The Tunnel-トンネル〜復讐の執行人 ネタバレと感想 第1話 人身売買
英国社会派ミステリー【The Tunnel-Vengeance〜トンネル、シーズン3ー復讐の執行人〜】を見始めました。シーズン2を見たのは昨年の5月だったので、1年以上ブランクが空いてしまったけれど、このドラマの独特な雰囲気にはすぐ引き込まれてしまいました。以下ネタバレのあらすじです。
消えた子どもたち
イギリス領海内でボートに放火されたとの通報が匿名で入り、BBが現場に駆けつけました。ボートの持ち主はエリック・デスプレスというフランスの漁師でしたが、船はちょうど昨日盗まれたのだそうです。後からやってきたカールは焼け跡の中から、おもちゃの車や子供のシューズを発見しました。
船底を叩く音がしたので確認したところ、拘束された男性が見つかります。男性は舌を切られて話せなくなっていました😨。
病院に搬送された後、この男性の身元が判明します。彼の名前はベハール・ディヴラ(Umit Ulgen)〜国際警察にフランスで指名手配されていた人身売買業者だったそうです☠️。
カールは、船内におもちゃや子どもの靴があったことから、子どもの捜索を進めようとしますが、新しいボスのウィニー・マイルズ(Felicity Montagu)は、事件をフランスに押し付けようとします。He's calais' problem, not ours🙈.(彼はカレーの問題で、我々の問題ではないわ)
子供達もそう都合よくフランスの海岸に打ち上げられていれば良いが〜カールは皮肉を言わずにいられません。Out of sight, out of mind.(去る者日々に疎し)
〜この後、若い女性が海を見渡せる崖の上で、泣きながら子供用のオーバーコートを抱きしめている。ユーロトンネルもシンボルか?🤨〜
再会
カールは早速フランス警察へ向かいました。顔馴染みのフィリップやルイーズ、そしてエリースに加え、こちらの上司=警部もアストール・シャピュ(Cédric Vieira)に代わっています。エリースが責任を取るためにコイツにボスの座を譲ったのです😔。この上司もまたマイルズ同様、能無しで、取り調べもせずに、ディヴラを「窃盗のみ」でパリに送還しようとしていました👎。
カールは、聴取にエリースを借りる許可を得ますが、エリースは最初に遠くの席から小さく手を振っただけで、後はカールを無視しています🐒。Seriously? You're not even gonna say bonjour?😤(本気か?あいさつもしないつもりか?)
生真面目なエリースは「ボンジュール」とだけ挨拶してスルーしようとしますが、そこはカールが逃しません。チョコクロワッサンで釣ろうとしますが、エリースは歯が悪いから食べないと断りました。Did you bite someone?(誰かに噛み付いたのか?)
オフィスから出て歩き出したエリースは、ようやく本音を漏らします。シャピュは保身のために捜査班を解散して逮捕件数を減少させているのだそうです。実際フランスでは人身売買が横行しているというのに、取り締まる警官がいないのだそう。でも記録では「事件発生の件数は低下」している😫。
カールはエリースを伴ってディヴラを取り調べました。でもエリースは「通訳」しかしようとしません。ディヴラは、口がきけないのを良いことに黙秘を貫きました。
カールは、むしろディヴラよりエリースに腹を立てます💢。What's going on, Elise?(いったいどうなってるんだ?!)
カールは、ボートに乗っていた子どもたちに何があったのかを、きちんと家族に伝えたい、そう考えていたようなのです。家族にはその権利があるから。彼はいまでもアダムのことが忘れられないのですね。
難民キャンプ
その夜、エリースは(歯が気になるらしく)じっとしていられなくなって、放火されたボートを見に行きました。ひとりで現場検証を行い、子どものお面を見つけます👍。
カールは翌日やってきたエリースの顔を見るなり、ファイル整理は終わったのかと嫌味を言いますが、エリースはまったく意に介しません。子どもの名前が分かったわ。以前カールが見つけたおもちゃの車に「ファリド・マレー」(Ahmed Mukhlis)というシリアの名前が刻んであったのだそうです。このファリド・マレーという名前はヤラ・マレー(July Namir)とともに18ヶ月前のカレーの難民キャンプの記録に記載されていたのだそう。さすがはエリースですね〜
。
ふたりの両親はアレッポの空爆で亡くなっていました。キャンプが解体された後、ふたりは行方不明になったそうです。ファリドのおもちゃがあったのだから、船にはファリドもいたのではないか?
