悪魔判事 最終回 ネタバレと感想 多数決は正義か?(10〜16話含)
チソンさん主演の韓国ドラマ【悪魔判事】も、感想を書く前についつい先を見たくなっちゃって、結局最終回まで見ちゃいました💦。いや〜面白かったです😍。ドラマとしてももちろんですが、果たして多数決=民主主義は本当に正義をもたらすのかという問題提起も素晴らしかったですね👍。以下7話分のあっさりネタバレと感想です。
10話から最終回(17話)までのネタバレ
無力な法
ガオンの両親を死に追いやった詐欺師のト・ヨンチュンが秘密裏に出所し、あろうことか「家族」まで持って田舎で穏やかに暮らしていることが判明しました😤。もちろん法務部長官チャ・ギョンヒも承知済みです。
しかもヨンチュンは、逮捕前に稼いだ金をすべて隠し持っていました。ヨハンがそれを燃やそうとした時のヤツの反応は実に淺ましかった😁。ヨハンは「家族と金」を選ばせたのだけれど、ヨンチュンは迷うことなく金めがけて走りました🐒。もちろんヨハンは家族を解放してその正体を暴露し、ヨンチュンを捨てさせます😜。
またその金は、燃やすと見せかけただけで無事だったらしく、ガオンたちによってこれまでの被害者たちに配ら(返却さ)れました。ガオンは「法で裁くだけで正義は実現できない😨」と痛感し始めます。
"愛国"
ヨハンが次に狙ったのは、大統領ホ・ジュンセの駒として暴れていたユーチューバーのキム・ジュウォン(イ・ヘウン)です。ギョンヒにソナの情報(かつてカン家のメイドだったこと)を渡すことを条件に、コイツを公開裁判に引っ張り出す許可を得ました。
ジュウォンは「愛国」を名目に街で暴行を働いていました。狙う相手は外国人。疫病によって溜まりに溜まった鬱憤を外国人にぶつけて発散させるというその手口は、まさに大統領の政策のようです😎。外国人を追い出そう!雑種を追い出して単一民族国家に戻るんだ!!
ヨハンを初めとする判事たちは大法院でこのキム・ジュウォンこと、本名キム・ジュンシクの公開裁判を行いました。よくは分からんけど、チュンシクという名前(響き)はジュウォンに比べてダサいんですよね、たぶん。
ジンジュは、チュンシクが襲った外国人の職業は何か知っているかと尋ねます。単純なチュンシクは知らないと答えます。そんなことを知る必要があるのか?外国人が就職難にある国民の職業を奪ったと言うだけで十分じゃないか👻?ジンジュは「下水道の作業員」だと教えました。彼は有毒ガスで同僚を失ったそうです。
またジンジュは「外人が我々の女を奪った」と息巻くチュンシクを「バカ」呼ばわりします😆。私たちも国民よ!?あんたたちの所有物じゃないわ!!
ガオンはチュンシクの祖母から証言を得ています。国民を「扇動」するなどとんでもない!分別のない子どもと同じよ!隣人はチュンシクが祖母の葬儀代を盗んだ、と批判しました。せめてその金は返してやれ!正義のヒーローがかたなしです😁。それにチュンシクは「愛国」を理由に募った寄付を芸能人?への投げ銭に使っていたのだそうです。彼女からはストーカー扱いされていました😂。
こうしてチュンシクには電子足輪がつけられました。大統領のホ・ジュンセは「国内で展開されていた救国活動に泥を塗った恥知らず」と批判します。キム・チュンシクは本当に韓国人か?純血種の韓民族は、こんな恥ずかしいことはしない!!ホ・ジュンセは、あっさりチュンシクを見捨てたのです
。
ギョンヒの自殺
その後ギョンヒが自殺に追い込まれました。ソナを敵に回したために、ジュンセからも見放されたのです。ヨハンは内部告発を促しましたが、ギョンヒは死を選びました。ガオンは血だらけのギョンヒに駆け寄って、ジュンセの悪事の証拠のファイルを捜そうとします👿。その姿を愛するスヒョンに見られました。人が死んだことよりも、自分の利益を重視した「悪魔のような姿」を😨。
スヒョンは仕方なくガオンを逃し、ギョンヒは自殺だったと報告しました。ガオンには絶縁を言い渡します。ガオンはずっと居候していたヨハンの屋敷を出て行きました😭。
ソナの逆襲
自分の心が「悪」に傾いていることにショックを受けたガオンにさらなる魔の手が忍び寄ります☠️。ソナがジョンホを襲わせて、それがあたかもヨハンの仕業のように見せかけたのです😡。ジョンホからそのことを聞いたガオンは、すっかり騙されました🐒。ちなみにこのジョンホを大法官にしたのもこのソナです👎。
