ヘチ~王座への道 ネタバレと感想 第23話 真の政治
チョン・イルさん主演の【ヘチ~王座への道】の23話を視聴しました。これはまた良い話でしたね~。そうそう、真の政治は目先のことに右往左往するのではなく、国の将来を見据えて行わねばならぬ、ということでんな
。
インジャはクムを「王の資格がない」と決めつけました。だからインジャに罪はないとのたまいます。私に罪があるとすれば「南人」に生まれたことだけだ
。
怒って直ちに処刑しようと息巻くムンスを止めたクムは、それを言うなら、クムの罪も「身分の低い母」を持ったことだけだと反論しました。だからこそクムはインジャの気持ちが誰よりも分かる、と伝えます。だからと言って武力では何も変えられぬことを私が証明してみせよう。
それが「真の政治」です。クムは超党派で優秀な人材を登用する蕩平策を掲げましたが、案の定、朝廷は蜂の巣をつついたような騒ぎになりました。これまでな~にもしないで、ただ既得権の上に胡坐をかいていた老論派と少論派が猛反対したのです
。南人の協力によって今回の反乱を鎮めることができたのに、ビョンジュやインジャが南人派だという理由から、南人派は信用できないとのたまいました
。
グァンジャとヒョンミョンも、密豊君が逃亡中の今は時期尚早ではないかと忠告しますが、クムは、だからこそだと反論します。腐った朝廷の権力欲を知った民たちが立ち上がることを期待しているのです
。私の唯一の強みは民心だ
。
ミン・ジノンは老論派の重臣たちから批判されると、責任を取って左議政を辞めると去って行きました。ジノンはクムに、かつてジノンもまた超党派で優れた人材を登用しようと考えたことがあったと語り、それは不可能な夢だと悟ったが、それでもクムに協力したのは、たとえ不可能だと思っても、理想に向かって少しずつでも進もうとすることこそが「真の政治」なのだと教えます
。
片やテグは、夜通し働き続けるクムに、年寄りに夜は辛いと言ってクムを休ませてくれました。クムはそのおかげで、ヨジ手作りの不味~い、でも心のこもったお菓子を食べる暇ができました。そこでクムは「ヨジを常に側に置いておきたかった」と語り、優しく口づけをします
。
巷では、クムの期待通り、民たちが重臣たちに対する怒りを露にしていました。タルムンのところの語り部を無視し、民一人一人が腹にたまった不満を次々とぶちまけます
。
その一方では司憲府が「連座はしない」という王命を無視し、インジャの舅を捕まえに行きました。ムンスは、王命を無視するのは謀反と同じだと言って上官たちを批判し、怒ったクムは、グァンジャを領議政に、ヒョンミョンを司憲府の長官に指名します
。
これから始まる新たな戦いに備えて、ムンスには司憲府に戻ってきてほしい、と、グァンジャ達にも一緒に戦ってほしいと頼み込みました。私を一人にするのか!?
牢に入れられていたビョンジャが、南人派の登用を聞いて驚いていたのがいい気味でしたね。
また逃亡中の密豊君は、ユニョンから、インジャの罠にはめられたと教えられました。ユニョンは密豊君を「王の器」などではないとこき下ろします。皆に利用されただけなのよ!
そう言う自分も同じだが、せめて最後に恩返しをさせてほしいと語り、タルムンが遣わした男に全財産を渡して、清国行きの船を手配するよう頼みました。が、この男が二人を裏切ります。これに気づいた密豊君が男を問いただすと、男は短剣を取り出して密豊君に襲い掛かってきました。これをユニョンが庇って刺されます。
ユニョン!死なないでくれ!!おまえだけは俺を置いていかないでくれ!!
密豊君が姿を消すと、そこにタルムンがやってきました。タルムンはユニョンが死んだとは信じられない様子で、その名を呼び続けます。ポクタン!!こんなことになるなら手放さなきゃよかった!
その頃朝廷では、司憲府でストライキが起きていました。新しい長官を認めないという意味らしい「作不納」の幕を掲げてヒョンミョンを拒否しようとします
。
ユニョンの訃報を聞いてタルムンに同情していたクムはこの知らせを受け取り、自ら司憲府に足を運びました。そして早速、齊坐を開きます。そこでクムは本来は「ヘチ」でなければならぬ司憲府の腐敗を指摘し
、これ以上は看過できないと明言しました
。
これまでずっと司憲府の人事権を独占してきた吏曹正郞の権限を廃止し、その制度を大きく変えることをここに広く宣言する!!
その宮殿に、街で包丁を盗んできた密豊君が乱入してきました。役人を殺したらしく、またしても血まみれになっています。
王様のおなりだ!!
も~ここまでアホだと、たとえ愛してなくても最後まで放っておけなかったユニョンの気持ちも分かるような気がしますね。密豊君もまた傍系だというだけで蔑まれてきたひとりなのですものね。しかも昭顕世子があのような惨い目に遭わされて
。でも、自分がされて嫌なことを他人にしてはいかんのよ。やられたらやり返す、だけでは不幸の連鎖が続くだけ
。
楽しんでみてきた「ヘチ」もいよいよ次回が最終回です。


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