海上牧雲記 ネタバレと感想 第2話 掟のもとに
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中国歴史ファンタジー、【海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎】の2話は「掟のもとに」です。これまたなんとも切なかったですね~。それと同時に侵略者たちの身勝手な理屈が大いに腹立たしかったです
。
以下早速ネタバレです。
碩風部族は目指す速沁部族を皆殺しにしてその肥沃な土地を奪いました。速沁部族のひとり、紫炎(高叶)という少女が逃げおおせて兄の復讐を誓いますが、和葉はその姿を見たにもかかわらず、見逃してしまいます
。
が、黙っていることもできず、部落に戻ってきて父の達に報告したところ、達は激怒して和葉を激しく蹴飛ばしました。その娘はどこへ行った!?
碩風の男たちが急いで後を追ってなんとか姿を見つけますが、泰(たい)が彼女を射殺そうとした矢先、ひとりの男が馬に乗って現れて、逆に泰が射られてしまいます。その男は紫炎を馬に乗せて走り、穆如鉄騎に助けを求めました
。
牧雲家と穆如家は、九州を制定した300年前、八大部族に割り当てた土地を出ず、他部族の土地を侵略せぬよう、厳しい掟を作ったのだそうです。
達が「皆殺し」を命じたのは、この虐殺と略奪が穆如鉄騎の耳に入ることを恐れたからなのですね。
でもこれは実に理不尽な話ですよね。八大部族は元々助け合って生きてきたのをこの両家が勝手に制圧して離散させたそうなのに、争いの種を作った張本人がもっともらしく仲介に入るとは
。
戻ってきた泰の遺体に皆が祈りを捧げていると、おそらくはその泰の妻でありながら達の愛人でもあったらしい女性が、達に助けを求めるような視線を投げかけました。おそらくは慣習で、妻は夫の後を追うことにでもなっていたのでしょう。
達は困ったように目を泳がせ、それに気づいた丹珠が石を鳴らして後追い自殺を促したため、彼女は仕方なく夫の後を追うように自殺しました。1話で達がその女性のお腹に耳を当てていたような気がした(子供がいた?)のはおばさんの思い過ごしだったでしょうか
。
それから達は息子を厳しく鞭で罰しましたが、もう遅すぎですよね。
穆如鉄騎は早速碩風たちのもとへやってきて、「掟」を破って自らの土地を捨て、他部族を虐殺してその土地を奪ったという理由で、一族全員に自害を命じました。ただし女子どもは逃がして良いそうです。
達は精一杯抗おうとしましたが、九州一の穆如鉄騎に敵うはずもありません。
族長としての務めを果たせなかったと詫びる達に、碩風の男たちは皆、達を信じて最後まで運命を共にすると誓いました。せめて一族を絶やさぬため、達は丹珠に女子どもを集めて逃げるよう命じます。
が、丹珠は言うことを聞きません。女も一緒に戦うと言い放ちます。
また和葉も泣いて叫びました。俺のせいだ!父さんは悪くないのに、皆殺しにされてしまう!!
達は和葉に、これからはお前が母と一族を支えるのだと言って聞かせました。
でも丹珠は結局、一族の女たちとともに、男たちと死ぬ道を選びます。
穆如鉄騎に無残に殺される姿はあまりに残酷で、目を覆いたくなりました。
その後、残された子どもたちは人狩に遭い、全員捕らえられてしまいます。
和葉は交易に長けているという索達の猛から阿格布(あ・かくほ)に売られました。猛曰く、和葉は「鉄沁」という大海と大地の王であるというのです。その反面、戦をもたらす災いでもあったため、草原から連れ出してほしかったらしいです。日本でいうところのスサノオノミコト的な存在でしょうか。
阿に買われた和葉は奴隷船の中で、行先は天啓という東大陸で最大の都市であり、人族が築いた最初の都市だと教えられました。おしゃべり好きな男はまた、第6皇子の母親が人間ではないとの噂があるとも語ります。朱の言葉を思い出す和葉。
阿は船を降りる際、丈夫で無い者はいらないと他の奴隷たちを捨てて(殺して)しまいました。籠に入れられて目的地に着いた和葉の運命やいかに?
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