たった一人の私の味方　最終回　ネタバレと感想　終わり良ければすべて良し

「死」を突き付けられて

前回の最後でチョさんに見つけられたデリュクは、そのまま救急車で病院に搬送されました。低体温症で、あと少し遅かったら命も危なかったと言われたウニョンは、ようやく、事の重大さに気づきます。

そんなにドランのことを愛していたの？

目を覚まして、ウニョンからそう言われたデリュクの表情が、またなんとも切なそうで、胸が痛みました。あれを見ても翻意しないようなら、もはや親とは言えませんよね。

ウニョンは居ても立っても居られなくなってドランを迎えにやってきます。でも、さすがに決まりが悪くて中には入れず、家の前からドランに電話をして事情を説明しました。ドランは、デリュクが死にかけたと聞き、慌てて家を出ようとしますが、スイルに止められてしまいます。ドラン、だめだ。俺が断ってくる！

一緒に朝食を作って（味見して）いたホンジュも、心配するドランをとりなして、その後を追いました。大丈夫、私も行ってくるから。

ウニョンはスイルの姿を見て驚くも、涙を流しながら懸命に謝罪します。デリュクがドランを思うあまり死にかけた。どうかデリュクをドランに会わせてやってほしい！！

スイルの答えは変わりません。さっさと家に入ってしまったスイルに代わり、ホンジュがウニョンを諭しました。

どうしてあんなひどいことをしたの？ドランとカン先の傷は思いのほか深いようよ。今日は帰った方がいいわ。

困り果てたウニョンが家で寝ていると、事情を聴いたジングクにも呆れられます。よくも今更そんなに図々しいことが言えたものだ。自分がふたりにどれほどひどいことをしたか忘れたのか？お前が逆の立場だったら、はいそうですか、と承知できるか？？

そうそう、誰も言わなかったけれど、以前ドランが低体温症になって死にかけた時、その原因を作った＝彼女を外に追い出したのはウニョンだったのですものね。

デリュクの決意

デリュクは会社を辞め、海外に旅に出ることにしました。

それを聞いたダヤは、早速ドランに伝えに行きます。ダヤはデリュクを引き留められるのはドランしかいないと語る一方で、これまで意地悪をしてきたのは、ドランが羨ましかったからなのだと打ち明けました。ドランは、ダヤと違って、皆から可愛がられていたからです。

でももしチャンスをくれるなら、今度こそ仲良くしたい。

そんな話をしている時にスイルが戻ってきました。ダヤは慌ててスイルに会釈をして帰っていきます。スイルは厳しい目でドランを問い詰めようとしましたが、ドランは、何でもない、と答えました。

もちろん「何でもない」ことなどありません。テプンとのデートでもデリュクのことが気になってならず、テプンにも正直に打ち明けました。まだデリュクのことが好きだからテプンと付き合うことはできないと。テプンはガッカリしながらも、自分は大丈夫だと言ってくれます。

その後今度はウニョンがやってきました。ウニョンもまたドランに謝罪し、デリュクを引き留めてほしいと頼みます。

どう許しを請えばいいか分からないわ。一度だけ許してくれない？本当に心から後悔しているの。一番大切なことを忘れていたみたい。ドラン、私が悪かったわ。

そこへまたスイルが帰ってきます。ウニョンは、ダヤ同様、でも一応「厚かましすぎたわね」と断って出ていきました。ドランはもう耐えられなくなります。

心のままに

ドランも、そしてスイルも、相手が誠心誠意謝罪しているのを察したら、いつまでもネチネチ怒っているような器の小さな人間ではありませぬ（）。スイルは、泣きながらデリュクが好きだと訴えるドランににっこり笑って「心のままに生きろ」と勧めてくれます。

ドランはタクシーで空港へ駆けつけました。デリュクもすぐにドランを見つけ、ふたりはひしと抱き合います。

仲良し家族

ドランが戻ったワン家では、グムビョンもだいぶ穏やかになり、ウニョンも髪を掴まれる回数が減りました。グムビョンはウニョンを（たぶん）「チョンブアジュンマ（情婦おばさん）」と呼んで格上げします。

またダヤは、あれ以来すっかり心を入れ替え、家政婦のヨジュさんのこともちゃんと「アジュモニ」と敬称を使って敬い、料理を教わっていたようです。何をするにも「ミョンヒオンニ」「ヒョンニム」と一緒です。それでグムビョンはダヤを「愛人の娘」から「ダヤ」に格上げしてくれました。

でもデリュクは相変わらず「２Fの青年（なんとかチョンガー）」です。もうチョンガーじゃないんですけどね～。

そしてさすがのグムビョンは、イリュクの浮気を見抜きました。ダヤにもそれを伝えます。最近頑張っているから教えてあげるけど、気を付けた方がいいわよ。

案の定、イリュクはまたしてもスジョンと浮気を継続していたようです。ダヤからそれを聞いたドランは、ダヤと一緒にとっちめに行くのですが、それより先にイリュクはスジョンの兄や父からこんてんぱんにやっつけられてしまいました。

この報告を受けたジングクからも殴られて、今度やったら戸籍から抜く！とどやされます。ジングクがデリュクにバットを持って来いと命じると、デリュクはゴルフクラブでいいか、と聞くのがまた可笑しかったですね～。

ダヤは、許しを請うイリュクから、今度浮気をしたら、イリュクの持ち株全部を譲り受けるという証文を書かせたそうです。

エピローグ

それから２年後～ドランは大学の法科に通い、グムビョンは相変わらずどこへ行くにもドランにくっついていました。またスイルは、自身の過去の経験から、１年前に「養護施設」を開設したそうです。これにはジングクが協賛したようですね。

自分が苦労していた時、誰か一人でも味方になってくれていたら、選ぶ道は変わっていたからもしれない、との思いから設立を決めたそうです。設立１周年の式典には、皆が駆けつけてくれました。その中の一人、まさしく「味方になってくれた」ドンウォンは、スイルの息子のドユンはスイルにそっくりだと笑っています。

またダヤとミランは妊娠し、ヤンジャと妹はホンジュから「ドランの養育料」としてマンションをせしめたそうです。

そのダヤとミランはほぼ同時に出産し、付き添ったゴレとイリュクは、ふたりに髪を引っ張りまくられて散々な目に遭いました。ゴレのところは男の子、イリュクは女の子を授かったそうです。デリュクはその様子を見て、ようやく自分たちにも子供が欲しいと思ったようです。

最後は、イケメンの大学生からメアドを聞いたと喜ぶグムビョンの笑顔で締めくくられました。認知症は大変だけれど、何事も前向きにとらえて、こんな風に明るく暮らせるならそれも悪くありませんね。

65話という長丁場を最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。次回のドラマはちとパスして、久しぶりに中国ドラマ（如懿伝～紫禁城に散る宿命の王妃～BS11で2/19午後3時29分から）にトライしてみようと思っております。もしご都合が合うようでしたら、また是非ご一緒いたしましょうぞ。

これまでに視聴した韓国ドラマの視聴リストはこちらです：　視聴ドラマ一覧～韓国ドラマ編

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