海上牧雲記 ネタバレと感想 第64話 鮫族の海の歌
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中国歴史ファンタジー、【海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎】の64話は「鮫族の海の歌」です。以下早速ネタバレです。
まず寒山は槊に、寒江に対する気持ちを「羨望」だと説明しました。幼い頃から未来の大将軍として育ってきた寒山とは違い、市井で命がけで戦ってきた寒江こそ本物の百戦錬磨の将だと称えます。また自分も未来の大将軍=生きて未来を担うという重荷を下ろせば、この戦いに全力を傾けることができると語りました。
その頃鉄轅と和葉は「決戦」を前に思いの丈を打ち明けています。鉄轅は、かつて刀と達が亡くなったことを「無」と解釈しているのに対し、和葉は彼らの死があってこそ、今の自分たちがあるのだと訴えました。
鉄轅は、今いるところから100里ほど離れた峡谷に陣を張ると伝えます。男をそこへ連れていけ。女子どもはすべてここに残す。
男が命がけで戦ってこそ、女子どもが生き延びられる!
鉄轅は和葉の首を抱いてその額に額を押し付け、お前は賢い鉄朶と違って力が頼りだが、そこがいい、勇気をくれる、と褒めたたえました。あんたに言われたかないと思ったのはおばさんだけで、和葉は自分も同じだと、ふたりの友情を確認しました
。
その一方で鉄轅は、たとえ秘術で行先が知られようと、いざという時の「盾」にするために厳霜を連れて行く、と豪語します。方や紫炎には、置いていく女子どもを守れと言って、拘束を解きました
。当然ですよね、紫炎のお腹には鉄轅の子どもがいるのですから
。
厳霜は、一緒に行けば和葉が危ないと憂えますが、和葉は、死ねば来世だ、来世になれば一緒になれると、ようやく本心を伝えました。和葉が松明を持って進軍するシーンが、あのエンディングのシーンだったのですね。
この5大部族の兵力は穆如軍の5倍だそうです。
その穆如軍の陣営を、索達猛から兵糧を奪った阿格布が目指していました。差し入れってことはないでしょうけど、高く売るつもりでしょうか。依頼人?の徳は穆如軍に負けてほしいはずなんですけどね。
一方、天啓では、勤が虞心忌に「帝位継承の遺詔」を託していました。勤に何かあった際には、大臣たちとともにこの遺詔に従って新帝を立てるよう命じます。
これを聞いていた薛惑は、誰に帝位を継がせるつもりなのかと尋ねました。勤はゆるぐことなく、太子の笙だと答えます。これに伴い勤は、すべての魅族を大赦すると公言しました。
これを聞いた龍錦煥は、姫昀璁には地下に戻るよう勧めて、自分は笙に会いに行きます。半人半魅の龍錦煥は笙に「鮫族の海の歌」を語り聞かせました。
その歌には、魅は珠から逃げたが、辰月の秘術によってバラバラの糸になった、その糸には神の刻印があったため、珠の中で再び凝集し、復活した、とあったのだそうです。長い間伝承されてきた歌だと言いますが、まさに事実(予言)ですよね
。
龍錦煥は自分ならその刻印を感じ取れるから、盼兮を捜してやれると語り、その代わり、笙が王になった暁には天羅を赦免してほしいと頼みます。
80年前、父親の穆帝を天羅に暗殺された端朝の威帝は、その復讐に天羅の皆殺しを命じたそうです。それで天羅はほぼ壊滅したものの、龍錦煥の父親が密かに組織を再興して何とか生き延びたのだそう。龍錦煥は、再び天羅の存在を世に示したいと願っているのだそうです。
笙は、そのような「刺客組織」は不要だと否定しますが、龍錦煥は他の5族を見ろと続けました。皆団結して事に当たれるのに、魅族だけは天地の霊気から生まれて親も家族もいないため、絆が薄い上、超能力を持つ魅族は人に恐れられ、敵視される。魅族を見ると人は団結して殺そうとする。
かつての天羅は、そんな魅族の自衛組織だったのだそうです。自衛と言うくらいですから、天羅も魅(半魅)だということですよね。
大切なものを守るには力を持たねばならぬ。それが人であり、あなたも逃げられぬ。
盼兮は本当に戻るのかと尋ねる笙に、龍錦煥は希望は生きる力だと答えました。笙は承諾し、龍錦煥は、次は盼兮の知らせを持ってくると約束します。あの恐ろしい鮫族にも顔の利く龍錦煥ですから、天海空どこでも探して見つけ出せそうです。
また慶王と靖王は、ともに「勤王」の意を上奏してきました。本来の勤王とは王に忠誠を誓うことですが、真意は逆で、笙を帝にするつもりなら、軍を率いて都に来るという意味らしい。
これを焚きつけたのは薛惑のようですね。薛は今にも槊が勝利して戻ってくるのではないかと戦々恐々なのですが、徳はまだ寒江を動かす気は無いようです。
その薛に姫昀璁が接触を図りました。力になるわ。
一方、鉄轅&和葉を始めとする5大部族は蘇赫の祝福を受けて出陣しようとしています。
「海上牧雲記」は続きを見るのがめちゃ楽しみです。
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