その頃、貧民街で再びウイルスが猛威を振るっているとの噂が流れました。そこへまたしてもチュンシクが仲間を扇動してやってきて「患者」を連れ去ります。でもこれはウイルスにかこつけて「邪魔者」を排除しろという大統領の命令でした。これにはさすがのソナも眉を顰めます。
そのソナはヨハンを呼び出し、ヨハンの腹部を撃った上、ヨハンの協力者を殺しました😱。ソナ的には、たぶん、ヨハンがギョンヒと取引したのが面白くなかったんでしょうね。ヨハンは唯一「思い通りにならない相手」だから。
ヨハンは激怒し、最も残酷な方法でお前を殺す😡!と罵りました。
ヨハンの反撃
ホ・ジュンセの横暴を世に知らしめるべく、ヨハンは、ジンジュやガオンを連れて貧民街に乗り込みました。一旦は権力者たちに懐柔されそうになったジンジュも、貧民街での暴動を見て我に返ります👍。ヨハンはTV局も味方につけており、この様子を一斉に報道させました。
が、ここで思いもよらぬ悲劇が起きてしまいます。スヒョンが殺されてしまったのです😨。ガオンは、最初は彼女がヨハンを狙った刺客に誤って撃たれたと「理解」していたのに、ジョンホがこれを撹乱しました😤。スヒョンはヨハンに殺されたんだ!!もちろんソナの策略ですが、ガオンはまんまと騙されてしまいます。
聖堂火災事件の真相
そのきっかけとなったのが、スヒョンが調べていた10年前の聖堂火災事件でした。スヒョンは、この火災やエリヤ父の殺害をヨハンの犯行だと考えて、その証拠を探していたのです😔。ガオンは、それでヨハンが口封じにスヒョンを殺したと言うジョンホの言葉を信じました🐒。
でも真実はそうではなかったのです。あの日、聖堂で火事が起きたのは、幼かったエリヤが火のついた蝋燭を倒してしまったからでした。ヨハンは、歩けなくなった姪が、これ以上傷つくのを恐れて真実を隠そうとしたのです😭。その様子は監視カメラの映像として残っていたらしく、ヨハンはそれを世に出すまいと必死だった〜それほどヨハンはエリヤを愛していたのです
。
死刑執行
その後ヨハンは、貧民街での感染は嘘だと証明して、チュンシクを罪に問おうとしました。証人は殺されて不利な状況に追い込まれますが、ヨハンは力技でチュンシクを死刑にしようとします。彼を電気椅子に座らせて、すべての判断を国民に委ねることにしたのです😎。国民が彼を有罪だと判断するたびに、電流量が増える仕組みです😈。
裁判官という「他人」が決定を下すならともかく、自分の判断で被告の生死が決定すると聞いた国民ヨロブンは、ボタンを押すのを躊躇しました😨。
その一方で大統領は、こっそりチュンシクを官邸に連れてきて、どんなことがあっても真相は明かすな、と言い含めていました。死にそうになったら大法院を停電にしても助けてやると約束したのです。チュンシクはこの言葉を信じましたが、ジュンセの本音は、いざとなったら電流量を上げてでもチュンシクの口を塞ぐつもりでした💀。
が、ガオンがこの執行を止めました。ガオンはこの行為を「国民に人殺しをさせる」と反対していたのです。ガオンは国民に向けて「ヨハンの悪事」を暴露しました。カン・ヨハンはこれまで証人に偽証させていた!😤
正義はどこに?
ヨハンは素直に自分の罪を認めます。僕は皆さんの信頼を裏切った。金の力に物を言わせて法の裁きを免れる犯罪者に、なんとかして罰を受けさせたかった!!(それが「悪」というなら、僕は悪魔だ!)
が、国民はそんなヨハンに共感します😍。ヨハンこそ真のリーダーにふさわしいと、彼を次期大統領に推す声が上がりました🎉。ああそれなのに・・・😔。
利用されたガオン
上でも触れたように、ガオンはジョンホとソナにすっかり騙されて、ヨハンを殺そうとしました😱。が、そこへソナとジョンホがやってきます。二人の様子を見たガオンは、ようやく、ふたりがつながっていたことに気づきました😨。遅すぎやねん😔。
ソナがジョンホを使ってガオンを判事にしたのも、ガオンが、ヨハンの亡き兄に瓜二つだったからでした。ソナはガオンをヨハンの近くに置いてヨハンを揺さぶろうとしたのです。ガオンは、大切なスヒョンを失ったばかりでなく、父親とも慕っていたジョンホに裏切られていたことを知りました。もうね、コイツがサイテー最悪の偽善者!!
