華政(ファジョン) あらすじと感想 第32&33話 カン・ジュソンの誤算
華政の32話と33話を視聴しました。光海君のすべてを賭けて作り上げた火器都監の鳥銃部隊は実に素晴らしかったですね~。ああそれなのに
。以下早速ネタバレです
。
全員生還を目指して
ジュウォンと貞明は撤退しないと豪語し、撤退せずに全員が生還できる方法を探しました。ホンニプとジュウォンは、弓部隊を始めとする朝鮮軍全体で先鋒となり、鳥銃部隊を援護する作戦を思いつきます
。ジュウォンはイヌに頼んで明を説得させました。そしていざとなったら貞明と火器都監の職人たちを守ってほしいと頼みます。
また貞明には、勝利できるよう全力を尽くすが、それでも負けるかもしれない、と伝えました。ジュウォンはこの戦だけではなく、光海君の今後も危惧していたのです。もし光海君とジュウォンが負けるようなことがあれば、その時はチョンミョンが闘わねばならぬと説得しました。今、王様がなさっているように。王様の大義を思い出してほしい。自分がこの国に必要な人間であることを忘れないでほしい。そして公主を守りたいという私の気持ちも忘れないで
。
この作戦は見事に奏功しました。鳥銃部隊は思う存分その威力を発揮し、後金の八旗軍は撤退を余儀なくされます。朝鮮軍は喜びに湧きあがりました
。貞明を心配して駆け付けてきたジュウォンは、貞明が手に痣ができただけだと笑うと、眉をひそめて真剣に心配します
。その時に、貞明が肌身離さず付けていた数珠が壊れてしまいました
。
一方で、朝鮮軍の活躍に刺激された明の皇子、朱常浩(チョ・スンヨン)は焦りを露わにし、次は後金の首都=ヘトゥアラを攻めると言い出しました。ホンニプ率いる部隊が明軍とともに出発すると、行く手には後金の伏兵が待ち受けています
。明軍の一部は全滅し、残りは逃走しました(サルフの戦い)。朝鮮軍の詳しい状況は分かりませんが、伝令はホン・ヨンに、一刻も早く陣を捨てて撤退するよう促します。
ジュウォンから先に逃げるよう言われた貞明は、ジュウォンと一緒でなければ嫌だと訴えました。ジュウォンはそんな貞明に、さも愛しそうに口づけします
。同じ道を歩むと約束しましたね
。
貞明を託されたイヌは、泣きながらナウリー、ナウリーとジュウォンを呼ぶ貞明を無理やり連れて行かせながら、こんな勝ち方は嫌だ、必ず生きて戻れ、とジュウォンを励ましました。ジュウォンは兵たちに、火器都監の一行が無事に逃げるまで、ここで死ぬまで戦う!と檄を飛ばします
。
どうか生き延びてください。私のために、お心を痛めないでください。
なんとか帰還した火器都監の面々を、光海君自ら出迎えました。そこにジュウォンはおりません。貞明は、必ず戻ると信じている、と伝えました。実際ジュウォンは捕虜となって生死の境を彷徨っていたようです
。
カン・ジュソンの誤算
明が後金に大敗したという知らせが朝鮮にも届きました。ジュソンは耳を疑います。まさかそんなことが!?
そこへ綾陽君がやってきます。綾陽君は、明が負けたことは無視し、光海君が明を裏切ったことに着目して断罪しようと提案しました。ジュソンは、綾陽君を王に衰退する()、否、推戴する決心を固めます
。それが我が身を破滅へ導くとも知らず。
後金の思惑
光海君は明を神格化して現実を見ようとしなかった重臣たちを責め立てました。一方で、後金の使者が密かに光海君に接触してきます。後金のヌルハチは皇帝となり、朝鮮が明に加担したことを不問に付す代わりに、属国として迎えると言い渡します。光海君はこれを無礼だと怒りますが、使者は、光海君の後金との内通を知られたくなければ言うとおりにするしかないと脅しました
。
ジュソンの計略
一方でジュソンはイヌから、光海君は端から撤退するつもりだったらしいと聞かされ、これを利用してきました。明に朝鮮の裏切りを批判させ、朝鮮を監護下に置くと命じさせたのです。痛い腹を突かれた光海君は、それでもそ知らぬふりをし、ホ・ギョンの自白文の存在をちらつかせてジュソンを牽制しました。お前などいつでも殺せるのだぞ
。
貞明公主vs綾陽君
姑息な綾陽君は、なんとしても西宮と貞明を利用して「大義名分」を手に入れようとしていました。復讐で目が曇っている西宮はコロリと騙されますが
、貞明は断固として立ち向かいます
。綾陽君は西宮の誕生祝を名目に、重臣たちを慶運宮に呼び集めましたが、貞明はその場に現れて、重臣たちを叱責しました
。国の一大事にこんなところで何をしているのだ?!火器都監の職人たちでさえ、国を憂えているのに、大臣たるものが酒宴に興じるとは何事だ!!
そして貞明は、綾陽君の思い通りにはならぬ!と言い渡しました。でも西宮は光海君よりはマシだと譲りません
。
感想
チョ・ヨジョンに加え、キム・ジャジョムも登場し、いよいよ悪人が勢ぞろいです。「花たちの戦い」のキム・ヒョンジュが相手だとついつい同情してしまったものだけれど
、ニャンコを無残にも毒殺した悪魔のようなヨジョンは容赦なく叩きのめせそうです
。
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