海上牧雲記 最終回 ネタバレと感想 流浪者たち
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中国歴史ファンタジー、【海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎】もついについに夕べが最終回でした。もっと続けてほしかったと思う一方、これが限界だった気もしますね~
。
もちろん続編は大いに期待しますが、終盤になってからずっと、もっと尻切れトンボで終わってしまうのではないかと憂鬱だったので、これはこれでなかなか良い着地点だったと個人的にはまずまず満足です
。
以下早速ネタバレです。
特に良かったのは寒江でしょうか。なんと寒江は、殤州という極寒の流刑地に行く穆如一族に同行する道を選びました
。
素直じゃない槊は、悪口雑言を飛ばして寒江を怒らせ、帰そうとしますが、寒江は、たとえむかっ腹を立ててもその手に乗りません。ここで付いて行かなかったら一生後悔すると、まだ傷の癒えぬ陸のために、果物や薬を手に入れて持ってきました
。
そこへ、寒江の噂を聞いた蘇語凝が駆け付けてきます。寒江ならきっと皆と運命を共にするだろうと考えたのですね~。
寒江は、これまた蘇語凝のためを思って、愛したことなどなかった、さっさと帰れ、俺のことなど決して待つな、と語気を荒げました。ま~どこまでも槊にそっくりでやんすね。
そんな末っ子を見た兄たちが、戻ってきたら必ず迎えに行けと命令するのがまた何とも嬉しかったですね~
。
蘇語凝もまた、いつまでも待っていると叫んで、しばらく一行を見送った後、来た道を一歩一歩戻っていきました。こうしてみると、この蘇語凝は実に逞しい女性でしたね。優しさと強さを併せ持ったこの女性こそ、皇后にふさわしいですね
。
さてその皇后になりたかった月漓は、なんとなんと生きていました。
実は一昨日も、ちょいと頭をかすめないことはなかったんですのよ~まさか死んだふりしてんじゃないでしょうね~って。でもいくら何でも不謹慎やん、と思って黙っていたのですが
、やっぱり死んだふりをしていたようです
。
その上今も、皆には頭を打ってから「子どもに返った」ふりをしていましたが、ふとした時に見せる表情はまぎれもなく野心家の月漓そのものでした
。
月漓にとっては、秦玉豊を騙すぐらいお茶の子さいさいですよね。「秦兄上」なんて呼ばれて、も~すっかり鼻の下を伸ばし切っちゃってましたからね
。
天啓には靖公が押し寄せてくるとの噂が流れ、玉豊は月漓を連れて都の外に逃げ出すようです。
また笙は、内なる「魔」を抑え込むために、自ら天牢に入っていました。笙が「飼って」(?)いたカブトムシは金ぴかで、金を餌にしているようです
。
そこへ龍錦煥がやってきて、盼兮が復活する場所へ案内すると笙を誘いました。笙はすべてを捨てて愛する人のもとへいく決意をします。
でもね~それならそうと、ちゃんと虞心忌に伝言すべきでしたよね。自分は皇帝の座を降りるから、次の皇帝は寒に譲る、と明言していくべきでした。
なぜならその頃、残された兵たちは皆一丸となって、穆如軍の流刑を撤回してほしいと直訴していたからです。
大臣たちは、いっそ虞心忌自身が(王となって)撤回を命じればいいとうそぶきますが、虞心忌もその一線だけは守り通す覚悟らしく、臣下は臣下で主ではないと固辞します。
それを知ってか知らずか、瀚州の寒は、横に厳霜を伴い、皆に檄を飛ばしていました。端朝が瀚州から始まったように、今我らもまたこの瀚州から再起する!!
死地への流刑は確かに理不尽でしたが、穆如の一行が氷の張った海を船で進んでいく姿にはワクワクしましたね~。しかもその行きつく先には、斧を持った巨人が雄たけびを上げているのです!!
あ~やっぱりこの続きが見たくてたまりません。妄想だけでは補えませんよ
。
と思って、以前お世話になったBaido百科を覗いてみたところ、なんとなんと同じ九州を舞台にした「九州缥缈录」というドラマが既に製作されていたではありませぬか!これは海上牧雲記から600年程前の物語なのだそうです
。
これも是非日本で放送していただきたいですね~。
脱線はさておき、もう少し語らねばなりませぬ。
この最終回でついに例の「伝国玉璽」が見つかりました。笙のいた天牢の床の下に隠してあったのだそうです。その玉は大層美しかったそうで
、笙は思わず見惚れていましたが、実際には半分しかなかったのだそう
。
盼兮を捜しに出かけた笙があれを持って行ったのかどうかは定かではありませぬが、この在りか=皇宮の中はファラケス王も知るところとなりました。ハスツォンがこの在りかを突き止めて、その由来も明かしたのです。
8千年前、荒神と墟神が戦った際、荒神は体を砕かれて姿を消しました。墟神の精神は死に、その身は大地と化して万物が生まれ、九州ができ、6族が誕生したそうです。
伝国玉璽の石は、その荒神の体の一部だったのだそうで、荒神の精神が宿っているためにすべてを安定する力があるのだそう。
それを伝国玉璽にすれば永遠の安定が得られると思いきや、所詮石は石、人族の朝は、既に7国となり、永遠の安定を手にした一族はいないとのこと。
この話を聞く限りでは、また以前の盼兮の話を思い出すにつけ、やはり荒神というのは悪者ではなさそうですよね。むしろ「あの人」の方が、やっぱり生きていたか!な墨禹辰同様ブラックのようです
。
紫炎はその「あの人」から永遠の命ととてつもないパワーを授かりました。なんと「あの人」はもう8千年も生きていたのだそうです。
「あの人」は紫炎やその一族を破滅させた相手に報いを受けさせると約束する一方で、紫炎は「愛」には無縁の生物として、「あの人」の奴隷と化すよう命じました。以前の紅玲もそうでしたっけね。
夸父族(巨人)と穆如一族の戦はめっちゃ見たいですが、「あの人」と墨禹辰というブラックな魔物はもうたくさんですね
。
と考えると、やはりこの辺で終わっておくのが良かった=潮時だったという結論で、最後のレビューを閉じさせていただきまする
。
また最後になりましたが、75話と言う長丁場を伴走してくださった方々に心より御礼申し上げます。引き続き、中国ドラマでは「月に咲く花の如く」を視聴中ですので、よろしかったらまたご一緒に楽しみましょう
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これまでに視聴した韓国ドラマの視聴リストはこちらです
: 視聴ドラマ一覧~中国ドラマ編