琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~46&47話 男たち、再び!
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中国ドラマ、【琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~】の46話は「迫り来る叛旗」、47話が「男たち、再び」です。
いや~もうこれも泣けた~。繰り返しになりますが、おばさんは琅琊榜1を見ていないにもかかわらず、(妄想だけで
)すっかり見た気になっているため、ここは特に感慨深かったですわ
。
兄の白水を亡くした皇太后は、兄を失った悲しみもさることながら、夜な夜なその夢に兄が出てくるという理由から、狩猟の儀を中止するよう命じました。あの世の白水が何とかして「謀反」を知らせようとしていたのでしょうか。
これを聞いた元啓はまさに寝耳に水で、早速皇太后に物申しに行きました
。必死でその必要性を説いて前言を撤回させようとしますが、皇太后はそんな元啓が癇に障り、しまいには嫌味を言う始末です
。
元啓は仕方なく計画を変更しました。東湖羽林営と結託し、皇宮を攻めることにしたのです。それには中止の詔が発せられる前に、狩猟の儀を名目に兵を動員するしかありません
。狄明は1年先延ばしを提案しますが、墨淄侯の報復を恐れる元啓に延期の選択などありえません
。
禁軍を分断するために、元啓は副統領の唐に目を付けました。まずは偽の詔で首将を殺し、唐副統領に禁衛府を殲滅させようと計画します。この唐がまた実に気の弱い男で、いざ謀反となったら、仲間の血を見てげえげえ吐いていたのには呆れました。
一方の岳銀川は、狩猟の儀が中止されたら元啓はどうするすもりだろうとあれこれ考えを巡らせていました。巡防営や東湖羽林営は掌握できても、白水が目を光らせていた禁軍には手が出せなかっただろうという話になった時、ようやく、その白水が最期に言わんとしていたことを理解します
。
長林王だ!陛下を託せるのは長林王しかいない!!
岳銀川は早速譚恒を琅琊山へ向かわせました。
その琅琊山には既に飛盞が到着しています。飛盞は平旌に元時の手紙を渡し、懸命に彼を都に連れ戻そうとしますが、平旌はかたくなに断りました。恨みや憎しみからではなく、朝堂で生きるのは性に合わないからだと説明します。
が、白水を殺した女刺客が見つからなかったため、元時が元啓に指揮を命じたと聞くと顔色が変わりました。白水に自分の書いた手紙が渡ったことを確認し、その後何か変わったことはなかったかと質問します
。
飛盞から、白水が元啓と安如夫妻を招いたと聞いた平旌の息が止まりました。飛盞もすぐにそれを察します。平旌!?
この裏には大きな陰謀が隠されている。陛下が危ない!!
その頃譚恒も一路琅琊山を目指していました。が、その途中で東湖羽林営が集結しているのを目撃したため、急いで都に戻ってきます
。
なんてことだ!母を殺した仇と結託して国を売り、叔父を殺したのか!どれも万死に値する罪だぞ!!
憤りを隠せない飛盞に平旌は、少なくとも白水が東海に狙われる謂れはないと明言しました。白水に渡した文に元啓のことを書いたが、確証は何もなかったとも伝えます。確かに平旌にはなかったけど岳銀川と佩児がいましたからね。
そして琅琊閣からも「東海羽林に動きがある」と知らされました。
それでも迷っていた平旌の背中を小雪が押してくれます。私たちは大丈夫だから、後悔しない生き方をして
。
平旌は「長林の子」として皇帝の危険を見過ごせないと語り、林奚の理解を求めました。林奚は、必ず戻ってくるという平旌に、心は平旌を待てるが、体は待てないと答えます。彼女には医者としての使命があるからです。もし会えなかったとしても、自分を大切にして。
平旌は皆に別れを告げて飛盞とともに都へと向かいました。若閣主の藺九は老閣主からだと言って銀の腕輪を「常勝のお守り」として渡し、廊州の鳩房(=琅琊閣の情報収集拠点)で金陵に関わる知らせを見てよいと許可してくれます
。
さて一方の岳銀川は譚恒からの知らせを受けて、早速兵部の晋尚書に会いに行きました。都に来てからなにくれとなく便宜を図ってくれた人物です。
が、さすがに事が重大過ぎてすぐには信じられず、それどころか、岳銀川を厳しく叱り飛ばしました。
岳銀川はすっかり気落ちして宿に戻ろうとしますが、そこで何成が巡防営を率いて禁軍を制圧している姿を目にします。反対する者は有無を言わさず皆殺しにされてしまいました
。
宿に戻った岳銀川は、譚恒をはじめとする4人の部下に事情を説明し、もはや兵装を解く時が来たのかもしれないと伝えました。都を出るもよし、民としてここに残るもよし。たとえ長林王に助けを求めたとしても、こうなった以上、一介の民となった彼に何ができるだろうか?
