鎌倉殿の13人 ネタバレと感想 第18話 壇ノ浦で舞った男
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三谷幸喜さん脚本のNHK大河ドラマ、【鎌倉殿の13人】の18話は「壇ノ浦で舞った男」です。今回のエピソードを見て、つくづく、戦争というものは勝っても負けても悲劇だと改めて痛感いたしました😔。以下早速ネタバレです。
腹が減っては・・・
平家討伐に向かった鎌倉軍は、義経と範頼がそれぞれ率いる二手に分かれて平家を追い詰める作戦を取りました。義経は四国から追い、範頼は九州で待ち伏せするはずでしたが、義経が悪天候で動けずにいたため、範頼たちは周防で足止めを食らってしまいます。彼らに届くはずの兵糧が沖で平家に奪われてしまうからです。
腹を減らした小太郎は文字通り「腹が減っては戦はできぬ!😡もう鎌倉へ引き上げよう!」などと言い出しました。「真面目なカバ」(=範頼)はそんな小太郎をなだめ、自ら魚釣り(=食料調達)に出かけようとします💦。
そこでようやく吉報が入りました。義時が義村に命じ、九州の平家と戦っていた豊後の水軍と交渉させたのです。義時の思惑はぴたりと当たり、豊後の緒方一族は船を貸してくれました。敵の敵は味方でござるね😎。
獅子奮迅の働き
一方の義経は、嵐では船は出せぬと言い張る坂東武者を「腰抜け&バカ💢」呼ばわりし、自分の手勢だけで船を出しました。畠山の次郎は、あれだけの武人を失うのは惜しいと反対しましたが、最初は同じように反対したものの最後は理解を示して送り届けた景時は、命を落とせばそこまでの人間だったと答えます。九郎義経が神に選ばれた男なら、必ず成し遂げる。その言葉通り、義経はまさに「戦の申し子」でした。なんとたった5隻の舟で平家を蹴散らしたのだそうです😵。
報告を受けた鎌倉では、皆が義経の活躍を讃える仲、唯一頼朝だけは不快感をあらわにしました🐵。このままでは次の鎌倉殿は自分だと言い出すやもしれぬ😤。頼朝は早速使いを出し、義経をこれ以上戦に出すなと命じました。景時を大将に任じてきたのです。
そうしたい気持ちは山々なれど、それでは勝てぬ=自分の実力が義経には遠く及ばないと悟っている景時は、皆が頼朝の命令に反対しやすいように、義経と一芝居打つことにしました。義経を馬鹿にして挑発し、次郎たちが義経の肩を持つよう仕向けたのです😈。案の定、次郎も、そして比企も、義経が大将を続行するべきだと主張しました。単純な義経は、自分を一番わかってくれるのは景時だと感動します😔。
その後、義経はまた「禁じ手」を思いつきました。船の漕ぎ手を攻撃しろと命じたのです。当時、漕ぎ手は兵ではないから殺してはいけないという暗黙の了解があったらしいのですが、義経はまったく意に介しませんでした。世間の笑いものになると言われても、笑わせておけ!とのたまいます。それでも他の兵たちが矢を射ることができずにいると、自ら矢を放って漕ぎ手を射殺しました😱。
もはやこれまでと覚悟をした平家軍では、三種の神器や幼き安徳天皇が二位尼たちに抱かれて次々と海の藻屑と消えていきます😭。さすがの義経もこれには度肝を抜かれました。嘘だろ?!やめろ!!😨
義時は、平家を倒す本来の目的は、無辜の民が幸せに暮らせるようにという願いからだったはずが、今はその無辜の民(漕ぎ手)を殺してしまった、そんな勝利に意味などあるのだろうかと苦悩していました。その気持ちを察した義経は、漕ぎ手を手厚く葬るよう命じ、今後の自分の身の振り方への不安を口にします。兄の頼朝が自分を疎ましく思っていると察していたからです。戦しか能のない自分は今後誰と戦えば良いのか?😔
案の定、この報告を受けた頼朝の口から出た言葉は義経への不満でした。三種の神器と天皇を救えなかったのでは、勝ったとは言えん😡!!その一方で政子にだけは「九郎がついにやってくれた」と感慨深げに語っています。この辺はあれですかね〜弟への愛情はあるけど、それよりも周囲からの評価が気になるということなのか👎。
両雄並び立たず
景時は一足先に鎌倉へ戻り、義経の獅子奮迅の働きを頼朝に伝えました😈。世間では「平家の後は義経だ」と噂されていると聞いた頼朝は途端に不機嫌になります😡。すぐに呼び戻せ!💢
ところが義経は検非違使に任命されていたため、勝手に京を離れることができません。それで義経は法皇に直談判に行きました。法皇は許そうとしませんでしたが、丹後局が口添えしてくれます。平宗盛を鎌倉に護送するという名目で戻ってくればよい。ただし、その首を刎ねるのは京に戻ってからだ、と。
一足先に鎌倉に戻った義時からこの話を聞いた景時は、これは法皇と義経の茶番だと言い出しました。このままでは義経が頼朝の世継ぎは自分だと誤解するのも無理はない。義時は、義経に野心などないと訴えますが、頼朝は耳を貸しません。また義経の「奇才」を見せつけられた景時は、頼朝と義経が並び立つことは不可能だと言い放ちます。
垣間見えた義経の優しさ
兄から拒絶された義経はほとほと弱り果てました😨。すると宗盛が、会えぬなら文を書けば良いと助言します💜。義経は、自分には文など書けぬと嘆いたので、宗盛が代筆してくれました。でも書くだけじゃなく、どうやら内容も「おまかせ」だったらしく💦、その内容からすぐに頼朝に「代筆」だと知られてしまいます。小細工などせずに、さっさと京へ帰れ!!😡
一方の義経は、もはやこの世に未練はないが、宗盛同様捕虜となった息子の清宗のことだけが気がかりだ、会えぬまでもせめて体だけは一緒に葬ってくれないか、と懇願していた宗盛に、その清宗を会わせてくれました🌹。その夜一晩、ふたりが語り明かせるよう取り計らってくれます。
また、兄から見捨てられたと腹を括ると、これからは源氏九郎義経として法皇に仕える、と心に誓いました。そこへ、鎌倉に来た時の仲間がやってくると、それはそれは嬉しそうに歓迎して芋を振る舞います🤗。
まとめ
腹に一物のない単純な義経だからこそ、残忍さと優しさを併せ持っているのですよね😓。また宗盛も、清盛が存命の頃の印象はただ弱々しいだけでしたが、武士から「貴族」となったジュニアの悲哀(💦)がその物腰から伝わってくるようで、何とも哀れを誘いました😭。あの頼朝ですら、もはや憎しみは消えた、できれば助けてやりたいなどと語ったほどです。ま、コイツのいうことは信じられんけどね😤。
拍手コメントをありがとうございます♪
みちるさん、こんにちは〜(^^)/。
>今回の義経キャラなら、討たれて死んだと見せかけて、奥州なり大陸なりへ落ちのびるという展開もありそうな気がします
そうそう、私も同じことを考えていましたよ〜(゜o゜)。これなら義経=ジンギスカンありだな、と( ̄▽ ̄)。上に書くの忘れちゃった(爆。あの流れならありそうですよね〜。戦うしか能のない義経がモンゴルの大地を駆け巡る( `ー´)ノ。そうなったらいいですね〜。三谷さんなら「思わせぶり」ぐらいならやってくれそうじゃありませんこと?( *´艸`)こん