緑豆の花 あらすじと感想 9&10話 ジャインの恋
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【緑豆の花】の9話「決別」と10話「秘密兵器」を視聴しました。これまたなんとも凄まじいエピソードでしたが、そんな中でも、あんな風貌で、実は誰よりも優しいドッキがジャンイをからかった(祝福した?)シーンが可愛らしくてとても印象的でした🤗。以下ネタバレのあらすじです。
勝つべき理由
ジャインからイヒョンの破談の真相を聞かされたイガンは、ユウォルのこと以外にもう1つ「勝つべき理由」ができたと決意を新たにしました。イヒョンを馬鹿にしたソクジュ=両班をやっつけることです😤。
京軍
時を同じくして、京軍が全羅道にやってきました。彼らは首都防衛軍である壮衛営の新式兵士と江華島の新兵を合わせて1千人あまりでしたが、新式の武器を携えていたのだそうです。全員が洋銃を所持し、大砲や回旋砲(機関銃)も備えていました。彼らは東学党より先に全州城に到着するつもりなのです。
泰仁の大接主であるキム・ゲナム(キム・ジョンホ)は、虎の穴で虎と戦ったら必ず負けると語り、敵を外に連れ出そうと提案しました。その場所は長城の黄龍村です。
取引
ボンジュンは、捕虜にしていたジャインを使ってボンギルと取引することにしました。ジャインは「軍商は兵士を食い物にする特権商人」と決めつけるボンジュンに食ってかかりますが、ボンジュンはそもそも行商人も認めておらず、いずれはその特権を廃止して任房もすべて解散させると言い渡します。
取引にはイガンとポドゥリ、そしてボンゲが向かいました。ボンギルに投げ文をすると、ドッキが頼まれたものを運んできます。ボンジュンはちゃんと代金を支払いました。とそこへポドゥリが駆けつけてきます。一緒に戻るはずのイガンが、後で合流するからと書き置きをして別行動を取ったのです。イヒョンのところへ行くつもりなのです。
この話を耳にしたジャインはイガンが心配でなりません😨。少しだけ古阜に行こうと言うのをドッキが厳しく咎めました。イガンは弱い男ではない。もっと彼を信じろ!😤
ジャインはドッキに「情にほだされて」捕まったことを詫びました。するとドッキは嬉しそうに「それは恋だ😁」と教えます💜。
一方の倡義軍ではイガンの離営が問題視されました。とはいえ、批判したのはギョンソンだけで、ヘスンやキム・ギョンチョン(パク・ジファン)にトンロッケ(チョン・ギュス〜イ・ジュンガン@町の弁護士チョ・ドゥルホ)は、彼を置いてはいけないと反対します。我々は戦友だ😤!それでもギョンソンが首を縦にふらなかったので、ポドゥリが古阜に詳しいボンゲを連れて迎えに行くことにしました👍。
復讐
序章
その頃イヒョンは、ミョンシムにもらった衣装を身に纏っていました。それは首の辺りが血だらけになっています。イヒョンはそれを脱ぎ捨てて、単身ファン家に向かおうとします。背中には「函(ハム)」を背負っていました。どうやら婚礼の前にその函を相手に届けるのが慣わしのようで、結納みたいなものらしいです。
とそこへイガンがやってきました。イガンはイヒョンが予定通り婚礼を進めるつもりだと知ると、オクセとともにこの役目を引き受けます。目立たぬように顔を真っ黒に塗り、オクセが声を張り上げました。函を買ってください!
その頃、ソクジュの家には両班の書生たちが集まっています。ソクジュは慌てて外に出てきてイヒョンを迎え入れました。民乱が治まるまで式は延期だと言ったろう?イヒョンはチャンウクの身分証を取り出して「すべて知っている」と仄めかします。これは伏せておくから、函を受け取ってください。
「中人」に脅されたソクジュはブチ切れて、ミョンシムの前で全てをぶちまけました。そうだ、お前を徴収させたのはこの私だ。お前が死んで、この縁談が壊れることを祈っていた!
