鎌倉殿の13人 ネタバレと感想 第26話 悲しむ前に
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三谷幸喜さん脚本のNHK大河ドラマ、【鎌倉殿の13人】の26話は「悲しむ前に」です。あ〜そうそう、そうなんですよね。親しい人が亡くなるのはとても辛くて悲しいことなのだけれど、一番身近な人間は「悲しむどころ」ではない💦。悲しむ前にやんなきゃいかんことが山のようにあるんですよ😓。それが「やんごとなき鎌倉殿」ともなれば尚更でしょう😎。以下早速ネタバレです。
不名誉の落馬
頼朝はまだ生きていました。が、ほとんど死んだも同然で、どんな小さなことにでも一筋の希望を見出したい政子以外は、もって後数日だろうと諦めていました😔。義時は「鎌倉」を守るために奔走し始めます。まず、景時と畠山の次郎に真実を伝えました。助かる見込みは百に一つもない。速やかに次の政の形を定めようと思うが、それまでには内密にしておきたい。落馬を目にした者はすべて捕らえるように
。
景時は、医者も口止めしようとしますが😈、殺すつもりだといち早く察した次郎が「手荒な真似はするな😨」と押しとどめます👍。口封じに馬と砂金を渡してはどうか。
それから義時は比企能員にも知らせに行きました。能員は頼家の乳母ですから黙っているわけには行きません。能員はてっきり「闇討ち」に遭ったのかと誤解したようですが、原因は「落馬」と知らされました。武家の棟梁が「落馬」が原因で亡くなるなど不名誉この上ないのですが。実際、この話はあっという間に御家人たちに伝わり、情けなさの極みとして語られていきます💦。
三者三葉の思惑
比企能員
能員は、義時の前では頼朝の死を悲しみながら、彼が帰ると大喜びです😁。いよいよ頼家=我々の時代が来た😍!せつ、お前が御台所だ!
時政りくの思惑
時政も黙っていられません。早速五郎を連れて三浦の次郎に会いに行きました。(頼朝が危ないことを)誰にも言うんじゃねえぞ😤!時政は次郎と五郎を連れて水垢離をする気なのです。可愛い政子と孫たちのため、なんとしても頼朝を死なせるわけにはいかない!が、一旦水を浴びるとすぐに寒すぎて飛んで帰ってきました🐒。たとえバチがあたろうと、風邪をひくよりはマシですよね😂。
りくは時政に、頼朝はもう助からないと言い渡しました。このままでは比企の思うがままにされてしまう。鎌倉を作ったのは時政なのに。時政がいなければ挙兵すらできなかった。鎌倉を他人に盗られてはいけない!!
時政とりくは、次の鎌倉殿に阿野全成を据えることに決めました。頼家ではまだ若すぎて人望がないと訴える時政に「人望がないことでは夫も一緒だ」と分析した実衣(😅)も「御台所」になると聞いて俄然その気になります。姉にできたことを私にできぬはずがない!😍
義時
義時は、八田に頼んで秘密裏に棺を用意する傍ら、義村に頼家とつつじの婚姻の件で話をしに行きました。頼家とつつじの間に男児が生まれたら、その子が源氏の後継になるからです。義時は、その際に三浦に間に入ってほしいと頼みました。義村は三浦が乳母になる件を考えたのは頼朝だということにしてくれれば、承諾すると答えます。
頼家
ようやく頼家が狩から戻ってきました。頼朝の容体を見て、もはや長くないと悟った頼家は、いっそのこと公にした方がいいと豪語します。が、朝廷のしきたりによると喪中は昇進できないそうで、誰が次の鎌倉殿になるかは、頼朝の存命中に願い出ねばなりません。
それでも頼家は、自分が後を継ぐことは決まっているのだから、隠すことはないとのたまいました。それで義時は、当たり障りがないように、以前頼朝から御所の差配を任されていた足立遠元(大野泰広〜河原綱家@真田丸)にこの説明役を命じることにしました👍。
臨終出家
また三善康信は義時に、頼朝に「臨終出家」をさせるべきだと助言しました。名のある都人は、極楽往生するために、皆生きているうちに出家するのだそうです。毎晩寝ずに頼朝の看病をしてすっかり憔悴し切っていた政子は縁起でもないと反対しますが、頼家は、政子ももう分かっているのだと取り成しました😢。
