オスマン帝国外伝4 ネタバレと感想 第90&91話 箱舟に乗って
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【オスマン帝国外伝4~愛と欲望のハレム~】の90話「無情な仕打ち」と91話「寂しい祭り」を視聴しました。バヤズィト一家の最期はなんとも哀れでならなかったけれど、あの解釈のおかげで少しは慰められましたね💐。以下早速ネタバレです。
ノアの方舟
地下牢に監禁されていたバヤズィトは、もう耐えきれないと嘆く息子たちに「ノアの方舟」の話をして聞かせました🌸。今こうして「苦痛」を味わっているのは、ノアの箱舟同様、神が与えた試練だ。これに耐えれば栄光の日々が待っている、と教えます。とそこへヒュスレヴの使いと名乗る者が現れました。バヤズィトと子供たちは抱き合って喜びます。苦難の日々は終わった。これで帝都に帰れるぞ!
ところがそれはセリムの差し向けた使いでした💀。バヤズィトと息子たちはこの「悪魔」の待つ場所へと連れて行かれ、処刑されてしまいます😭。卑劣なセリムは、息子たちを助けてほしくば頭を下げろと命じましたが、勇敢な父をこよなく敬愛していたオルファンは、キッパリかぶりを振りました。まるで我々のために頭など下げないでほしい、と言うかのように。バヤズィトもそんな息子を誇りに思います。どのみちセリムが息子たちを助けるはずなどないことは分かっていたのです。でもそれでも最後は、子どもたちだけは解放してやってほしい、と懇願はせずに伝えましたが、セリムはそんなバヤズィトを後にし、息子たちを先に殺すよう目配せします😡。バヤズィトは声を張り上げてこの卑怯者を罵倒しました💢。
皇統の恥さらしめ!血にまみれた玉座を手に入れても、決して平穏など得られぬぞ!兄貴は100年後も「酔っ払いの裏切り者」として語り継がれる。
バヤズィトは必死に息子たちに語りかけます。死は俺たちにとって「船」だ。預言者ノアのように、息子たちと共に船に乗り、かみの御前に参上するのだ。俺たちは神にひざまずいて許しを請うのみ🌹。バヤズィトが首を絞められている間、子供たちは一人、また一人と刺し殺されていきました😭。
が、息子たちの惨状に心まで押しつぶされそうになったバヤズィトの脳裏には、己が語り聞かせた「方舟」の光景が浮かんだそうです。バヤズィトと息子たちは皆明るい服に身を包み、彼らを乗せた船は青い空と青い海の中を燦々と降り注ぐ光に向かって進んでいきました。ジハンギルやヒュッレムの最期が穏やかだったように、彼らもまた天使に導かれて天国へ行ったのですね🌸。
デフネの最期
またデフネは、ヌールバーヌーが家来を引き連れてメフメトを殺しにやってきたので、必死にこれに抵抗しました😡。もはやこれまでと悟ると、メフメトと一緒に毒を飲んで自害します。バヤズィトの娘たちは無事だったのかな。
このデフネもまた死ぬ前にヌールバーヌーにあらんかぎりの罵詈雑言をぶつけました👍。今後迎える幸せな瞬間には必ず、我らを思い出せ💢!このデフネの願いは神に聞き届けられました🎉。ヌールバーヌーの娘のシャーは、その息子に「メフメト」という名前をつけたそうです😜。夫のハサンが望んだと言うことですが、重職にある者がこの因縁を知らないはずはないですよね😎。
裏切り者のその後
その一方で「弟と甥を殺した裏切り者」は、一分一秒たりとも心穏やかでいられませんでした。バヤズィトの予言通り、毎日酒浸りです。ミフリマーフは、そんなセリムを毎日毎晩呪っていたそうです。確かに今や「唯一の後継者」とはなりましたが、今や帝都に住む誰もが、セリムの悪事を知っています😤(たぶん🐒)。
ギュルフェムの怒り炸裂
またギュルフェムは、すべてはスレイマンが悪いとその怒りを炸裂させました。私たちの厄災はすべてあなたのせいよ!!玉座ごときに、今や座ることもできぬ玉座のために、家族を犠牲にした。血塗られた手は、もはや大海の水でも洗い流せない😡!!彼女は、足の痛みで動けないスレイマンを短剣で刺し殺そうとしますが😱、フェルハトに阻止されると、その短剣で自らの胸を突いて亡くなってしまったそうです😭。
ギュルフェムの死因は伏せられました。スンビュルは、もう宮殿から去りたいと願うフェルハトから事情を聞き出そうとしますが、フェルハトは一切語ろうとしません。でもスンビュルは、その表情から大体のところを読み取ったようです。
ミフリマーフの復讐
そのスンビュルは、今やすっかり年老いたものの、かつてヒュッレムに尽くしたように今ではミフリマーフに仕え、その手足となって働いていました👍。ミフリマーフは、憎きセリムとヌールバーヌーに復讐するために、5年もの間入念な作戦を企てたそうです。本来はアルバニア人のサフィエを「バッフォ家ゆかりの者=ソフィア・ベルッチ・バッフォ」に仕立て上げて、マニサを治めているムラトの側女として贈りました😁。ムラトはすっかりサフィエが気に入ったそうで、サフィエは既に妊娠したそうです。さすがのヌールバーヌーもこれでは排除できません。スンビュルの情報網なら「ヌールバーヌーがバッフォ家の私生児」だと言う事実も突き止めてのシナリオなのかもしれませんね😏。
ミフリマーフは(それが残念だけど💦)これまでの叔母たちと同じように甥を唆そうとします😈。お前は叔父たちに似て勇敢だ。そしてムラト的には、かつてその「勇敢な叔父」の胸を射抜いた罪悪感から、ますます父を疎んじるようになります。口ではセリムを庇ったけれど、セリム本人にはセリムを「反面教師」にすると言い渡していましたものね。いや〜確かに「勇敢」ですよ😓。
それでも今や、セリムの三つ子の娘たち、エスマハン、ケヴハルハン、そしてシャーはそれぞれソコルル、ピヤーレ、ハサンという国の有力者を伴侶にしていたそうですから、どんなにミフリマーフがセリムを毛嫌いしたところで、追い出されるのは時間の問題な気がしますよね。ミフリマーフはそれも見越して「蛇」を送り込んだのでしょうけれど😏。
何せ、ついに大宰相になったソコルルなんて、スレイマンの寿命もそう長くはないから、玉座から引き摺り下ろせ(措置を講じろ)的な不敬発言してましたものね👎。あのタフマースブですら、今のスレイマンは怖くないとせせら笑っていましたものね。それでもファザコンのセリムはそれには応じられない。スレイマンがいなくなったらどうしてよいか分からない、のが本音じゃないんですかね😎。
トプカプ宮殿でも毎日ワインを浴びるように飲んでいたセリムは、そのスレイマンからも疎んじられていました。スレイマンはソコルルに「ワインを禁止」するよう命じます。いや今さらそんなことしてもなんの解決にもならんから。
まとめ
どんなに金や地位や権力があっても、ああなってはもはや哀れですよね😔。ギュルフェムの指摘通り、権力に執着した結果があの様ですよ。いっそのことあの時ギュルフェムに殺してもらってたら楽だったろうに。ヒュッレムは先に逝けて幸いでしたね👍。
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