武人時代 感想とあらすじ(第148&149話) チンジェの決意
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韓国ドラマ「武人時代」~148話は「軍部の不満」、149話は「木像の誓い」です。
煕宗の「離間の計」が奏功し、チンジェはとうとうひっそりと都を出るまでに追い込まれてしまいました。以前から不満が続出していた軍部のイ・グァンシルが、チンジェの諫言を無視して挙兵したにも関わらず、それもまた根に持っていたのか、この謀反が発覚して捕えられた際、チンジェもまた共謀していたと虚偽の証言をしたのです。
このグァンシルの挙兵をいち早く察したのは、ほかならぬ煕宗だったのですが、これを迷うことなくチュンホンに報告したのも、この煕宗の賢いところですよね。チュンホンの大義の是非を問うのではなく、己が出世できぬことに不満を抱いて刀を抜くような人間は、王室にとっての害にしかならない。
ただこの行動によって、煕宗が軍部の動きに注目していることがチュンホンに分かってしまったのが痛手でしたが。
これみよがしにチンジェを呼び出し、いかにも重用しているかに見せかけて、チュンホンの疑心をあおっていた煕宗は、もしチンジェが謀反に加担していたとしても、その罪を許してほしいとまで「念押し」します。自分がチンジェに目をかければかけるほど、チュンホンのチンジェへの疑いがいや増すことを百も承知しているのです。
こうしてついにチンジェを
「大逆罪人」
として指名手配したチュンホンでしたが、逆にチンジェはなぜか一人で都に舞い戻ってきました。謀反人の汚名を着せられて逃げまどうよりは、たとえ殺されても自分の口で釈明をしたい。
甥の口から聞かされたその釈明を素直に信じるチュンホンです。これは、母からも外孫のチンジェを助けてほしいと懇願されていたことも大きかったのでしょうし、自分の手で次々と親しい者たちを殺さねばならぬことに心を痛めていたのも事実なのでしょう。
ずっと可愛がってきたチンジェがチュンホンと和解してくれたと喜ぶソクスンとヤクチン。チュンホン自身もここでは本当に嬉しそうだったのに。。。
なんとチンジェは、亡きトゥドゥウルが言い残した「木像の誓い」を果たすべく戻ってきたのだそうです。伯父=チュンホンは紛れもない乱臣~その乱臣をこの手で成敗し、太平の世を創る!!
都を離れた地で、あれほどまでに苦しんでいる民の姿(遺体も山積み!)を目にしたら、そう思うのも当然のことでございましょう。
これでついにチンジェも殺されてしまうのでしょうか。
それが「歴史」だとはいえ、このような高い志を持った人間が次々と殺されていくのはやはり、見るに堪えませんね。せめてもの救いは、当のチュンホン本人を前にしてもまったく臆することなく
「先王を武力で廃位したチェ・チュンホンを恩門相国と呼ぶのは王室の権威を失墜させる!」
と言い切ったイ・ギュボを、チュンホンもまだ「恥」を知っていると見えてこれをむしろ褒め称えたことぐらいでしょうか。このような気概のある若い人材こそがこれからの朝廷には必要だ。
本当にそう思うのなら、今さらあさましく財産集めなどせず、さっさと引っ込め~てなもんですが。チョン・スクチョムのような野心家ではなく、もっと優れた策士がつかなかったのかな~これもまた類は友を呼んだんでしょうけれど。
残り少なくなって、段々暗雲が立ち込めてまいりましたね~。せめてチュンホンの魔の手が煕宗に届かないことを願うのみでござりまする。