琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~37&38話 御霊は彼の地へ
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中国ドラマ、【琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~】の37話は「御霊は彼の地へ」、38話は「盟約」です。これがまたなんとも切なかったですね~。以下ネタバレのあらすじです
。
別れ
父として
死期を悟った庭生は平旌に外の空気が吸いたいと語りかけました。平旌がその望みを叶えると、庭生は、この末っ子に最後の確認をします。人はいつかは死ぬものだ。それは誰とて避けられぬ。
自分が死んでも兄弟で支え合える~そう思っていたのにお前ひとりを残すことになったと語る庭生を見ながら、あ~やっぱり平章はどんなに辛くても(父を助けに行かず)生きることが庭生の願いだったに違いないと再確認させられました。
懐かしい思い出
最期に過去を語って聞かせる庭生です:
掖幽庭で生まれた私は尋常ではない苦労を味わい、周囲からはこれ以上ない侮蔑の目を向けられた。だが、3つのことだけは「至高」だったと言える。
1つ目は「先生=梅長蘇」の指導により、恨みや憤りを取り払えたこと。2つ目は先々帝=景琰の養育のおかげで名君2代に仕えられ、誰からも妬まれることがなかったこと、そして3つ目は家庭円満だったこと。平章や平旌という良い子に恵まれた。
遺言
涙ぐみながらもニンマリ笑った息子の頬を叩きながら、これまでの苦労をねぎらいます。本来は自由を愛するお前だから、私が死んだら「長林」の名に縛られずともよい、と許しました。
平旌はたまらずに泣き出します。父上、父上っ!!
庭生は彼の膝に突っ伏してしまった息子に上を向くよう促します。やるべきことはすべてやった。後は義姉と甥を守ることだけ考えればいい。よいか?
分かりましたと答えると、庭生はその頬をポンポンと叩きました。良い子だ。
また葬儀についての決め事を繰り返させます。庭生は息子たちに、装束は王陵に葬るが、遺骨は梅嶺(ばいれい)へ納めると言い含めていたらしいのです。
平旌がそう語ると庭生は「それでいい」と語り、あとはもう思い残すことは何もないというかのように、風の音に耳を澄ませました。
心は彼の地へ
風の声を聞け。北の国境ではもう雪が降っているはずだ。
~ここで庭生が昔を思い出すシーンが入りましたが、少年だった庭生は今の平旌によく似ていましたね。あの「東屋」も梅長蘇がよく佇んでいた場所でしたね
~
庭生の体はその役目を終えましたが、御霊=心と魂は「彼の地」へ飛んでいきます。
ようやく到着した策児を抱えた小雪が走ってきたのとほぼ同時に庭生の死亡が告げられました。
蕭氏庭生が天に召されたぞ!
長林王府の閉鎖
庭生の遺体のそばには、平旌と小雪、そして策児が座って見守っていました。白水から長林王府を見張るよう命じられた元啓も、優しかった伯父の死を知ります。皇宮でこの訃報を知った元時は袖で涙を隠しながらも、母を寄せ付けず、平旌への処罰を下しました。将軍の位と兵権をはく奪し、都の外で喪に服すことを命じます。
皇太后は不満げでしたが、白水は、兵権を奪って都から追い出すだけでも十分だと妹を諭しました。
その白水が長林王府を訪れた時がまた見ものでございましたね。
喪主を務める平旌は冷静に対処し、白水の要求通り「長林」の名と概念を消し去ると約束しましたが、小雪はいかにも憤懣やるかたなさそうに、最後まで礼を返すどころかそちらを見ようともしませんでした
。白水が出ていくと思わず大声で獣のような声を発します
。
でも、元時が来た時は別でした。元時は、一緒に行こうという白水を拒み、飛盞と護衛だけ付けて庭生の葬儀に赴いたのだそうです。
あれが葬儀の作法なのでしょうか、どんどんと足踏みをし、胸を強く何度も叩いていた姿は、自分の不甲斐なさを故人と天、そして亡き先帝にも詫びていたかのようで、なんとも胸が痛みました。
平旌は「長林」の軍令を返そうとしますが、元時はそれには及ばない、と押しとどめます。それよりも元時は大好きな平旌にいつかは戻ってほしかったようですが、平旌はもう疲れたのだと答え、その可能性を否定しました。私は父や兄のように強くありませんから。
服喪
こうして長林王府は閉鎖されました。平旌と小雪は庭生の棺を梅嶺へと運び、そのまま琅琊閣へと居を移します。
この時点では、平旌の林奚に対するわだかまりはまだ解けませんでした。
朝廷の謀略に嫌気がさした飛盞は、潔く禁軍大統領の職を辞し、腕試しの旅に出ます。どうやら飛盞は小雪を愛していたようですが、それを見透かして後を追うのかと尋ねた白水には、きっぱり否定しています。小雪への気持ちは胸にしまって一生口にするつもりはないのだそうです
。
墨淄侯の陰謀
一方の元啓は東海の墨淄侯に国を売るようそそのかされて、ついには協力させられてしまいました。墨淄侯は東海の国主を軟禁し、梁との東の国境に隣接する三州を手に入れようとしていたのですが、他の七州を合わせた十州を強奪するから、その不要な七州を元啓への土産にくれてやると誘惑したのです
。
平旌も飛盞もいない今、東海軍に対抗できるのは自分しかいないと名乗り出よ。
2年後
元啓の縁談
この計画が実現するには2年を要し、そのきっかり2年後に、元啓は国を裏切り、まんまと七州を奪還しました。
元時がその褒美を取らせると約束すると、元啓は、安如を娶りたいと申し出ます。さすがの白水も功労者の要求を断れなかったようです。まったくね~なんで東海の関係者を討伐に向かわせるかな。朝廷のトップが聞いて呆れまするね。
和解
また2年という歳月は、平旌の林奚へのわだかまりを解くにも十分な月日でした。平旌は林奚が琅琊閣を訪れたと聞き、もう二度と離さない
!と豪語しますが、あにはからんや、林奚は、国境のことが心配で出向いてきたというではありませんか
。
七州を奪還したのは莱陽候よ。
感想
平旌に戻ってきてほしい気持ちもある一方で、平旌たち「長林」の忠誠を踏みにじった皇家に復讐したくなっちまうのは、皇太后同様浅はかなおばさんだけですよね。そんなことを言ったら、天国にいる平章や庭生に顔向けができません
。
と、本音も暴露したところで、今日はこの辺にしておきまする。
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: 視聴ドラマ一覧~アジアンドラマ編