まぶしくて~私たちの輝く時間~最終回 あらすじと感想 すっごく良いドラマでした
キム・ヘジャさん&ハン・ジミンさん主演の韓国ドラマ、【まぶしくて~私たちの輝く時間~】の最終回を視聴しました。これは本当に素敵なドラマでしたね~。笑いあり涙あり、感動あり、その上社会的要素もふんだんで大いに考えさせられました
。最後のメッセージも素晴らしかったです
。以下ネタバレのあらすじです
。
これまで25歳のヘジャが登場したシーンは、あながち妄想ばかりではなかったようです。ヘジャには他に両親がいて、ヨンスだけは当時も兄だったようですが、実際に起こったことを「25歳のヘジャ」の目を通して(解釈で)描かれていたらしい。
真相
ジュナの死
実際のヘジャはテサンの父となるジュナに会って恋愛&結婚し、テサンを産みました。ジュナは新聞記者だったそうです。
結婚する前のジュナは家庭に恵まれず、父親は飲んだくれで(ハルモニから金をせびっていたのと同じ男)、孫のテサンを理由にジュナに無心に来たそうです。そんなんですから、最初ジュナは、子どもができたと知っても素直に喜べませんでした。先にヨンスの子を産んだヒョンジュからは、男なんてそんなもんだと言われましたが、ジュナの場合は、自分が父から愛されなかったので、息子にどう接してよいか分からなかったようです。
でもヘジャから、初めての子だからヘジャも同じだと励まされ、いつしかテサンに愛を注げるようになりました。テサンも少し大きくなったある日のこと、ヘジャは3度目の結婚記念日だから、今日は早く帰って来いと、残業続きのジュナを送り出したそうです。ジュナも、分かった分かったと言って出かけていきました。それなのにジュナは翌朝になっても帰ってこなかったそうです。
ヘジャは社に押しかけました。するとジュナの同僚から、ジュナは捕まったと聞かされます。言論弾圧ですね
。ヘジャは警察に事情を聞きに行きました。そこでジュナを取り調べていた男が、あの「腕時計の男」だったのだそうです
。新聞社の尽力で、ヘジャはなんとかジュナに面会できましたが、ジュナは拷問を受けてすっかりやつれていました。それでも、大丈夫、疑いが晴れればすぐに帰れるとヘジャを励ましたそうです
。
それなのに、ジュナは二度と帰ってきませんでした。取り調べ中に肺炎を起こして亡くなったのだそうです。ヘジャは警察から渡された遺品を調べて、あの腕時計がないことに気づきました
。あの男がこっそり盗んではめていたのです。ヘジャはそれに気づいて男から腕時計を奪おうとしました。あんたがジュナを殺したのね!!
その時ヘジャが引っ掻いた傷はいまだに男の手の甲に残っていました。それで男は、ヘジャやジュナの顔を見るといたたまれなかったのですね。
テサンの事故
それからヘジャは、ハッピー美容院で働きながら、テサンを一人で育てました。テサンは父親がいないことを寂しく思っていたある日、事故に遭って膝から下を切断せざるを得なくなります。それ以来テサンはずっと義足を付けていました。ヘジャはそんなテサンをとても厳しく育てたそうです。転んでもひとりで起き上がれ
。具合が悪くても学校へ行け
。ずっと隠れて生きていくつもりか!
テサンは歯を食いしばって母の言う通りにしましたが、ヘジャは一度も笑顔を見せてくれなかったそうです。学校では足のことでひどく苛められましたが、ある時思い切り反撃したら、それ以来誰も何も言わなくなったそうです。それでもヘジャはずっとテサンに冷たかったので、テサンはヘジャに疎まれていると恨んでいたのだそうです
。
その後ヘジャはアルツハイマーになりました。それで自分が25歳でテサンとジョンウンの娘だと思い込みます。テサンの足が悪いのは単なる怪我だと思い、じゃこ炒めを作りました。職場まで見張りについてきて、テサンに言いがかりをつけた男に「この子の母親よ!」と食ってかかります。足が義足だと分かった時は、アッパ、ミアネ、父さん、ごめんね、と泣きました。あれはすべて現実だったのです。だからテサンはいつも複雑な表情をしていたのですね
。
一方でテサンはある真実に気づかされます。ヘジャが病院を抜け出したある雪の日のことでした。テサンは必死でヘジャを捜しまわります。するとヘジャは外で雪かきをしていました。自分には足の悪い息子がいるから、滑らないように掃いているのだ、と語ります。テサンは、それが自分のことだと知ってハッとしました。そう、ヘジャは、テサンが幼い頃ずっと、雪が降るといつも早起きしては雪かきをしていたのだそうです
。
テサンは母の愛に感動しながらも「でもそのことを息子は知らない」とヘジャに伝えました。ヘジャはニッコリ笑って、息子が転ばなければそれでいいのよ、と答えます。テサンはもう涙が止まりませんでした。ヘジャはいつもテサンを愛し、気遣っていてくれたのです。テサンはそのおかげで雪の日に一度も転んだことが無かったそうです
。
ジュナの祭祀
ジョンウンが舅であるジュナの祭祀の準備をしました。まだヘジャの愛に気づかなかったテサンは、ヘジャはどうせ分からないのに、と止めようとしますが、ジョンウンは、そう言う問題ではないと支度をします。それに今度はもうヘジャにとって最後の祭祀になるかもしれないと考えていたそうです。当日は孫のミンス(ヨンスと同じ顔)が来てくれました。
謝罪と赦し
地下室のあの男がヘジャに謝罪がしたいとやってきました。腕時計を差し出して謝る男にヘジャは、もういいのだとその肩を撫でさすります。ジュナの祭祀でヘジャは、時計は持ってこれなかった、とジュナに伝えました。
エピローグ
テサンは、ヘジャはもはやテサンのことも分からなくなったけれど、アルツハイマーになることで最も幸せだった時間の中を生きているのかもしれないと思ったそうです。実際ヘジャも、ジュナとテサンに囲まれながら、沈む夕日を見ていた時が一番幸せだったと思い出していました。
私の人生は時には不幸だったし、時には幸せだった。人生は単なる夢に過ぎないと言うけれど、それでも生きられて良かった。朝の刺すような冷たい空気。花が咲く前に吹く甘い風。暮時に漂う夕焼けの匂い。どの日もまぶしく輝いていた。
今の生活が苦しいあなた、この世に生まれた以上、そのすべてを、毎日楽しむ資格がある。平凡な1日が過ぎて、また平凡な1日が訪れても、人生には価値がある。
後悔ばかりの過去や不安だらけの未来のせいで今を台無しにしないでほしい。今日を生きてほしい。まばゆいほどに。あなたにはその資格がある。誰かの母であり姉妹であり、娘であり、そして私だったあなたたちへ。
感想
ヘジャの優しさは、いきなり年を取ったからじゃなくて、そうやって毎日を積み重ねて生きてきたから培われた優しさであり強さだったのですね。最後の笑顔がまた本当に素敵でした。
撮影現場も和気あいあいとして実に楽しそうでしたね~。皆が本当のハルモニのようにキム・ヘジャさんを慕っていたわっていた様子がヒシヒシと伝わってきました。これからもうーんと長生きをして、また素晴らしい表情をたくさん見せていただきたいです。