韓国ドラマ【胸部外科】 ネタバレと感想 10&11話 心が動く
コ・スさん&オム・ギジュンさんW主演の韓国ドラマ、【胸部外科】の10話は「復職」、11話が「心が動く」です。最初の頃このドラマを陰謀渦巻く白い巨塔系かと勝手に思い込んでいましたが、ここまで見てきた限りにおいては、もっと地味で誠実な医師たちの奮闘を描いた良作のようです
。もうすっかり気に入っています
。以下早速ネタバレです
。
第10話 復職
テスの決意
例の動画を見たテスは早速ソッカンに会いに来たにもかかわらず、動画のことよりも、ソッカンが受け入れを断ったため、搬送中に亡くなった急患について言及しました。もう急患は診ないと断言するソッカンに、テスは、じゃあ自分が代わりに診る、と豪語します
。そのためにテサンに戻りたいのだと訴えました。もちろんソッカンに異論のあるはずありません。もともとテスを呼び戻そうとしていたのですからね
。
そこでおばさんはふと閃いたのですが、もしや、あの動画をテスに送りつけたのは、ソッカン本人ではなかったのでしょうか?
心臓内科の患者
部長のイ・ジュンド(チャ・スンベ~デヴィッド・リー@グッドワイフ)率いる心臓内科から胸部外科に手術依頼が来ました。かつてテスが心肺蘇生をする姿を見てテスに憧れ、今や胸部外科の戦力となっているムン・スンジェ(オ・ドンミン)が会議で困ったように発言します
。患者は65歳の男性で、心臓がかなり肥大して息切れがひどかったために血管造影を行ったところ、内科では不安定狭心症との診断を受けたらしく、既に3度もステント治療を受けていたことが判明しました
。
今や父親のク・ヒドンを遥かに超えた立派な外科医に成長した息子のドンジュンは、内科のやり方に呆れ果てます
。患者の心臓にはステントがたくさん入っていて、血管をつなぐ隙間すらないのだそうです
。今時の65歳なら、まだまだ人生長いのに、既に寝たきり状態なのだとか。
ヒドンはもちろん断ろうとしましたが、ソッカンが引き受けました。テスに担当させるつもりです。
テスの復帰は胸部外科の医局員ほぼ全員が歓迎しました。麻酔科のイ・デヨンやスヨンも同様です。テスはスヨンに、昔は自分一人で闘っていたつもりでいたが、実際は皆が支えていてくれたことに気づいたと語り、スヨンももう罪悪感を抱かなくて良いのだと促しました
。
スヨンは、前述した患者をオペするのは無謀だと止めようとしますが、テスは、スヨンこそ、テサンには「テスの無謀さ」が必要だと言ったじゃないかと言い返します。無謀じゃなくて必死なんだ。ただ目の前の患者を救いたいだけ
。
一方でソッカンは、そのオペに備えるテスに、君は君の目指す医師になれ、私は私の目指す医師になる、と語りました。果たしてソッカンはどんな医師を目指しているのでしょうか
。
その後、理由は不明ですが、そのオペが1日延期されることになりました。が、患者が急性心筋梗塞を起こし、手術せざるを得なくなります。テスはスヨンとともに、ちょうどテレビ用?にカメラを回していたヒドンのオペ室へ行き、急患を優先させてほしいと頼みました。ヒドンは、カメラの前ですから、外科医は常に急患を優先する、とのたまいます。
あらかじめテスから連絡を受けていたテヨンが、麻酔をせずに待っていたらしいのもナイスでしたね。またヒドンはドンジュンに、カメラの前で患者を死なせたら大変だからと連れ帰ろうとしますが、ドンジュンは、患者を見捨てられないと言い張って残りました
。これは大した成長ぶりです
。
第11話 心が動く
大統領候補の手術
ヒョニルはテサン病院の名を売るために、大統領候補であるハン・ミンシクの移植手術をテサンで行おうとしていました。その担当をソッカンに任せることにします。この「心臓」が1話でテスが盗んだアレです
。
歩み寄り
緊急手術をした患者は、途中で心停止となったものの、すぐにECMOに繋いでなんとか事なきを得ました。オペ中ドンジュンは、テスを見つめるスヨンの視線で、スヨンの気持ちを察しますが、大人なテヨンは見てみぬふりをします
。
スヨンはテスに手伝わせてくれたことへの礼を言い、これで一緒に手術をするのは3度目だと語りました。テスもちゃんと覚えていて、すべて成功したのはスヨンのおかげだと感謝します
。
人材確保
胸部外科は、最初は人気があっても学生が現実を知るにつれて希望者が減るのだそうです。今は女性がひとりインターンとして来ていたため、それでなくても忙しいスンジェが、懸命に彼女の獲得に尽力していました
。それを知ったソッカンは、自らもまた彼女をオペ室に呼び、生の心臓を触らせて、その感動を忘れないよう促します
。
が、その多忙が仇となり、スンジェは急患を運ぶ際にミスをしてしまいました。患者は回復に向かっていたので、無事でしたが、スンジェは自分を許せずに落ち込んでしまいます
。テスは姿が見えなくなったスンジェを捜しに行き、あってはならないことだがどうしても起きてしまうのが「事故」だと教えました。医者はどんな事故にも対応しなければならない。二度と起きないように気を付けよう
。
それでもスンジェの処置は冷静で的確だったそうです。そうやってひとりで対処すると必ず腕が磨かれる。苦労した分実力がつく。憧れの先輩からそう言ってもらえたら何より励まされますね
。
祈祷師の患者
「祈祷」中に倒れた患者が運ばれてきました。患者は「神」が降りてきていると弁明しますが、実際には心臓に問題があって気を失っていたようです。スヨンの同期で、最初は外科を目指していたものの、スヨンと同じ土俵では教授になれないと悟って内科医に鞍替えしたアン・ジナ(キム・イェウォン)とウジンが治療するよう勧めましたが、あれこれ言い訳して言うことを聞きません
。
それで最後はテスが説得に来ました。テスは患者が、今まででは「神」だと信じていたのが病気だったと教えられて不安になっていたのを見抜いていたのです。生きるために手術をしましょう
。
アフリカ病院
ヒョニルは、ヒョンモクの一周忌にスヨンを寺に誘いました。白々しく追悼の言葉を並べるヒョニルに、スヨンはついに事実を突きつけます
。ヒョンモクが事故直前、ヒョニルの名前を呼んだことや、ヒョンモクはヒョニルがもうじきテサンから去ると語っていたことを伝え、「アフリカ病院の裏金」をすべて整理したのか、と問い詰めました
。
図星を突かれて焦ったヒョニルは、ヒョンモクの「悪事」を仄めかします。どうやらヒョンモクがソッカンにした仕打ちを既に把握していたようです。チェ・ソッカンに聞いてみろ。なぜ彼が兄(ヒョンモク)を恨んでいたか。
感想
冒頭でも触れたように、このドラマの医師たちは~ヒョニルやヒドンでさえ~皆自分の信念に基づいて、それぞれの立場から患者を救おうとしているような気がします。それは、ある角度から見れば「不正」もしくはそれに近い行動かもしれませんが、その根底にはそうした医師としての正義があるような気がしてなりません
。な~んて言っておいてまた単なるおばさんの大きな勘違いだったらごめんなさいです
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これまでに視聴した韓国ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~韓国ドラマ編
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