鎌倉殿の13人 ネタバレと感想 第17話 悪運ここに極まれり
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三谷幸喜さん脚本のNHK大河ドラマ、【鎌倉殿の13人】の17話は「助命と宿命」です。これはまた陰惨な、そして鬱々としたエピソードでございましたね〜😔。ここで一気に救いようがなくなった、もとい、「救い」が無くなりました。以下早速ネタバレです。
暗殺命令
冷酷無比な頼朝は義時に「義高を殺せ」と命じました。義時はもちろん反対ですが、もはや頼朝に逆らっては生きていけないと時政からも重々言い含められています。でも政子はこの決定に納得できず、頼朝に直談判に行きました。頼朝は、自分が父を殺された時も今の義高同様幼かったが、その恨みは20年経った今も忘れていない、それは義高も同じで、いつかきっと頼朝を殺しにくる、と反論します。そしてその恨みは万寿に降りかかると政子を脅しました😈。その根を今断ち切っておかねばならぬ!😤
それでも政子は承服しませんでした。義高をこっそり伊豆山権現に匿ってもらうことにします。でも義高本人は、頼朝の言うことは正しいと認めました。彼は頼朝や義時を心の底から恨んでいたのです。
悪運ここに極まる
そこへ、武田信義が嫡男の一条忠頼(前原滉〜早川トオル@俺の家の話)を連れて御所を訪ねてきました。此度の戦に参加した忠頼に恩賞がなかった不平を言いにきたのです。それでなくても「源氏の頭領は自分だ」と思っている信義は、この辺でなんとか頼朝を失脚させたいと願っていたところに、この義高の幽閉が耳に入ってきました💀。
一方その頃、和田の小太郎は、5人がかりで巴を捕まえて屋敷に連れてきていました。巴は義時に会いたいと願い出て、義仲からの手紙を義高に届けます。義仲は息子に、決して頼朝を恨むでない、これ以上源氏同士で争うな、と重々言い含めていたのだそうです。義仲亡き後、平家討伐を果たせるのは頼朝しかいない。義高は生きて源氏の悲願成就を見届けてほしい。
あらためて義仲の偉大さを思い知った義高は、政子の案を受け入れました。
その直後に信義と忠頼が義高を訪ねてきます😈。信義は、一緒に頼朝を倒そうと義高を誘いました。が、義高はキッパリ断りました。でもこの「密会」が疑り深い頼朝に知られてしまいます。コイツは自分が常に邪なことばかり考えているので、他人もそうだと信じて疑わんのですわ😠。
一層警戒が厳しくなった中、政子は義高を女装させて外へ連れ出しました。これには「義時に借りのある義村」も協力します。何せ義時は、義村の子と自分の子の区別がつかず、八重の顰蹙を買っていたのです💦。いや、赤ん坊は皆同じような顔してますしね。また頼朝の腹心である安達盛長(野添義弘〜宮田笙兵衛@蛍草~菜々の剣)も目を瞑ってくれました💕。盛長は、広常の処刑以来、御家人たちの気持ちが頼朝から離れてしまったのを心底憂えていたのです。
義時は、小太郎とその元天敵の畠山の次郎ですら、心根のまっすぐな義高を殺すのは忍びない、とこぼしているところへ行って、義高を助けようと思っていることを打ち明けました。ふたりには、わざと義高のいない彼の故郷近くを捜索させて時を稼いでほしいと頼みます。ふたりとも喜んで引き受けてくれました。ああそれなのに😭。
なんと義高が逃げ出しました😱。義高は、義仲を殺した張本人の頼朝はもとより、義仲を助けると言っては何もしてくれなかった義時をも恨んでおり、今回もまた義高を助けると言って連れ出しておき、政子の目の届かぬところで殺すつもりなのではないかと疑心暗鬼に駆られたのだそうです😵。そんな義高を、功を焦った藤内光澄(長尾卓磨〜竹田高正@おんな城主直虎)がいち早く見つけて殺してしまいました。
その頃政子は大姫を連れてもう一度頼朝に義高の助命を願い出ていたのですけどね〜😔。悪魔のような頼朝も、さすがに愛娘が目の前で「義高を殺したら自分も死ぬ」と喉に短剣を突きつけるのを見ては、殺害を断念せざるを得なかったのですが。政子は夫が信じられず、口約束だけのみならず、しっかり念書まで書かせましたが、もう間に合いませんでした😭。
報告を受けた頼朝はこれは天命ぞ!と叫びますが😠、政子は光澄を断じて許さない💢!と憤慨します。頼朝はこの言葉に救われました👎。他でもないその頼朝の命に従っただけの光澄は密かに山中に連れて行かれて惨殺されてしまいます😱。実際に刀を振り下ろしたのは、鎌倉で一旗あげようとやってきた、八重の従兄弟の工藤祐経(坪倉由幸〜鶴市@剣樹抄〜光圀公と俺〜)です。祐経はでもこの鎌倉のありように畏れをなして出ていったようですね。
殺せと命じた覚えはないと恐れ慄く政子に義時は、もはや昔の我らではない、自分の発した言葉には責任を持たねばならぬ、と涙を浮かべて忠告しました。
また一条忠頼も、義高をそそのかして頼朝に謀反をたくらんだとして殺されてしまいます。信義は、そんなつもりは毛頭なかった、と嘆きますが、そうではないことは明らかです。これまでなら、なんとかごまかせてきたものが、これも政子の場合と同じなのです💀。
破滅の足音
法皇は、義経の働きを大層気に入り、検非違使に任命しました。最初は断った義経も、ようやく認められたとすっかりご機嫌です😍。これが頼朝の勘気に触れるだろうことは火を見るよりも明らかで😨。