浪漫ドクターキム・サブ ネタバレと感想 第11&12話 心理的エントロピー
韓国ドラマ、【浪漫ドクターキム・サブ】の第11話は「心理的エントロピー」、12話は「沸騰点」です。でも日本語ではあまり「沸騰点」とは言いませんよね。人間が怒る場合でも沸点で通じるでござるよ。
以下ネタバレのあらすじです。今回の見どころはズバリ3点。揺れるドンジュと軍隊からの脱走犯、そして飲酒運転事故の余波です。
まずは1点目~それが「心理的エントロピー」なのでしょうが~ドンジュはユンワンに呼ばれて、シン会長の手術を妨害すれば、年俸15%アップと研究費1億ウォンを支援すると言われました
。この話は即チャン・ギテの知るところとなり、当然病院中の噂になります
。
そんな事をしたら終いには良心を売り渡すようになる。
ソジョンの忠告はすぐに実現することになりました。それが2点目の「脱走犯」です。
以前キム・サブに診てもらったことがあるらしいヨンギュン(ファン・チャンソン~本人役@思い切りハイキック!)という青年が、その友人のパク・ジュヒョク(カン・ウィシク~インターン@ミセン)をトルダム病院に連れてきました。ジュヒョクはひどい腹痛を訴えていましたが、あいにくキム・サブは不在です。
それでドンジュが診察したところ外傷が原因らしく、すぐに手術をすることになりました。
そこへ軍関係者らしい男(チュ・ソンファン~盗賊@オクニョ)がやってきます。脱走兵を捜しているというのです。
それを聞いたヨンギュンは、ジュヒョクを連れて逃げ出そうとしましたが、ジュヒョクが倒れてしまったため、途中で戻らざるを得ませんでした。ジュヒョクこそ、その男が捜していた脱走兵だったのです。
でもヨンギュンが言うには、ジュヒョクは毎日3人の上官からひどい体罰を受けていたため、それに耐えられなくなって逃げ出してきたのだそうです。体の外傷もそれが原因です。
キム・サブは、たとえ相手が軍人だろうと、病院の中では主治医の権限が一番強いと主張して、手術に踏み切りました。
が、術後の容体も思わしくないのを見たその軍関係者はすぐにユンワンに圧力をかけ、ジュヒョクへの体罰を隠蔽しようとします。
ユンワンは早速ドンジュに「偽の死亡診断書」を渡してそれにサインするよう命じました。それには「病死」と書かれています。まだジュヒョクは死んでもいないというのにです。
さすがのドンジュもこれは断ろうとしましたが、その後ジュヒョクは容体が急変して亡くなってしまいました。
息子を心配して駆けつけてきた両親(父親はハン・ガプス~デフン@吹けよ、ミプン)は大いにその死を嘆きました。母親は聴覚に障害があるらしく、懸命に手話でその無念を訴えます。2カ月前までは元気だったのよ!
その姿を見たら当然、本当のことを言うに違いないと思っていたのに、ドンジュは彼らに真相を伝えませんでした。ジュヒョクの両親は息子が脱走兵だということで恐縮しきっていたため、ヨンギュンが黙っていられず体罰のことに言及したにもかかわらず、ドンジュはそれを肯定することができません
。
その後もドンジュは悩みに悩みました。
キム・サブはドイルの店に飲みに来たドンジュと酒を酌み交わします。手術の様子を撮影した映像を渡し、ドンジュの好きにしろと促しました。キム・サブは、たとえ他人に説得されてユンワンの申し出を諦めさせたとしても、後々きっと後悔する時が来ると考えていたようです。
そんなドンジュの目を覚ましてくれたのは、トルダム病院に左遷されるきっかけとなったVIPのオペのために、ていよく後回しにされたソ・ミョンフンの娘でした。ミョンフンはその後もたらいまわしにされてついには亡くなったそうです。
どうして父を後回しにしたのっ!!
彼女がカン・ドンジュは人殺しだというビラを病院中に貼っていたのを、たまたまドンジュを訪ねてきていた母親が目にしました。事情を聴いた母はこの子に心から謝罪します。私がそんな風に息子を育ててしまった!
母はドンジュも激しく非難します。父親のことで悔しい思いをしたお前が、同じことをするとは恥を知りなさいっ!!
ドンジュは彼女を捕まえに来た警察に彼女を自由にするよう促し、心の底から謝罪しました。もしできることならあの時に戻ってやり直したい。どうしてあんなことをしてしまったのか!?
どんなに泣いてももうミョンフンは生き返りません。助けられない命も当然あることでしょう。だからこそ、救える命は必ず救わなくちゃいけないのに、それを出世のために見捨てるなど言語道断!!
つくづく己の愚かさを思い知ったドンジュは、ジュヒョクの両親に真相を書いた死亡診断書を渡しました。オペの映像も渡して、証言が必要ならいつでも呼んでほしいと言い添えます。
そして3点目~飲酒運転をして大勢を死傷させた男(イ・ガンウク)はまったく悪びれもせず、病室でも好き放題にしていました。高級車に乗っていたおかげで本人の怪我は大したことなかったようです。退院してもなんら問題はないのに、退院したら警察に呼ばれるからと、弁護士が入院を命じたのだそうです。
しかもその母親がソジョンを訴えてきました。ソジョンが現場で息子の採決をしたからというのが理由です。
ヒョンチョルは事を丸く収めようと、ソジョンに謝罪を命じますが、ソジョンは聞く耳を持ちません。訴えたければ訴えればいい、と言い放ち、この男を被害者の病室へ連れていきました
。
そこには現場で作業をしていて轢かれたために、脚を切断された被害者が2名入院しており、その側にはそれぞれ家族が嘆きながら付き添っています。
その様子を見た男はさすがに良心が咎めたらしく、後に自ら病室を訪れ、涙を流しながら謝罪しました。謝ってもらっても無くなった脚は戻ってきませんが、今後この男が母親のいいなりではなく、社会のために尽くすことができるようになったらせめてもの慰めになりますね。
またキム・サブは、本来なら若手を指導し、伸ばす立場にいるユンワンが許せなくなり=沸点に達し、ついに本院に乗り込んでユンワンをぶっ飛ばしました
。
怒ったユンワンは息子のインボムに命じて、会長の手術に入るよう命じます。邪魔をさせるつもりでしょうが、そうはいきませんよね~きっと
。インボムはユンワンよりずっと上等な医師の倫理を持ちあわせているようですから
。
さ~て今日はどうなったのかな。日本のドラマがあらかた終わったので、もちっとマメに語れるといいな。
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キム・サブに夢中です
12話の感動を伝えたくてというか共有したくて書き込んでしまいました。
序盤はあまり引き込まれなくて、あれっ、わたしには合わないのかなと不安になりながら、それでも患者とのやり取りが面白くて見続けていたところ8話の鎌男のエピソードで初めて心が揺さぶられ、感涙。その後も玉突き事故から脱走兵事件ともうトルダム病院に夢中。本院からの監査男の改心にも涙。8話、10話、11話、12話と神回続き。何度も鳥肌が立ち身が引き締まります。キム・サブのお蔭で彼と関わる人たちが真っ当な生き方に気づける展開が痛快で温かい気持ちにさせてくれます。
ソ・ヒョンジン演じるユン女医のキャラが苦手だったけど、飲酒運転加害者のドラ息子の母親に啖呵を切って見直しました。好きになれるかも。
これからが本番というかクライマックスに向かうのでしょうが、こん様の記事で感動を反芻しながら楽しもうと思います。