たった一人の私の味方　ネタバレと感想　第30話　父子の名乗り

スイルの決心

病院でドランとクモクが会っていたのを見たスイルは、ドランが帰るのを待ち、クモクを責めました。なぜだ？言わないって約束したのにっ！！

クモクは、胃がんの手術をすることになったから、黙っていてもしものことがあったら一生後悔しそうだったから、と語ります。スイルの秘密を知っているのはクモクだけなのだから、これからでもドランと幸せに暮らしてほしい、と勧めました。

でもスイルは、自分は罪を犯したのだから、ドランのためを思うなら言うべきではなかった、と反論します。もしドランが知ったら不幸になってしまう！

スイルは、もうドランの側にはいられないと決意しました。ドランが訪ねてきても、居場所は知らない、父親ではないと言ってほしいと言い含めます。この頼みだけは必ず聞いてください！

クモクはなんとかスイルを止めようとし、ドランにも電話をしますが、ドランは携帯を充電中で通じません。

一方のスイルは急いで帰宅して荷物をまとめ、書置きをして姿を消そうとしました。ようやく充電を終えてクモクの着信に気づいたドランは、スイルが姿を消すと聞いて急いで部屋に駆け付けます。

そばにいて！

カン運転手、待って！！カン運転手！アッパ、待って！！

最初は聞こえないふりをして立ち去ろうとしたスイルも、最後の「アッパ」という言葉には、涙があふれてしまいました。アッパ！

立ち止まって泣いているスイルにドランが駆け寄りました。行かないで、アッパ。

スイルはシラを切ろうととしますが、ドランは諦めません。私の父でしょう？どこへ行くの？行かないで！

スイルは必死で叫びます。キム秘書！キム秘書の父親はキム・ドンチョルで私ではありません！！

スイルがタクシーを止めて乗り込んだので、ドランはその前に飛び出しました。驚いて転んだドランを放っておけるスイルではありません。慌てて車を降りて駆け寄りました。ドラナ。

おそるおそるその手でドランの頬に触ろうとすると、ドランがたまらず抱き着きます。

行かないでアッパ。お願いだから、行かないで！

アッパ、アッパと泣くドランをスイルも泣きながら抱きしめます。俺は父親じゃない。だから、そう呼ぶな。

ドランは大声で泣きながら、DNA鑑定もした、間違いなく親子だ、と主張します。今まで側にいたくせに、どうして否定するの？

スイルは涙で顔をくしゃくしゃにしながら、幼い頃におまえを捨てた俺には父親を名乗る資格はない、と語りました。俺がそばにいたらお前が不幸になる。

でもドランは耳を貸しません。

何も言わなくていい、決して恨まないし、不幸になっても構わない。一生「カン運転手」と呼んでもいい。だからどうかそばにいて。

スイルもたまらず「ドラナ」と呼びかけました。ふたりはひしと抱き合います。

それからふたりは一緒にうどん屋に行きました。ドランはスイルに、決して遠くに行かないよう約束させせます。

これまでと何も変わらない、ただ側にいてほしい。お互いに顔を見て暮らすの。何も言い訳しなくていい。私はすべて理解できる。父さんと私は唯一の肉親だもの。

うどんが運ばれてくると、スイルは、体が冷えただろうから早く食べろとドランをいたわり、ドランはスイルのために唐辛子を入れてあげました。寒い時は辛い方が美味しいわ。

そしてドランは心の中で誓います。

父さんが昔なぜ私を捨てたのか、話してくれるまでは何も聞かない。父さんの癒えない傷には知らないふりをする。こうしてまた会えたから、それで十分だわ。

その夜ドランは心配になってスイルの部屋を訪れます。スイルがいなくなっていないかを確かめに来たのです。ナツメ茶を持って来たというドランに、早く部屋へ戻るよう促すスイルです。さっき側にいると約束したろう？

ドランは「お休み、アッパ」と告げました。二人きりの時はアッパと呼ぶわ。

スイルはまた泣いてしまいます。ドランの淹れてくれたナツメ茶はどんなに美味しかったことでしょう。

嫁いびり

その一方で、ウニョンの「嫁いびり」はますますエスカレートします。グムビョンばかりかジングクもドランを庇うので尚更です。ウニョンはドランに会社を辞めて専業主婦になるよう命じました。

ドランはデリュクの意向を確認します。デリュクは、一緒に会社に行くのが嬉しいと語り、会社を辞めることには反対だと言いました。ドランはそれで安心したものの、このことはウニョンには黙っていてほしいと頼みます。そうでないとドランが告げ口したと恨まれるからなのに、デリュクにはそこが理解できません。

デリュクは食事の場でキッパリ宣言しました。ドランに仕事は辞めさせない。彼女は会社にとって必要な人だから。

ドランはデリュクをなじります。どうしてあんなことを言ったの！？

家から出てきて喧嘩をしているふたりがスイルに遭遇しました。デリュクはスイルにこの話をすると、スイルも、デリュクは間違っていない、と肩を持ちます。ドランは「男はこれだからダメなんだ」と呆れたふりをしながら、こっそりスイルに小さく手を振りました。スイルもこれに答えて微笑みながら手を振ります。

ホンジュとスイル

スイルはグムビョンの命令でホンシルの家を訪れました。ホンシルは留守でしたが、ホンジュがパックをしています。それなのにホンジュはスイルに会えたことが嬉しくて、自分がどんな顔をしているのか、すっかり忘れていました。スイルは慌てて逃げ出します。

ようやくパックに気づいたホンジュは、大慌てでこれを外し、スイルの後を追いかけました。ホンジュはスイルのために手袋を用意していたのだそうです。いつもパン作りを教えてくれるお礼だ、弟子から師匠へのプレゼントだ、と言われたスイルは快く受け取りました。そのお礼に、スイルは自販機のコーヒーをご馳走します。スイルは喫茶店に行こうとしたのですが、ホンジュが「外でカン先と飲むコーヒーが最高だ」と辞退したのです。

公園のブランコに座っていたスイルを、ホンジュがめいっぱい押してはしゃぐ姿がまた何とも愛らしかったですね～。予告ではホンジュがスイルとの結婚を宣言していたようですが？

感想

あの秘密がいずれは明るみに出るのでしょうが、そんな先読みを忘れさせてくれるほど、温かくて良いドラマですよね～。続きもとっても楽しみです。

これまでに視聴した韓国ドラマの視聴リストはこちらです：　視聴ドラマ一覧～韓国ドラマ編

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