オスマン帝国外伝３　ネタバレと感想　第69話　黒幕

2020/07/31 2020/07/31

オスマン帝国外伝 0

オスマン帝国外伝３

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【オスマン帝国外伝３～愛と欲望のハレム～】の69話は「黒幕」です。ん～、まさに忍耐を与えたまえ、でござりまするね。

以下早速ネタバレです。

まずラケルから借りた5万金貨は、シャーが放った「盗賊」にまんまと奪われてしまいました。ここはもっと強い護衛を付けないといかんかったね～とはいえ今は戦時中だから仕方ないか。

命からがら逃げてきたと言い訳するスンビュルから話を聞いたヒュッレムが頭を抱えていると、シャーがこれ見よがしに側女たちに給金を支給し始めます。アフィフェはちょっと困った顔をしていましたが、それでもシャーに従っていました。

そこへヒュッレムがやってきてハレムの責任者は自分だと言い放ちます。その私に断りもなく給金を配るとは何事か！？

ヒュッレムは早速アフィフェに、受け取った金を返させるよう命じました。アフィフェもすぐに従います。シャーがこれを咎めると、敢然と反論しました。お妃さまの言う通りです。私はてっきりご存知かと誤解しておりました。

シャーは、これっぽちの金が支払えなくて何が責任者か、とヒュッレムをあからさまに馬鹿にします。あ～ああいう嫌味なところはハティジェやハフサにそっくりざんすね。ヒュッレムも、ここは知らん顔をして払わせておけばよかったものを。要らんプライドが邪魔をしてしまいます。何せ売られた喧嘩は買わなきゃなりませんからね。

そこでヒュッレムは、もう一度ラケルを呼んで金を都合することにしました。ラケルは手持ちがないと言って、ベネチア商人を紹介すると申し出ます。でもベネチアは今、戦争をしている敵なのです。あ～これがシャーの狙いでしたか。ベネチア商人から金を借りたヒュッレムが返せなくなって、スレイマンから見放されるのを待っているのですね～きっと。

実際ニギャールは側女たちをけしかけて、ヒュッレムへの反感を募らせるよう誘導していました。ニギャールもあそこまで堕ちると、先は長くなさそうな気がしますね。

一方のスレイマンですが、愛しのヒュッレムに手紙を書く暇もないくらい忙しかっただけあって、戦況はまずまずのようでしたね。シナンの「橋」も無事完成したようですし、フズルは十字軍艦隊の指揮官が、スペインに雇われたイタリア人のアンドレア・ドリアだと聞いてほくそ笑んでいました。やはりベネチアの海軍力の方が脅威だったようですね。

ドリアは、オスマン軍が湾の入り口にあるプレヴェザを狙って湾に入ったところを叩きのめそうとしていましたが、ベネチアの艦隊司令官は、沖合での海戦に絶対の自信を持っていました。オスマンの船はガレー船であるのに対し、ベネチアはガレオン船なため、風に乗って戦える沖合の方が有利なのだそうです。しかも艦船が大きいため浅瀬の湾内に入ったら身動きが取れなくなるらしい。

またオスマン陣営では、兵による民への略奪が行われました。規律の厳しいオスマン軍では、スレイマンが即座に斬首を命じます。セリムは二度目だったので以前よりは耐えられたようですが、やはり、かなり動揺していました。

その様子を見たリュステムは、こっそり陣幕に入り、自分も同じ年頃だった頃は苦労をしたと慰めます。あ～この時のリュステムは、かつてと同じように嫌らしさが無くて好感度高かったですね～。そうそう、以前はああいう表情をしていたのですよ～。

トプカプ宮殿では、エスマハンがミフリマーフに仕返しをしようとして逆にしっぺ返しを食らっていました。ミフリマーフの部屋からマルコチョールが書いた手紙を盗んでハレムの側女たちに渡したらしいのですが、ミフリマーフは、以前マルコチョールと噂になっていたのはエスマハンだったことを利用して、エスマハンを庇うふりをします。いやいや悪だくみも完璧でござるね。