鎌倉殿の13人 ネタバレと感想 第45話 八幡宮の階段
〜「鎌倉殿の13人」のあらすじと登場人物はこちらからご覧いただけます🌹: 鎌倉殿の13人 あらすじと登場人物一覧〜
三谷幸喜さん脚本のNHK大河ドラマ、【鎌倉殿の13人】の45話は「八幡宮の階段」です。これまた実に見応えのある展開でしたね🌹。以下早速ネタバレです。
嵐の前の静けさ
拝賀式を終えた実朝が廊下を歩いていると、降りしきる雪の中、歩き巫女が庭に立っていました。天命に逆らうな、そう言って去って行く巫女の後ろ姿を見つめながら、実朝がどういう意味かと考えている頃、外の大銀杏の陰には公暁が潜んで「その時」を今か今かと待っていました。
同じく義村が外を見つめながら息を殺していると、背後に義時が忍び寄ってきます。やはりあれから「太刀持」の役目を仲章に奪われたのだそうです。義時は動揺を隠そうとする義村に、公暁はどこに潜んでいるのかと尋ねました。義村も、それが分かっていながらどうして何もしない、と尋ね返します。
義時は「思いは同じ💀」と答えました。もし公暁が失敗したら、私はもう終わりだ。
その頃、またしても歩き巫女が、今度は隠れている公暁に向かって同じ言葉を発しています。天命に逆らうな😤。
また父が狙われていると知った太郎が、急いで駆けつけてきました。義時が中にいるのに驚きながらも安堵した太郎はすぐに実朝を守りに行こうとするのですが、義時がその腕を掴んで引き止めました。聖なる儀式の邪魔をしてはならん。
惨劇
太郎が父の行為の真意に気づく間も無く、公暁が仲章に切り掛かりました💢。覚悟〜っ!義時っ!!倒れたのは仲章です😎。公暁は己の間違いに気づきましたが、そのまま止めを刺しました。次の狙いは実朝です。実朝は、太郎から渡されていた短剣を抜こうとしましたが、巫女の言葉を思い出して思いとどまります。この優しい実朝には(たとえ自分の意思ではなくても)兄を死に追いやって鎌倉殿の座を手に入れた自分は公暁の手にかかって死ぬことこそが天命だと思えたのでしょう。
実朝を殺した公暁は、阿闍梨公暁、親の仇を討った!と叫びました。用意してきた北条や実朝による「簒奪の謀略」を知らしめようとしましたが、詳細を書いた紙を実朝の遺体の上に落としてしまいます。こうして「謀略」の内容は実朝の血によって消されてしまいました。
斬り捨てよ!!💢
間髪を入れず、義時が謀反人の公暁を斬れと命じます。警護をしていた御家人たちが一斉に公暁やその仲間を捕まえようとしましたが、公暁はなんとか逃げおおせました。
義村は、仲章が義時の代わりに死んでくれたと嘲笑し、トキューサは、義時が天に守られた、と感動します。この辺が、かつて同じように難を逃れた頼朝を彷彿させます。
それぞれの思惑
義時
義時は早速、この事実を後鳥羽上皇に知らせるよう命じました。広元は、仲章には気の毒だったが、殺す手間が省けたと感想を漏らします。また義時は、夫の無事を喜ぶのえに、仲章が死んでのえも助かったなと嫌味を言いました。もしのえが仲章に余計なことを話したら殺すつもりでいたのだそうです。八重も比奈ももう少しマシな女だった🌸。(気づいてよかった😁)
義村
義村は、公暁はおそらく自分を頼ってくるだろうと予測し、誰よりも早く&見つけ次第彼を殺すよう命じました。三浦がこの「謀反」に関わっていたと知られたら三浦はおしまいだ!😡
政子
その公暁はでも祖母の政子を訪れました。政子は、実朝を殺した公暁を憎み、殺せと喚く実衣に対して、自分と頼朝の血を受け継ぐ公暁を殺してはいけないと語ってトキューサから叱られています。でも政子は、誰よりも実朝が、公暁が死ぬことを望んでいないと知っていました💜。
