智異山 ネタバレと感想 15〜17話 人はかくも欲深く、自然はかくも残酷だ
韓国ドラマ、【智異山~君へのシグナル~】の15話、16話、17話を視聴しました。自分自身も3.11を経験して自然災害の恐ろしさは身に染みて知っていたつもりだけれど、そこに「人間の欲」や「恨み」が重なると、こんなにも無念な結果になるなんて想像だにしませんでした😨。あらためて韓国ドラマの奥深さを知った気がします。これだから韓ドラはやめられない😭。まずはそこからネタバレです。
豪雨災害
かつての教訓を生かして
1995年、智異山でゲリラ豪雨が発生しました。その水害ではイガンの両親をはじめとする100名あまりの犠牲者が出たそうです。この詳細は下にまとめまするね。
それ以来智異山では、毎年、水害対策のためのワークショップが開催されていました。テジンは、災害は相変わらず突然にやってくるけれど、科学技術の進歩によりある程度の「予測」ができるようになった今、被害を最小限に抑えることができる、と力説します。
水害再び
そしてその災害が再び智異山を襲いました💀。またしてもゲリラ豪雨です。機械よりもいち早くこの異変に気づいたテジンは、すぐに指示を出しました。何かよくない感じがする。峰の状況を確認してくれ😠!案の定、その直後、局地的な豪雨を知らせるサイレンが智異山一帯に響き渡りました。レンジャーたちはそれぞれの任務を果たしに走り出します。厳しい状況ではありましたが、皆、それぞれの任務を果たして戻ってきました🌹。ところが・・・。
違法登山者😈
以前、やはり違法に山に入り、そこで1等の宝くじを風に飛ばされた女性=チェ・ヒウォン(パク・ファニ)が、この時もまた山に入っていました。夢中になって宝くじを探していたヒウォンは、運良く宝くじは見つけたものの、山に取り残されてしまいます。必死に助けを求めていると、ちょうどその近くにグヨンたちが通りかかりました。が、装備がないため救助することができません。
グヨンは本部に救助を要請しました。でもそこでも皆出払っています。そこでテジンが自ら出動しようとしたのだけれど、そこをヤンソンが引き止めました。私が行きます!ヤンソンはここ数ヶ月、グヨンから救助の訓練を受けていたのです。隊長はここにいてください!!
ヤンソンは後輩と共に出かけていき、無事ヒウォンを見つけ出します。雄々しく川を渡り、あと少しでヒウォンを救助できそうだというその時、足を痛めていたヒウォンがバランスを崩したことでヤンソンが川に落ちてしまいました😱。濁流は一瞬のうちにヤンソンを飲み込んでいきます。
その頃、他のレンジャーたちは無事に任務を終えて山から降りてきていました。災害を知ったムンオクが祭祀のご馳走を運んできて皆に振舞っています。こんな時でもまっさきにヤンソンの姿を探していたグヨンは、無線機から聞こえてきた声で、ヤンソンが初めての救助活動に出かけたことを知りました。グヨンの顔は誇らしげに輝きます🤗。
でもそれも一瞬でした。無線機からすぐにヤンソンとヒウォンの悲鳴が聞こえてくると、グヨンの笑顔は凍りつきます😨。ヒウォンは宝くじを見て「これが私の命の値段だ」と語っていたけれど、その執着は、何の罪もないヤンソンの命も奪ってしまったのです😡。
すぐにヤンソンの救助に向かったグヨンが、決して諦めず、ヤンソンが流されるだろう方向に走っていく姿がなんとも哀れで切なかったですね。しかも濁流をものともせず、川に入っていこうとします。これをヒョンジョたちが必死で押しとどめました。
更なる犠牲
一方のムンオクたちは、バスに乗って村に帰ろうとしました。とそこをまたしても豪雨が襲います。彼らが乗ったバスも、橋が壊れて川に転落したそうです😱。彼らの遺体はすべて回収されたそうですが、ヤンソンだけは見つからぬまま、捜査は打ち切られたそうです。救助から戻ってきたイガンが、これまでずっと反抗してきたムンオクに「ありがとう」と言えたことがせめてもの救いでした。