ミョンシムがあまりのことに言葉を失っていると😨、イヒョンは冷静に「破断にする機会を差し上げた」と語りました。これでソクジュはついに「破断にする」と口にします。イヒョンは「されたことは必ず返す」と伝えました。ソクジュのみならず、集まっていた両班たちがイヒョンをボコボコにします😱。彼らは身分は低くても優秀なイヒョンが目障りでならなかったのです。
外で弟を待っていたイガンは、彼の着物の泥を払い、肩を貸して歩き始めました🌸。
そこへポドゥリとボンゲが到着してイガンを連れ帰ろうとします。するとイヒョンは、イガンに温かい家庭料理を食べさせたいと引き止めたので、ふたりもお相伴に預かることにします。いざ食べようとしたところでイヒョンが入ってきた時は嫌な予感がいたしましたね😓。イヒョンは食事に睡眠薬を混入し「東匪ふたり」を手土産にして、イガンをペク家に戻そうとしたのです😱。
私はペク家を再興する。父の口癖は「この世は食うか食われるかだ」だったが、それは紛れもなく真実だと師匠(ソクジュ)が教えてくれた😈。
イガンは、俺の今の家族は義兵だと言い切り、やってきた民保軍(両班の軍隊)と闘おうとしました。その両班たちはちょうど前日にイヒョンを殴った輩です👎。イヒョンはポドゥリが持っていたモーゼル銃で彼らを撃ち殺しました。イガンには「新しい家族」と逃げるよう促します。もはや私の家族に「兄」はいない。
奥で寝ていたマンドゥクは銃声に驚いて出てきました。イガンを見ると「早く逃げろ」と勧めます。あれが父親として最後の「情」だったかもしれません。
より徹底的な復讐
脱営したイヒョンは牢に入れられました。そこへソクジュがやってきて、民保軍を殺したのはイヒョンだろうと仄めかします。イヒョンは、復讐だと思われるのは心外だと言いながら、自分の「復讐」は「より徹底的な復讐」だと言い渡しました💀。イヒョンを気に入っている郡守は、モーゼル銃を使うのは東匪で、イヒョンではないと庇います。彼は中人だが気品がある。人を殺したりはしない🤗。
こうして釈放されたイヒョンは、家に戻るとマンドゥクに吏房になりたいと申し出ました。「宰相の父」になるのが長年の夢だったマンドゥクは驚いて反対しますが、ソクジュがチャンウクを脅してイヒョンを徴兵させたと知るとさすがに愕然とします。もう諦めてください。父上の夢見たペク家は壊れたのです!😡
郡守は郷兵を連れて全州に向かうことになりました。彼がソクジュに後のことを託していると、イヒョンが入ってきます。イヒョンは、民が不安がっているから、郡守は古阜に残った方がよい、代わりに自分が郷兵を率いて戦地に向かうと申し出ました。ソクジュは、それがいいと賛成します。でも郡守は、衙前に兵を託すわけにはいかないと断りました。イヒョンの目がキラリと光ります😎。
それならファン進士(ソクジュ)にお願いしてはどうか?
郡守もこれには賛成です😜。ソクジュは、これこそがイヒョンの復讐だと察しましたが、自分は指揮官だから、イヒョンの思い通りにはならぬと豪語しました。ソクジュは今、自分を最も軽蔑しているそうですが、そんな風に開き直られても困りますよね👊。ちなみにチャンウクは、役所の使用人(奴婢)にされたらしいです。
秘密兵器
一方のイガンは、まだ眠っているボンゲと、ふらついているポドゥリを連れて必死で軍営に向かいました。が、古阜からずっと、いかにも貧そうな物乞いがその後を付いてきます。いくら追い払っても諦めないので、イガンはついに短剣を抜いて戦おうとしました。でも彼らは「義兵」になりたくて付いてきただけだと分かります😢。俺たちも戦いたい!
軍営に着いたイガンはギョンソンから、別働隊から外れるよう命じられました。弟がいるのはお前だけじゃない!!今度は「槍兵隊」に加わるよう命じられました。ボンジュンも承知したそうです。ポドゥリとボンゲはイガンのために槍を用意してくれました。死ぬなよ、私たちは家族じゃないか、と去っていくふたりの姿を見たボンジュンは、親しくなったのだな、とイガンに声をかけてきます🌸。
イガンは、イヒョンがソクジュに裏切られたことが悔しくて、ボンジュンに、ソクジュを殺すと宣言しました。でもボンジュンは、どうせ殺すなら、もっと大きなものを殺せ、と教えます。
その頃京軍の司令官のホン・ゲフン(ユン・ソヒョン〜チョン・スンセ@秘密の扉)は、倡義軍が長城に向かったと知ってその後を追ってきました😈。このゲフンはかつてドッキの同期(実に嫌なやつ👎)だったそうです。
ゲナムの思惑通り、両軍は黄龍江で激突しました。倡義軍は、機関銃に対抗する「秘密兵器」を真綿で作って戦いに臨みます。巨大なピーナッツの殻みたいなものを転がしながら盾にして、機関銃に突進していきました。また大砲には、途中から加わった物乞いたちが、隙を狙って筒の中に水を流し込みます👍。それらの作戦でもたくさんの味方が命を落としましたが、最後には大勝利を収めました😭。
味方が劣勢になった際、イガンが大声で東学党の教えを叫んで皆を鼓舞したシーンはまた圧巻でしたね😍。ひとり、またひとりとこれに唱和し、皆に耐えろと檄を飛ばしていたギョンソンも最後にはこれに倣いました。この功績が認められ、イガンは再び別働隊に任命されます💐。
輔国安民
皆が大勝利に浮かれていたところに、王から綸音(ユヌム〜民を宥める国王の文書)が届きました。でもボンジュンは、過ちを悔いて故郷に帰れと言う王の使者に、我々は王の声を聞くためではなく、王に我々の声を届けるために蜂起したと言い返します👊。それを反逆だと決めつけた使者は、有無をいわせず斬り殺しました💢。
ボンジュンは改めて仲間に問いかけます。「人即天」の世のためならば逆賊になる覚悟がある者だけ残れ!偽者は去り、本物だけ残れっ!!😡
イガンは、ボンジュンが言っていた大物とはこのことか、と思い至ります。
綸音などいらぬ、我々に必要なのは「輔国安民」だ!そう叫ぶボンジュンに、イガンは感激に胸を震わせながら、緑豆将軍、万歳!と叫びました。皆がこれに続きます。万歳!!彼らは全州城を目掛けて歩き始めます。行こうっ!!
全州城にいた観察使は気絶しそうになりながら、部下たちに急かされて逃げ出しました🐒。イファの夫の武官も妻そっちのけで逃げていきます。全州のジャンイの家に世話になっていたユウォルは「仲間と楽しくやっている」はずのイガンが、倡義軍にいたと知って大いに喜んでいました😍。今や「アレ」は貧しい民を守る英雄となったのです👍。