出家の儀式で髪を切った際、頼朝の髪の中から「観音像🌹」が出てきたそうです😲。そう、以前比企尼が頼朝に贈ったのに、頼朝が挙兵の時に捨てたと語っていたあの観音像です。頼朝は今でもずっと髪の中に入れていたのですね。政子は涙が止まりません😭。
政子は儀式を終えた頼朝に、初めて会った時に食べさせたと言う(たぶん)木の実を用意しました。もしかしたら気づいてくれるかもしれないとの最後の望みを託したのです。実衣はやつれきった姉に、次の鎌倉殿には全成がなることになった、と伝えました。私も御台所として鎌倉殿を支えるわ〜そう語った実衣に政子は、後継を決めるのはまだ早いし、何より実衣に御台所はつとまらない、と断言します。
政子は、呆然と立ちすくむ実衣を置き去りにして、引き続き頼朝の側に座ってその様子を見守っていましたが、連日の疲労が溜まっていたため、ついうたた寝してしまいました。いつの間にか夕暮れになり、鳥の鳴き声で目を覚ました政子は、布団の上に頼朝がいないことに気づきます😨。慌てて周りを見渡すと、頼朝は縁側で夕陽を浴びながら、雅子の用意した木の実を不思議そうに眺めていました。そして政子に気づくと「これは何ですか」と尋ねます。頼朝は、初めてそれを見た時も同じように尋ねたのだそうです💜。
政子は、頼朝が目覚めたことを知らせたくて、廊下に出て大声を上げました。誰か!誰か😍!!ところが、すぐに戻ってみると、頼朝はその縁側で目を開いたまま横たわっています。佐殿!佐殿!!政子は涙にくれながら、その目をそっと閉じてやりました
。
葬儀
こうしてついに頼朝の葬儀が行われました。義時は、骨壷を運ぶ役目を安達盛長に託します。御家人たちの思いもさまざまでした。中でも正直な小太郎は畠山の次郎に、頼朝を恨んで死んだ者は多いから、ろくな死に方はしないと思っていた、と語ります😁。馬に振り落とされたらしいぜ。武家の棟梁が情けない👎。次郎もまた、身内を除けばその死を心から嘆く者はごくわずかだと答えました。でも、これで坂東は坂東武者の手に戻ったという小太郎の言葉には、賛同しかねるようです。そうでしょうか🤔。
跡目争い
案の定、早速、北条と比企の権力争いが始まりました💢。義時は双方を黙らせ、すべては御台所が決めることだと言い渡します。政子は、ずっと政治には口を出すなと言われてきたと断りましたが、義時は、これからは違うと姉を励ましました。悲しむのは先に取ってきましょう。
政子は頼家を呼び、その覚悟の程を確認しました。頼家は自信がないと答えますが、それは本心ではなく景時の入れ知恵だったようですね😈。政子は息子を勇気づけます。この混乱から鎌倉を守れるのは頼家しかいない。新しい鎌倉殿になれ。
頼家は、いかにも若武者らしく、御家人たちに檄を飛ばしました。我らは大きな柱を失った。このままでは日本中で再び戦乱の嵐が吹き荒れかねぬ。偉大なる先の右近衛の大将征夷大将軍の死を乗り越え、前へ進むのだ!
時政とりくは政子と義時を罵ります💢。義時は「北条あっての鎌倉ではなく、鎌倉あっての北条だ」と釘を刺しました。鎌倉が栄えて初めて北条も栄える。政子も全成に頼家を助けてほしいと懇願しますが、実衣は冷ややかにあしらいます。御台所の座を明け渡したくなかっただけよ。人は変わるものね。今度は政子が唖然とする番です😨。
一方でりくは時政に、頼家は頼朝に似て女癖が悪いから、いずれきっとボロを出す、出さなければ出させればいい、と吹き込んでいました💀。
名誉の回復
金剛あらため太郎は、小太郎たちの話を聞いて胸を痛めていたらしく、頼朝の死因を探ったようです👍。頼朝が最後に着ていた服は肩のあたりが汚れていたことから、頼朝は落馬した時に手をつかず、肩から落ちたのではないかと推理したのです。落馬するより先に、気を失っていたのではないか、気を失ったからこそ落馬したのではないか。決して、皆が噂していたように振り落とされたわけではない。
義時は息子を称え、これで自分の仕事は終わったと政子に会いに行きました。政子は、義時に言われて腹をくくったのに、自分だけ逃げるなんて卑怯だと非難します。これからは私を支えてちょうだい。政子はそう言って、義時の手に、頼朝の形見の観音像を握らせます。鎌倉を見捨てないで。
まとめ
いよいよ尼将軍への道の始まりですね。これはますます楽しみですね〜😍。