このバスも「黒い手袋の男」に誘導されていました😡。つまりこれは不幸な事故ではなかったということです。ヤンソンも一度犯人に命を狙われていた=ターゲットだったのも気になります。
1995年夏の悪夢
ヒョンジョは、1995年夏に起きた災害で亡くなった人々を弔う祭祀の準備を手伝っていました。そこで、ジャガイモ爆弾で亡くなったチュ・イルマンをはじめとする「山で死亡した人々」が一緒に写っている写真を見つけます。彼らは昔、ヘドン村の民間義勇隊に所属しており、1995年の水害でも活躍したらしいのです。
ヒョンジョは早速当時の事故記録を調べました。その水害は激甚で、人々が避難した建物も丸ごと流されてしまったそうです。危機を察し、まだ動ける元気のある人々=イルマンをはじめとする避難者は、雨の中建物を飛び出して何とかことなきを得たそうですが、足の不自由な老夫婦と、彼らのために残ることを決意した職員、そしてその職員ひとりでは大変だろうとこれまた残ると決めたイガンの父とその妻が、犠牲になってしまったのだそう。
その職員というのが、当時のテジンの相棒であり、かつてヒョンジョの部下で、訓練中に亡くなったキム・ヒョンスの父=キム・ナムシクでした。ナムシクは亡くなる直前まで、職員として「記録」を残すと同時に、息子への最後のメッセージを記したそうです。それは老夫婦も同じでしたが、イガンの父のソ・ヨンジン(キム・ギョンミン〜メン・ジョンウク@だまされても夢心地)だけは必要ないと答えたのだそう。なぜなら、必ず生きて帰る!そう決意していたからです😢。
またそのヨンジンは、当時、知人の連帯保証人となったせいで破産してしまったそうです。彼が生命保険に加入していたことから、彼が亡くなった後にやってきた保険屋は「自殺」を疑ったのだそう。それを知ったイガンは大いに傷つきました😨。イガン自身、山が嫌で都会へ行きたいとごねて、ヨンジンを激しく非難していたから尚更でしょう。
山からのメッセージ💐
そんな残酷な自然も、時には優しい奇跡をもたらしてくれます。
1995年の水害の際は大学生で、イルマンたちと命からがら逃げたことで助かった男性が、今回、破産とそれによる一家離散を苦に、智異山に死にに来ていました。彼を救ったのがイガンです。男性はイガンにヨンジンの話をして聞かせました。昔ヨンジンは「良い父親になりたい」と語っていたのだそうです。
男性は「ヨンジン」という名前こそ知らないようでしたが、今回の自分の境遇を重ね合わせたことで、イガンにはヨンジンの心境が理解できたと信じたいです。だからこそイガンはヒョンジョに父母に会いたいと吐露したのだろうし、ムンオクにも初めて礼が言えたのでしょう🌹。
テジンは無実
ダウォンが会話を録音したことでテジンが連行されました。でもテジンは、ずっと前から「殺人鬼」の存在に気づいていて、密かに調査をしていただけだったそうです。それをイルヘにだけ打ち明けていたようですね。
コムンダリゴルの呪い
イガンとヒョンジョが事故に遭ったのは、雪のコムンダリゴルだったようです。イガンは、ひとりで捜査をしているヒョンジョを心配し、その後を追った結果、犯人の罠にハマって滑落したらしいです。そこへ駆けつけたヒョンジョも、その後何者かに襲われたかして心停止状態で見つかったらしい。この時懸命に蘇生措置を行なったのはテジンだったそうです👍。
そのコムンダリゴルで、かつて、例のケーブルカー推進委員のヤン・グンタクが、井戸に死んだ獣を投げ込んだことがきっかけで、村人が逃げていったという話だったけれど、今回グンタクは、水害から彼を守ってくれた元所長のキム・ゲヒに、そんなことはしていない、ときっぱり否定していました。彼は彼なりにコムンダリゴルの発展を願っていたらしいです💦。
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