こうしてヨハンは逮捕されてしまいました😭。ガオンは、ヨハンを心配するエリヤに、ヨハンは無実だと伝えます🌹。僕が騙されたためにこんなことになってしまった!ガオンは警察でヨハンの無実を訴えますが、誰も信じてくれません。
夢の町の正体
低所得者層を救うための「夢の町」は今や「強制収容所」と化していました。ガオンは「夢の町」が怪しいとにらみ、単独潜入することにします。そこにガオンがいるとは夢にも思わないジュンセらは、施設を視察にやってきて、得意げにこうのたまいました🐵。
石油の一滴も出ない韓国は人的資源で食っていくんだ。命は何よりも貴重だ。全部カネになるんだ。臨床試験で稼げる額は莫大だ。死んだら臓器を摘出できる。頭髪や血液まで回収してから、全部輸出する。捨てる部分が1つもない。
もちろんガオンはこれらを全て撮影しています👍。収容所内でかつての「証人」を発見したガオンは彼女を連れて逃げました。看護師の中にも「まとも」な人間がいて協力してくれます。彼女たちも逃げることができずにいるのだそうです。
大逆転!
証拠をつかんだものの、もはや「無法地帯」と化した韓国では真相を報道する機関がありませんでした。しかも、ヨハンが拘置所内で殺されたと聞いたガオンは、自らの体に爆弾をまとってジョンホを道連れにすることにします。さすがの世間もそこまですれば関心を持ってくれるはず!😭
でもヨハンは生きていました。あと数秒で爆弾が爆発するとガオンが覚悟をして目を瞑ったところに現れてスイッチを止めます。待たせたな😁。ガオンは怒ってヨハンを突き飛ばすとすぐに、泣きながらヨハンを抱きしめました。生きてたんですね!よかった!!
それからヨハンはミン・ヨンシクを利用して「奴ら」を大法院に集めました。なんとヨハンはその法廷に爆弾を仕掛けたのだそうです😍。10年前のあの時と同じように、ひとりだけ助かるとしたら😏??
浅ましく騒ぎ出したジュンセは、ソナに射殺されました。その上でソナは自らの頭をぶち抜いて自殺します😱。昔の自分と同じ境遇だった少女が収容所に入れられて昏睡状態にあった(実験台にされた)のを見て改心したのかもしれませんね😔。
ヨハンは爆破のスイッチを押しました。もちろんちゃんと脱出してます🤗。
「悪魔」が生まれる理由
ガオンは新政権与党に呼ばれ「国民的英雄」として祭り上げられました。ヨハンを危険人物呼ばわりする彼らにガオンは、ヨハンは単なる犯罪者ではないと反論します。
愚かな人々がヨハンに振り回されたというのか?国民から権力を委任された我々は、その権力で、理不尽に苦しむ人々を救い、罪人に相応の報いを受けさせるのが使命のはず。その使命を果たさなかったから、誰かの苦痛が「怪物」を生んだ。人々の怒りには必ず理由がある。
でも「新たな権力者」はこれを理想論と切り捨てました🐒。ガオンは「何も変わっていない」と落胆します。このままではまた「ヨハン」が現れる。どうしたらヨハンのいらない社会を作れるのか😫?
会合に紛れ込んでいたらしいヨハンは「戻って来させるな😏」と言い残して去っていきました。エリヤと一緒に、彼女を治療するためにスイスに向かったようです💜。
まとめ
コロナ禍の経験を経てのこの作品ですから、実に真に迫っていましたね💦。頭では最後の一線を越えてはいけないのはわかっているけど、心ではヨハンを応援したい気持ちでいっぱいでした。
ヨハン自身もきっと、普通のどこにでもいる家族のように、ガオンとエリヤ、味オンチのヨンオクアジュンマ(ユン・イェヒ〜チョン・ミファ@力の強い女ト・ボンスン)らと笑っていたかったのであり、決して「悪魔」になりたかったわけじゃありませんよね。ただ賢い彼としてはそれが最速の方法だと知っていたから、そうせざるを得なかっただけ😤。
これは韓国が舞台だけれど、日本でも同じですよね。「たとえどんな深刻な問題が起きようと、金さえばら撒いておけば国民は騙される😈」って声が近くで聞こえてきそうでしたよ😤。
ドラマとしても面白かったけれど、自分の頭で考えて行動することの大切さを改めて教わった作品でもありました。この出会いに感謝です💐。
- 関連記事
-
- 韓ドラ 【HUSH〜沈黙注意報】も見ています(1〜6話ネタバレと感想)
- 警部補ダイマジン ネタバレと感想 第4話 なんとな〜くどこかが物足りない
- 警部補ダイマジン ネタバレと感想 第3話 土日の老人
- 警部補ダイマジン ネタバレと感想 第2話 平安の父親
- 【警部補ダイマジン】を覗いてみました(第1話ネタバレと感想)
- 天使の耳〜交通警察の夜(前後編)ネタバレと感想 見応えあって面白かった!
- 悪魔判事 最終回 ネタバレと感想 多数決は正義か?(10〜16話含)
- 悪魔判事 ネタバレと感想 7〜9話 悪魔はソナ!
- 悪魔判事 ネタバレと感想 3〜6話 ヨハンの目的
- 悪魔判事 ネタバレと感想 1&2話 今後の展開が楽しみ