そう言いながらも岳銀川は、たとえ一人になっても元時を守るつもりでした。塵も同然なのに滑稽な話だと思わんか?
うっすらと涙を浮かべてそう笑った将軍に、部下たちは大声で反論します
。
彼らは都の兵とは鍛え方が違うと胸を張り、最後まで岳銀川とともに戦う意思を明確にしました。譚恒もまたそんな部下たちが誇らしいというかのように岳銀川を見返します。どうぞご指示を!!
岳銀川は再度兵部の晋尚書を訪ね、東湖羽林営と巡防営、それに莱陽王府の私兵が結託したと知らせました。尚書はようやくこれを信じ、もっと早く岳銀川を信じなかった自分を呪いますが、時すでに遅しです。
ふたりはすぐに皇宮へと向かいました。手前の門は既に巡防営に占拠されていたため、岳銀川は仕方なく兵たちを切って捨てました。
中の門はまだ無事で、ふたりは止める内官を振り払い、元時の前に躍り出ます。陛下っ!!莱陽王が謀反をっ!!
事情を把握した元時は、皇帝の証である「天子六印」を岳銀川に渡して援軍を呼ぶよう命じました。これさえ敵の手に渡らなければ、もしここで命を落としても天下に真相が示せる、と語ります。
岳銀川がその天子の六印を持って皇宮を出た頃、平旌は廊州の鳩房で謀反の知らせを受け取りました。いやいや、この琅琊閣の情報網はすごいでござるね
。
その直後、元時の予想通り、朝陽殿に乗り込んできた元啓は元時に譲位を迫りました。元啓を罵倒した晋尚書は即座に斬り殺されてしまいます
。
息子を守ろうと異を唱えた皇太后は狄明に黙らせました。私の一族はすべてあの疫病で死にました!
自分のせいで息子の正統性が否定されると知った皇太后は、すべての罪を自分の位と命を持って償うと断言し、狄明の差し出した刀で自害します。死んだあとの屍は野にさらすよう言い残しました。
この時元啓は終始薄ら笑いを浮かべていましたが、狄明はそれなりに感慨深かったようで、その後は無意味な殺戮はせず、部下にも殺すなと命じています。
一方の平旌も、元啓が蕭氏である強みを生かし、元時に譲位を迫るに違いないと考えていました。それで謀反という誹りを逃れるつもりなのです
。
その辺がいかにも姑息でせこいですよね。アピールしている東海の勝利も嘘っぱちだし、元時もこんな詐欺師に若輩者呼ばわりされる謂れはどこにもありません。こんな卑怯者に騙されている兵たちがむしろ気の毒になりました
。何成は同じ穴の狢なので別でござるが、狄明は可哀想ですよね~。真相を知ったら自害するな、きっと
。
平旌はその点も憂慮していました。嘘っぱちではあっても一応は輝かしい名声を持つ元啓に勝つには気概だけでは無理だと判断したのです。
平旌は飛盞に、亡き庭生が都の周辺の軍務には介入せず、国境へ出征した後は零牌を返していた理由を語り聞かせました。庭生は「長林」の名だけで兵が集まることを知っていたからです
。
それが長林軍の気骨!それこそが忠誠と信義!!
平旌は廊州の鳩房から各陣営へ手紙を送りました。その返事が次々と届きます。
この地から都へと「長林」の名だけで挙兵する!!
平旌が飛盞と馬に乗って出かけると、東青が大軍を引き連れてやってきます。長林王!!
平旌は、この挙兵は先が読めないし、皆には軍職や将来もあるからよく考えてほしいと促しますが、東青は迷うことなくこう答えます。
世から名前が消えても、長林の男として君主と国のために戦うのは当然っ!!同行をお許しくださいっ!!
平旌たちが陣営を構えると、そこに懐かしの魏将軍らも集まってきます。将軍は甘州営にいた配下を皆引き連れてきたのです
。
平旌たちはたくさんの「長林王」の旗をはためかせてひた走りました。そこに甘州営も、隋州営も、済州営も、常州営も追随します
。これではもはや元啓に勝ち目はありません。
その元啓はでも朝暘殿に安如を連れていき、その玉座に座りました。これで君は最高の女性だと言われても、安如はこれっぽちも嬉しくないと答えます。これを「滑稽」と呼ばずして何と呼びましょうか
。
琅邪榜(ろうやぼう)〈弐〉~風雲来る長林軍~ DVD-BOX1
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