オスマン帝国外伝3 ネタバレと感想 第53&54話 姉妹の確執
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【オスマン帝国外伝3~愛と欲望のハレム~】の53話「姉妹の確執」と54話「持久戦」を視聴しました。あ~これまた実に悔しかったですね~。
以下早速ネタバレです。
ヒュッレムは前回の報復にシャーとハティジェ=姉妹の確執を利用してきました。シャーにイブラヒムの遺品を届ける一方で、ハティジェにはシャーがハティジェの邸に住んでいると知らせたのです
。しかも、イブラヒムの死にはシャーが関与していると示唆したらしい
。これはなかなか良いところに目を付けましたよね
。
シャーが自分の邸に入り込んだと知ったハティジェは、知らせてきたのがヒュッレムだとしてもシャーの所業を到底許せず、帝都に舞い戻ってきました
。ヒュッレムは、イブラヒムが死んで最も得した人間を思い浮かべれば、おのずと真実が分かる、とのたまいます
。
よろしければ証明してみせますわ。
ヒュッレムは、シャーに届けた遺品の中に、シャーがイブラヒムに宛てた恋文を忍び込ませました。ハティジェは、ちょうどシャーが入浴中に邸に入り、遺品の箱を調べてそれを発見します。ハティジェはシャーを呼びつけ、すぐに邸から出て行けと命じました
。恋文を見せられたシャーは二の句が継げません
。
でもどうやらこれはヒュッレムがナズルに命じて書かせた偽物だったようですが、シャーがキッパリ反論できなかったのは、そこに書かれていたこと=イブラヒムへの恋情は事実だったかららしい。へ~シャーも案外純情なところがあるのですね。そう言えば、お墓参りもしていましたし
。
ハティジェは、1週間の猶予を与えるからそれまでに出ていくよう重ねて命じましたが、シャーがその1週間にしたことは、ニギャールとファーリエ、そしてメルジャンに命じてナズルを捕まえ、事実を白状させたことでした。これが事実かどうかは明確ではなかったのですが、ヒュッレムが「事実かどうかは問題ではない」と息巻いていたので、偽物であることは事実だと思われます
。
可哀想なナズルは、ハティジェの前で告白させられた後、首を吊ったように見せかけて殺されてしまいました。スンビュルとヒュッレムが大いにショックを受ける中、ハティジェは
また罪もない者を殺した
とヒュッレムを非難します。いやいや、確かに間接的な原因を作ったのはヒュッレムでしょうが、実際に殺させたのはあなたの姉ですが。
このシャーがまた憎たらしかったですね~。ヒュッレムを事あるごとに「奴隷」呼ばわりし、「皇族」を名乗るには「皇族のハフサ」から引き継いだ血が必要で、ヒュッレムのそれは単に肩書に過ぎないと嘲笑します。
なるほど~通常、いくら皇帝の子どもであっても母親は「奴隷」であることが多いけれど、自分たちはハフサのおかげで違うと言いたいわけだ。己の才覚と努力によってのし上がってきたヒュッレムの前で、そんなちっぽけな「偶然」を誇らしげに語るなんて、見ているこっちが恥ずかしくなりますね
。
それにここで「奴隷」」を認めてしまったら、自分がイブラヒムと結婚しなかった理由が無くなっちまいますものね。
それだけ誇り高き皇族なら、今さら妹の屋敷を乗っ取ろうなんて、浅ましすぎでしょ。なんだかんだ言って人の好いハティジェは、スレイマンが戻るまではヒュッレム対策のためにここにいさせてほしいというシャーの言葉を信じ込まされてしまいました
。ハティジェはその間後宮にいるらしいですが、それならシャーが後宮に住めばいいじゃないね
。
おばさんの記憶が確かならば、たしかハティジェが後宮にいたのは未亡人になったからでしたよね。それが、結婚など許されないだろうと思われたかつての自分の恋人イブラヒムと結婚したんですものね。そりゃあハティジェの持っているものすべてを奪いたい~ルトフィーを大宰相の座に就けたいと狙っているのは一目瞭然です
。
そのルトフィーはでも、戦場では思いのほか優秀らしく、スレイマンに高く評価されていました。その一方で、ローマ法王の離間の策が奏功し、ベネチアが裏切ったと誤解したスレイマンは、アヤスを激しく叱責します
。アヤス側にいるリュステムも気が気ではありません。しかも戦地のマルコチョールに、ミフリマーフから手紙が届いたのです
。恋文とまでは行きませんでしたが、リュステムにしたら面白くありませんよね
。
面白くないと言えば、セリムもメフメトに嫉妬を覚えていたようです
。まだ幼さの残るセリムは、いくら敵とはいえ、目の前で斬首の光景を見せられて吐き気を催してしまいました
。それをイェニチェリの兵隊に嘲笑されて怒ったセリムは、その兵士を足打ちにさせます
。このセリムは皇子たちの中でもかなりの問題児のようですね
。興味のある方は「Sarhoş Selim」でググってみてくださいね
(şはsでもたどり着けます)。
今スレイマンたちはギリシャのコルフ島(ベネチア領)を攻めていたようですが、戦況は思わしくないようです。
またマニサでは、外国商人たちが法官の決定に不満を抱いていたようです。法官ってエブッスードのことっすか?他にもいると??
これはムスタファの耳に入り、調査に乗り出すようです。またそのムスタファにはジェノバの女貿易商ガブリエラ(Ayşe Özdemir)が接近してくるようで?ムスタファ、ようやく長女が生まれて落ち着いたところでしょうに、また女難でしょうか?
それ以外では、スンビュルがニギャールにシャーとイブラヒムのかつての関係を教えたのはまずまずの収穫でしたよね。ニギャールはこれを「ひどい中傷」としてシャーに報告していましたから、この二人の間にちょっとした亀裂を与えたことは間違いありませんね
。
「オスマン帝国外伝3」は来週の放送も楽しみですね。
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これまでに視聴したアジアンドラマの視聴リストはこちらです
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