船が盗まれた場所の近くには難民の収容施設があるのだそうです。人身売買業者のディブラはここに目をつけていたに違いない。I think we should check it out.(一緒にチェックしに行くべきよ)主導権はこうしてエリースに移りました😁。
ネズミの大群
一方、今度はユーロトンネル内(フランス領内)で事件が起きます。トンネルのメンテナンスをしていた女性がネズミの大群に襲われたのです😱。エリースはこの捜査も命じられました。カールとの仕事があると断りますが、シャピュはまったく気にしません👻。
カールと難民収容所へ向かう途中、この話をしたエリースは、なぜ現場にネズミ駆除の業者を送らないのかと尋ねるカールに、吐き捨てるようにこう言いました。You'll get to know him soon enough😤.(あいつがどんなヤツかすぐに分かるわ)
難民収容施設
施設では、子連れの女性や孤児を収容し、難民申請の支援や、疾病時の保護もしていたそうです。室内はたくさんの難民たちでごった返していました。世話をしているのはフランス人の女性=ベティ・ボーダン(Juliette Plumecocq-Mech)一人です。ボーダンはファリドを知らないと答えました。カールは、ここを出た人々の行方を知りたがりましたが、その英語を理解したボーダンは怒ったように答えます。知っていればね。
Many just disappear. Drug dealers, traffickers. Pimps! There is very little we can do to stop them.(皆ただ消える。ドラッグディーラーや人身売買業者、そして売春をさせるヒモが彼らを連れ去ってしまう。彼らを止めることはできない)
犠牲になるのは子どもたちだ!ボーダンの怒りは収まりません。子供達が行方不明になった時は必ず警察に通報するけど、警察はほとんど関心がないのだそうです。大抵の場合、記録すら取らないそうです😔。
カーヴァー家の子供達
船の放火が通報された翌日、ケント州に住むカーヴァー家の子どもたち3人が母のヘレナ( Christine Bottomley)とともにビーチで遊んでいました。そこで子供の一人=アイラ(Harriet Turnbull)がガスマスクを見つけます。ヘレナは、そんなものを拾ってはいけない、と注意しました。
その翌日、ヘレナが朝食を用意して子供達を起こしに行くと、ベッドにいたのは我が子ではなく難民の子供達でした😱。ヘレナは大声で夫を呼びます。リチャードっ!!😭
マイルズからすぐにカールに連絡が入りました。ディブラは難民の子どもたちを売り買いしており、彼らを保護したという連絡です。ひとりは(やはり)ファリドという少年で、あとのふたりはもう少し幼いそうです。でも今度は代わりにカーヴァー家の3人の子どもたちがいなくなってしまいました。We now have another search on our hands.(違う捜査をしなければならなくなった)
カールとエリースは、早速カーヴァー家へ向かいました。カールはぼやかずにいられません。難民の子供達は3日も行方がわからなかったのに、誰も気にする者がいない。カーヴァー家の子供はたった2時間で大騒ぎだ😩。
The Pied Piper
そこで、ヘレナと夫のリチャード(Nicholas Burns)から事情を聞いていた際、エリースがガスマスクを見つけます。
彼女は犯人の目的を探るべく、カールの夕食の誘いを断って、自宅で捜査を進めました。「即効性の鎮静ガス」を調べていると、フィリップから資料が送られてきます。フランス警察ではその頃、シャピュが部下の人気取りに、誕生日ケーキを皆に振る舞っていたそうです。フィリップだけはこれを拒否し、シャピュが嫌がっているイギリスへの協力に協力してくれました😁。エリースの頼みを聞いて(たぶんネズミの)資料を自宅に送ってくれたようです。
エリースはふと思い立って「ネズミ」と「行方不明の子ども」で検索しました。出てきたのは「ハーメルンの笛吹き」(The Pied Piper of Hamelin)です。
その後カールとエリースは通訳を介してファリドから話を聞きました。この「通訳」をした若い女性は、最初の頃、海とユーロトンネルが見える高台で、子供用のフードがついたコートを抱きしめて泣いていた女性です。しかもそのコートをファリドが着ているではありませぬか?!🤨
この女性はディブラに3000ポンド払ってファリドを「買った」ようなのです。あの時泣いていたのは、来るはずのファリドが来なかったからなのかしらね?
でもカールは敢えて「人身売買」には触れず、船からカーヴァー家に移るまで何があったのかと尋ねました。ファリドはあまり覚えていませんでしたが、小さな木の部屋、カモメ、鐘の音、ガスマスク、と答えます。カールとエリースは早速地図を見ながら、場所の見当をつけました。
Are the British people who live by the sea less religious?(海辺に住むイギリス人は信仰深くないの?)
海辺には教会が少ないと聞いたエリースの質問へのカールの答えがまた可笑しい🤭。There's more oxygen, so their brains work better😏.(酸素が多いから、脳がよく働くんだ)
ふたりの推測通り、小さな木の部屋=漁師小屋が見つかり、そこへモーターボートに乗った人物が現れました。その人物が落としていったと見られる黒い袋の中から、カーヴァー家の末っ子=ビー(Ruby Allen)のお気に入りのゾウが見つかります。また同じ袋の中から、ボーダンの施設のマークの入った毛布?が出てきました。
エリースはフィリップやルイーズと合流し、警官を引き連れてボーダンの自宅へ乗り込みます。ボーダンは、自宅でもたくさんの子供を世話していたそうです。
その家を捜索した結果、思わぬ少年が出てきました。チャーリー・モロー(Max Baissette de Malglaive)という少年で、8年前にエリースが上司だったオリヴィエとともに「息子殺し」で逮捕したジャック・モロー(Wim Willaert)の息子です。現在服役中のジャックは無実だったのです😱。
洗濯物を運ぶ男
ひとりの男性が洗濯物のカートを押して歩いていました。その中にはカーヴァー家のテオとビー、そして「ハーメルンの笛吹き」の動画を流しているタブレットが見受けられます😈。
ほか
エリースはカールに、ひどい歯軋り(Bruxism)で歯を失ったと打ち明けました。歯科医は彼女にセラピーを受けるよう勧めたそうです。それなのにまた「冤罪」作っちまったなんて知ったら、エリースの歯はますますボロボロになっちまいそうです😭。
そしてカールはローラと別れたことを打ち明けました。でも娘のマヤは彼女の希望でまだカールと暮らしています。同じ時期に祖父が病気になったことも大きかったようですね。
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