そこへ公暁がやってきたので、政子は急いで彼を部屋に入れました。公暁は、実朝から「源氏の世」を取り戻そうと誘われたが信じられなかったと打ち明けます。彼は実朝のところから、例の髑髏を持ち出していました。そしてこれこそが、自分が「4代目の鎌倉殿」の証だと豪語します。あの髑髏がどこの馬の骨とも分からぬ人物のそれだと知っているのは、政子と義時だけなのです。自分には武士としての名前がなかったという公暁の言葉がまた胸に突き刺さりました。
終結
義村は、義時から真実を問われると、正直に白状しました。公暁を焚き付けて実朝を殺し、てっぺんに上ろうとも思ったが、今のお前を見て考えが変わった。力にしがみついて怯えている、そんな姿を見たら、取って代わろうとは思わない。
義時は逆に、自分は天に守られていることが証明されたから、これからは好きにやらせてもらう、と宣言します。義村はそんな「かつての友」を頼朝気取りかと笑いました。これで鎌倉はガタガタだ。せいぜい馬から落ちないよう気をつけるんだな😏。
義時は去っていこうとする「かつての友」の本心を問いただします。私に死んでほしかったのではないのか😤?義村はじっと義時の目を見つめ、公暁が義時を狙っていると知ったら、その場で公暁を斬り殺していた、と語って踵を返しました。
この時、まんじりともせずに義村の行動を凝視していたのは義時やおばさんだけではありますまい😎。案の定、義村は、くるりを後ろを向いて2〜3歩歩み出すと即、両手で襟を正しました。つまり、彼はまた「嘘」をついたのです😈。
三浦館に戻った義村を待っていたのは公暁でした。義村は、京に逃してほしいと語る公暁に適当に相槌を打ちながら、後ろから公暁を斬り殺します😱。そして早速その首を御所に持参しました。義時もまた、何もかも承知の上で、義村が実朝の仇を討ってくれた、とのたまいます。義村は、これからも一門身命を賭して鎌倉のために働く、と誓い、義時は「北条と三浦が手を携えてこその鎌倉だ」と釘を刺しました。これからもよろしく頼む。
公暁の訃報を受けた政子は世を儚んで自害しようとしますが、それをどさくさに紛れて逃げ出してきたトウに阻止されました。政子は、自害はダメだと語るトウに、じゃあ殺してくれと頼みますが、主人の命令がないと殺せない、と断られてしまいます。
また太郎は、義時の真意を悟り、これからは自分が義時の野望を阻止してみせる、と宣言しました。義時は、面白い、受けて立とうと答えます。
新たな鎌倉殿
今回の惨劇を知った京では、頼仁親王を鎌倉に送る話を白紙に戻そうとしていました。が、このまま放っておいては、ますます北条の思う壺だと憂えてもいます。
それは鎌倉でも同じでした。太郎やトキューサは、予定通り頼仁親王を鎌倉殿に迎えようと主張しますが、義時は「もっと扱いやすい人物」を望んでいます。そこで義時は1日も早く頼仁親王に来てほしいと願い出ることにしました。そうすれば上皇は不安になり、必ず断ってくると読んだのです。
また実衣は、全成の忘れ形見の阿野時元を次の鎌倉殿にしようと企んでいました😓。
政子は義時に伊豆に帰りたいと伝えますが、義時は決して許しません。義時がどんなに頂点に立ちたくても、彼の「大義」がこれを許さないのです。ここ鎌倉で頂点に立てるのは「頼朝の威光」を示すことのできる妻の政子だけなのです。我らはこれまでも、そしてこれからも一心同体。ちなみに、例の髑髏に関してだけは、ふたりの意見は一致しました。どこかに丁寧に埋めてしまえと👍。
仏像
その一方で義時は運慶に、義時に似せた仏像を作ってほしいと命じました。天下の運慶に神仏と一体となった義時の像を彫らせることで、頼朝を超えようとしていたようです。運慶は、義時の顔にはもはや迷いが見られないからつまらない、と断ろうとしました。でも義時は、望むものはなんでもくれてやる、運慶は俗物だ、と言い渡しました。だからお前が作るものは人の心を打つ。
これで運慶が承知しました。義時は、期日は定めないが、必ず運慶一人で作れと厳命します。運慶は、お前のために作ってやる、と約束しました。