井伊直弼の先祖は「赤備え」で有名なあの井伊直政です。おんな城主直虎では菅田将暉さんが演じられましたっけね。その子孫の直弼は西洋事情に詳しくなく、茶花に興じていたことから「茶花ポン」などというあだ名が付けられていたのだそう

この決定には、てっきり自分が指名されると思っていた春嶽をはじめ、皆が呆然としましたが、その直弼を推した家定の言葉はゼッタイです。家定は慶喜ではなく、慶福(よしとみ~後の家茂)がふさわしいと明言しました。反対する堀田正睦には、主君の命に背いてはならぬと檄を飛ばします。皆で紀州様(慶福)を盛り立てていこうではないか!

直弼の誤算

違勅

これを機に一橋派への弾圧が始まりました。慶喜を世継ぎにと建白した川路聖謨は閑職に追いやられます。その結果、ハリスとの交渉を任されていた岩瀬忠震(ただなり~川口覚、安坂長七郎@蛍草)は、天皇や朝廷の意見を無視し、日米修好通商条約に調印してしまいました。これは明らかな「違勅」です。しかも直弼はこれを朝廷に文で知らせました

これを聞いた斉昭は烈火の如く怒り出し、違勅を犯した直弼を排除して、越前の春嶽を大老に迎えようと檄を飛ばします。円四郎からこの話を聞いた慶喜も、直弼が天皇をないがしろにしたと気色ばみました。大老にすぐにここに参れと伝えよ!父より先に話がしたいのだっ!!井伊をこれへ!

慶喜が声を荒げたからにはよほどの重大事に違いないと、円四郎はすぐに江戸城へ駆けつけました。が、直弼は逆に慶喜に来るよう伝えさせます。慶喜など斉昭の傀儡だから取るに足りぬと考えていたのです

慶喜

それもまた直弼の誤算でした。まずは慶喜の凛とした佇まいに圧倒された直弼は、その後の淀みない正論に打ち負かされて、ただただ恐縮して見せます。直弼が確信犯だと知った慶喜はついに怒鳴りつけました

天子様のご叡慮に反し、それをまた奉書(文)のみにて今日に伝えるとは何事かっ!朝廷を軽んじるにもほどがあるぞっ!!天子様をなんと心得る!

立ち上がって詰め寄る慶喜の迫力に、直弼は、今度こそひれ伏して本当に恐縮しました。どうかどうか、幾重にもお許しくださいませ

慶喜は怒りを鎮め、慶喜に謝ることはない、すべては徳川のためだと言い聞かせます。直弼はハッとしたように顔を挙げます。慶喜は引き続き世継ぎについて尋ねました。もはや慶福(磯村勇斗~目黒元気@ケイジとケンジ)を世継ぎにと決めていた直弼は、またしても、ただひたすら恐れ入るしかありません恐れ入り奉りまする。賢い慶喜はそれで、自分は候補から外されて慶福に決まったのだと察しました

それは大慶至極ではないか。私もこれで安堵した

慶喜は江戸城に来てすぐに慶福に遭遇し、良い印象を得ていたのだそうです。まだ幼いところはそなたが大老として支えればよい

そうは言いながらも、慶喜の心のどこかには、これを寂しく思う気持ちもあったようです

弾圧

一方の直弼はこれで言質を取ったとばかりに意気込み、翌日、春嶽や斉昭らに、世継ぎは慶福に決まったと宣言しました。その翌日、今度は家定が慶福を世継ぎに指名します。その後すぐに臥せった家定は直弼に、春嶽や斉昭、そして慶喜を処分するよう命じました

直弼はその命令に従い、斉昭を謹慎に、春嶽は隠居と謹慎、慶喜と兄の慶篤には登城禁止を申し渡します。春嶽は、推挙されただけの慶喜に罪はないと不当を訴えましたが、直弼は聞く耳を持ちません。慶喜は目を真っ赤にして唇を噛み締めていました。家定はその翌日逝去したそうです。

これが「安政の大獄」の始まりでした。円四郎は、春嶽の臣下の橋本左内(小池徹平~松尾公平@大恋愛)に協力を呼びかけます。井伊の赤鬼を退治するぞ!

余波

水戸のご老公らが処罰されたという噂は、攘夷の志士たちの間にも急速に広まりました赤鬼を退治せよっ! この時訥庵は既に長七郎を刺客にと考えていたようですね

その長七郎は、おそらくは死を覚悟して、妹千代の婚礼に戻ってきたようです

感想

やはり幕末物はワクワクしますね~。続きもとっても楽しみです

NHK大河ドラマ「青天を衝け」完全ガイドブック (TVガイドMOOK 61号)

これまでに視聴した日本のドラマの視聴リストはこちらです: 視聴ドラマ一覧~日本ドラマ編

関連記事
 1

COMMENTS

こん
Fさんへ
2021/04/06 (Tue) 08:20

拍手コメントをありがとうございます♪

Fさん、こんにちは~(^^)/。

んね~青天を衝けはなかなか面白いですよね~。
私は群像劇が好きなんですよね。でもってこれはまさにそのタイプ( *´艸`)。どんな端役にもドラマがありそうで(童路とかね)、あれこれ妄想してワクワクしてきます。

特別番組も面白そうですよね。今から楽しみですね~!(^^)!。こん

青天を衝け